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#17 ライブって本当にいいもんですね

僕が考える「ライブ」は広汎な意味を持つ。
音楽ライブはもちろん、舞台・演劇、スポーツ観戦なども含まれる。
時折、あえて難しく「肉体的芸術」と呼ぶこともある。
ライブ参戦は、僕が最も好きな時間の一つだ。

今回はそもそもなぜライブっていいものなのかを考えた。
これから書くのは、ごくごく当たり前なことだ。
けれど、それを言語化することに意味があると信じ、記事を書く。

ライブの魅力とは

本物が目の前にいる非現実感

ライブというのはアーティストや選手、俳優の方々が目の前でパフォーマンスをすることである。

これらに非現実感を覚えるのは、スマホやPCなど媒体を通して体感するのが日常であり、現実になっているからなんだと思う。
長年、それらを通して音楽を聴いたり物語を楽しんだりしているのに慣れているから「本当に存在したんだ……!」という感動をまず覚える。
特に音楽ライブだと、その人たちが演奏し始めると、「本当に演奏してたんだ……!」と思ってしまう。

わかりきっていたことを自分の五感で体験できるのがライブ最大の魅力なのかもしれない。

今年4月に行われた相撲の巡業の様子
取組みを目の前で見て、ぶつかる音を生で聞いた
「バシン!」という大きな音は迫力抜群
目の前でウォーミングアップをする琴櫻関(当時は琴ノ若)
3歩先に本物が……! これもライブならでは

自分だけのものを大勢と共有する感覚

僕が初めて行ったのは、ロックバンドL'Arc~en~Cielのライブだった。
学生時代に飽きるほど聞いたその音楽を知り尽くし、それは完全に自分のものになっていた。

そんな自分一人で楽しんでいた音楽たちを、ライブではそこにいた人たち全員で楽しむことになる。
言うなれば、自分だけだったものを大勢で共有することなのだ。

自分だけが持っていた慣れ親しんだ音楽を、大勢で歌うというのは想像を絶するほどの感動を覚える。
自分という小さな枠から、世界へ羽ばたいていった感じがして。

そしてその共有に国境線も存在しない。
去年のフジロックフェスティバルに行ったときのこと。
周りは外国人だらけで、外国語に堪能ではない僕は緊張してしまった。
しかし、ライブが始まると、肩を組んで一緒に大声で歌えたのである。
スポーツにも舞台にも同じ共有ができると思う。
ライブは国境線を超える。これも一つの魅力だと強く感じる。

昨年のフジロックの観客の皆さま
こんな大勢と同じ音楽を共有できるのはライブでしかできない

地球46億年の歴史の中のそのときしか味わえない

ライブはなまもの」とはよく言われる。
音楽や演劇であれば、演目だけで言えば繰り返しかもしれない。
けれど、そのときの歌声だったり、動きだったりはそのときにしか味わえない。
スポーツ試合もその選手同士、チーム同士の対戦は繰り返しかもしれない。
けれど選手の動き、プレイの内容はそのときにしか見られない。

地球が始まって46億年。
全てのことに言えるかもしれないが、ライブというのは悠久の年月の中のたった一瞬で、そのときだけの貴重なものなのである。

いやぁ、ライブって、本当にいいもんですね~。

ライブでしか味わえないものがある

もちろん大きな音に敏感で苦手という人や、人混みが苦手だから行きたくないという人もいるとは思う。
実際、僕も大きな音が苦手だし、人混みは苦手どころか嫌いである
なので、ライブ入退場の時間はあまり好きではない。

けれど、それらを加味しても行く価値があると強く思っている。
上に書いた非現実感や共有、そのときしか過ごせない時間など、ライブでしか味わえないものがたくさんあるからだ。
ライブは当然体力を要するけれど、体力の続く限り、この趣味を大切にして生きていきたい。

ある日のライブ終わり
元気すぎてなかやまきんに君ポーズを決め込む筆者







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