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読書日記『ダ・ヴィンチ・コード』

久々に上・中・下と3巻にわたる長編推理小説を読んだ。
ダン・ブラウン著作の『ダ・ヴィンチ・コード』という作品である。

上巻・中巻・下巻と1冊に1回やってくる最後のページをめくる瞬間。

ペラっ。

文字は続かないが、上中巻では、まだ読める物語が続いている。

私の中で、続きを急がせるウズウズ感と、「ほう」と一息着かされ、現実と非現実を行き来できるドキドキ感、どちらもが合わさる。この感覚はあまり味わえない感覚であり、この瞬間も長編小説を読む1つの楽しみだと私は思う。

小説は、冤罪から逃れるために各暗号を解きながら進む2人の男女が描かれている。そのため、テンポ感がよい。追っ手から逃げているから。

街や国をわたりながら様々な場所へと連れて行ってくれる。私も、2人に引っ張られるように、次のページ、次のページと物語を進めてしまった。

タイトルから想像できるように、芸術家であるレオナルド・ダ・ヴィンチの作品に残された想いに触れるこの作品。暗号を解く際には、キリスト教に伝わる伝承であったり、古い歴史であったり…と様々な知識が要求されていた。

正直、難しい。

その上、お話のなかでは、「○○と伝わっているけれど、実は××なんだ」というような、知っていることが前提となる場面に多々遭遇した。キリスト教の知識も、レオナルド・ダ・ヴィンチに関する知識も全くない私には難解な部分も多かった。

が、主人公が教授ということもあり、詳しく説明してくれているので、小説を読む上で問題は生じない。私も、だんだん講義を聞いているような気分になった。ただ、何がホントで何が物語なのかは判断できなかったので、私の頭の中で講義は全てフィクションになってしまってはいる。

お話の始まりはルーブル美術館。
もともと行ってみたい場所ではあっただけに、私の訪れたい度はぐんぐんあがっている。モナリザに会えるのはいるだろうか。

あらすじ(角川文庫:ダ・ヴィンチ・コード(上)紹介サイトより

ルーヴル美術館のソニエール館長が異様な死体で発見された。死体はグランド・ギャラリーに、ダ・ヴィンチの最も有名な素描〈ウィトルウィウス的人体図〉を模した形で横たわっていた。殺害当夜、館長と会う約束をしていたハーヴァード大学教授ラングドンは、警察より捜査協力を求められる。現場に駆けつけた館長の孫娘で暗号解読官であるソフィーは、一目で祖父が自分にしか分からない暗号を残していることに気付く……。

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