見知らぬ誰かに評価を委ねない、ということ。

12月から担当編集をしているweb連載がはじまった。

漫画連載 本当の「頑張らない育児」 Byやまもとりえ


半年以上かけて企画してきて、事業としても色々な期待を背負っていて、途中何度胃が痛くなったことかわからない。というか、実際のところ何度か体調を崩した。

が、ちゃんとヒットさせることができた。(よかった)
1話目は1日で10万PVを超え、今のところ毎話15万PVを超えるくらいになっていて、何よりもたくさんのコメントをいただけるようになった。

思っていたよりもずっと反響が大きくて、想定していたよりも反応の幅も広くなり、私は1つ1つのコメントを読みながらそれを受け止めることに多大なエネルギーを費やすことになった。

ライターさんと心をこめてつくっている作品だから、読んだ人に誰にもなんにもひっかからないよりもずっとずっといい。

でも伝えたかったことが伝わる喜びと同時に感じる、うまく伝わらないジレンマ。
自信をもって公開をして、ヒットという結果はつくれたけれど、コメントに一喜一憂することも増えた。

そんな時に落語家の立川志の春さんがpodcastのインタビューの中で、

落語会のアンケート結果は当日見ない。自分の中でどうだったかをもってからでないと処理できないから。まずは自分で考えてから、その答え合わせをするためにアンケート結果は翌日にみる。

というようなことをおっしゃっているのを聞いてなるほどと思った。

「自分なりの仮説をもって狙うこと」

それが何より大切だ。そしてそれを自分でしっかり握っておくことで、自分で振り返り、さらによくしていくという筋肉がついていく。

その積み重ねがヒットの再現性をつくることだったり、自分らしい表現につながっていくのではないだろうか。

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インターネット上でなにかを公開する時はだいたい「ボタン1つ」で。
自分で考える前に「反応」をもらうことが圧倒的に多くなる。(連載はもっと余裕もってつくっているし、公開予約をしているのだけど)

反応がすぐにもらえるということは、すごくうれしいことだし、学びもたくさんある。

だけど、人の反応だけに左右されてしまうと「自分がどうしたかったのか」「自分がどうしたいのか」からどんどん離れていってしまうような気がする。
SNS時代をサバイブしていくために「反応」とどう付き合うかって大切なことかもしれないなと思う今日この頃。

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Twitterもやってます。

ちなみに小説の連載も編集を担当していたりします。よかったらこちらもぜひ。

連続web小説『家族の選択』

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