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人の道に寄り添う。

「人に物を教えることはできない。自ら気づく手助けができるだけだ」
-ガリレオ・ガリレイ-

昔触れた本の内容が、ふとした時に蘇る瞬間があります。
僕はそんな時になって初めて「あぁ、そういうことだったんだ」と自分の中で理解できたような感覚を持ちます。

学びに必要なのは量でも質でもなくて、自分と身近に感じれるかどうか、なのではないか。
改めてそう思った1つの話を、書いてみたいと思います。

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「人を動かす」とは

このGWで仕事に役立つ思考を手に入れたいと考えた僕は「人を動かす」という本を手に取りました。

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この本のメッセージは1つ、
人を動かす為に必要なのは”相手に重要感を与える”こと。

しかし「人を動かす」にはどうすれば良いか?と読み進めるうちに
「人を動かす」ことなんて出来ないのではないか?
そう感じるようになっていきました。

本にも書いてあった部分で言えば、
人の行動はある程度操作できたとしても、”その人の気持ちや考え方は変えられない”とのことでした。

ここからは僕の考えですが、
”何がその人をその人にするのか”を考えた時、
それは”自分がどんな人間であるかを認識すること”によって形作られるのではないかと考えます。

つまり「人を動かす」ための小手先のテクニックで、自分という存在は誰かの言われた通りになるのではない。
結局は自分で決めて、行動するものなのではないか。
だから「人を動かす」、そんな事は出来ないのだと僕は感じました。


人に寄り添う

ここまで思い至った僕は、
では何故、この「人を動かす」という本は世界中の人々から愛されるのだろうか?
と考えるようになりました。

それはこの「人を動かす」という本は
人を操る方法ではなく、”人に寄り添う方法”が記されているからではないかと考えます。

「人に物を教えることはできない。自ら気づく手助けができるだけだ」

冒頭に書いたガリレオ・ガリレイの言葉も、まさにこの「人を動かす」という真の意味を言い表した言葉のように思います。

つまり「人を動かす」とは、
相手を意のままに操ることを意味せず、
自分と相手の進む道を、同じ方角へ向けることができるか、
人の道に寄り添うことができるか

ということなのではないでしょうか。

その為に必要なのがこの本の言う、”相手に重要感を与える”ことなのではないかと考えます。

結局、最終的な判断は人それぞれ。
決断を下す為に、どれだけ認識を合わせられるのか。

自分は相手の決断を阻む存在ではなく、
共により良い道へ進もうとする存在であるということ。
それをいかに伝えられるかが「人を動かす」重要な要素なのだと思います。


本を読む意味

本を読む意味は人それぞれにあると思います。
僕が本を読む意味は、
書かれたことを完璧に理解すること以上に、読んだ内容から自分が何を考えられるか、思考や行動のきっかけにする為です。

繰り返しますが、人それぞれに本を読む意味の在り方は違う。
ただ僕はそう思えた、それだけ。

だから今後は、本を通してどれだけ心が動くのかそんな物差しを意識しながら読んでいきたい。
そんな事を、今は思います。

ライ

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