【就労・無期限 滞在許可】⑨無期限 長期滞在許可
はじめに
以前公開していた2022年5月の記事に
加筆、改訂を加えてまとめました。
ただし個人の経験をまとめた事項であり、
イタリアの行政規律は頻繁に変更されます。
今回の内容は通常の手続きとは異なる為、
最新の情報は
管轄区域の移民局へお問い合わせの上、
必ず各自でお調べ頂きますようお願い致します。
この ▶滞在許可の変更、申請手続きマガジン は、
就業→就労
無期限
の2部構成となっている。
Lungo periodo
イタリアの滞在許可(Permesso di soggiorno)には、
「長期(Lungo perido)」という種類がある。
滞在許可自体は無期限(実質、永住権)
身分証として利用する場合、5年毎に証明写真の更新が必要
更新しなければ、身分証として利用不可
ただし身分証効力が無くなるだけで、滞在許可を剥奪されるわけではない
参考サイト:
▶Soldioggi.it: Permesso di soggiorno illimitato 2023: quanto dura, extracomunitari
▶Cittadinidelmondo.blog: PERMESSO DI LUNGO PERIODO (EX CARTA DI SOGGIORNO)
就学用滞在許可は1年毎、就労用は2年毎の更新が必須なのに対し、
長期は必ずしも更新が義務ではない。
就労目的の滞在許可の時は、
就学から就労への
切り替え(conversione)手続きだったが、
この長期滞在許可は切り替えではなく
誰でも新規申請(richiesta)手続きとなる。
申請対象者
必要書類集め、移民局での予約など、
滞在許可の申請・更新は毎回とても面倒であり、
留学生や外国人家族など
頼れるイタリア人が少ない環境であれば、
更に苦労が絶えないイタリアのお役所。
そうなると凄く魅力的に見えるのが、この長期滞在許可である。
だが、誰でも申請出来るわけではない。
5年以上イタリア在住者(過去5年間、イタリアの滞在許可を保持)
イタリア語が最低A2レベル/イタリアの中卒、高卒資格、もしくは大卒資格保持
前年度約6000ユーロの収入(毎年必要額が変更される可能性有り。2021年度は5983,64ユーロ以上、2022年度は6079,45ユーロ以上)
14歳以上の子供が2人以上いる家庭では、倍の収入証明
※就学滞在許可保持者、一時保護滞在許可保持者は申請不可。
参考サイト:
▶イタリア警察 公式HP
▶長期滞在許可 提出書類
▶2021年度の収入証明について
▶2022年度の収入証明について
留学生への注意
長期滞在許可は、
就学用滞在許可からの申請が不可である。
就学用滞在許可(Permesso di soggiorno di studio)では
▶就業可能時間の制限 があるのに対し、
長期滞在許可の申請には
上記で記したように
申請前年度に一定の収入額が必要である。
その為、就学用滞在許可が期限切れとなった後は
一度
就業制限が無い別の滞在許可で働く事になり、
留学生は在学校を修了したからと言って
直接すぐに申請する事は出来ないので注意。
▶在イタリア日本国大使館(ローマ)
▶在ミラノ日本国総領事館(ミラノ)
▶イタリア政府 公式サイト
▶イタリア警察 公式サイト
もしくはエージェント会社などに問い合わせる等、
最新の情報は必ず各自で管轄の移民局へご確認下さい。
▶本記事の出典元ブログ記事
▶元ブログ「シエナの坂道。。」
【滞在許可の変更、申請手続き】目次
▷▷就業→就労
① 目的変更
② 申請の流れ
③ オンライン登録
④ 県庁からの招集
⑤ 郵便局での支払い
⑥ 1回目の移民局
⑦ 2回目の移民局
⑧ 就労滞在許可の受け取り
▷▷無期限
⑨ 無期限滞在許可 ←今ここ。
⑩ 申請の流れ
⑪ 書類と支払い
⑫ 1回目の移民局
⑬ 書類不備
⑭ 無期限滞在許可の受け取り
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