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【就労・無期限 滞在許可】⑧就業→就労 就労目的滞在許可証の受け取り


カードケースはオレンジ色

はじめに

以前公開していた2022年4月の記事に
加筆、改訂を加えてまとめました。
ただし個人の経験をまとめた事項であり、
イタリアの行政規律は頻繁に変更されます。

今回の内容は通常の手続きとは異なる為、
最新の情報は
管轄区域の移民局へお問い合わせの上、
必ず各自でお調べ頂きますようお願い致します。



ようやく受け取った就労滞在許可証

1回目の移民局招集日から約1年が経ち、
ようやく受け取った就労目的の滞在許可証。

満期2年更新で申請したはずの滞在許可が
県庁職員の書類作成ミスにより、
実は1年更新の就労滞在許可だった。

しかも1年期限のうち
8ヶ月が既に経過した状態での受け取りで、
受け取りから4ヶ月後には更新という代物であった。

移民局への招集日時や必要書類等は、
▶前回記事 をご確認下さい。


受け取り経緯

2回目(受け取り)の招集で行った移民局の窓口で、
本来2年間であるはずの就労滞在許可が
1年(しかも既に8ヶ月が経過状態)である事が発覚。
職員と押し問答をしたのち、

  • 移民局:受け取る(受け取ったらその後は現行ペルメッソの内容変更不可)か、一旦保留にして手続きし直す方法調べるか、今ここですぐに決めて。早く、今すぐ、即決して。一応言うと、君は今後、ルンゴ・ペリオド(長期)も申請出来る。

  • 筆者:この4ヶ月のに関しては納得いかない。ちょっと調べるので保留にして下さい。それでどうにもいかなければ、それを受け取ってルンゴ・ペリオドの手続きするので。受け取り日時の予約取り直しで良いですか?

という話で決着し、10日後に再受け取りの予約を取った。

この10日間で
これをどうにか2年間に直せないか、もしくは
無期限滞在許可へ切り替えるか、の情報を集めた。


長期滞在許可と予定変更

4ヶ月後には切れてしまう
就労のPermesso di soggiorno(滞在許可)。
けれど、
Lungo periodo(長期)の滞在許可申請には
就学目的から直接手続きが不可の為、
一度、就労の物を入手する必要があった。

なので▶CGIL で担当者と相談した結果、

  • 4ヶ月でも良いから就労ペルメッソを受け取る

  • すぐに長期滞在許可へ切り替え申請を始める

と、なった。

当初の見積もり

  • 2020年10月:現地大学を正規留学で学部卒業。就学目的から就労目的滞在許可(2年間有効)へ変更手続き開始。

  • 2020年12月31日:就学目的滞在許可の有効期限が切れる。

  • 2022年秋:本来2年間有効の就労滞在許可が2022年12月末に切れる為、長期滞在許可へ変更手続き開始。

現実

  • 2022年秋:本来2年間有効の就労滞在許可が2022年12月末に切れる為、長期滞在許可へ変更手続き開始。

  • 2022年4月:滞在許可証を受け取るが、2021年1月に県庁で作成された書類が誤って1年間のみの有効内容だった為、2022年8月に有効期限が切れる。

  • 2022年5月:当初の予定よりも半年早く、長期への変更手続きを開始予定。


早速CGILで担当者に話をつけ、
手続きの予約も取り
用意すべき必要書類も教えてもらった。

※ただし、半年後に再度手続き不備に巻き込まれる。


個人例

始めに言うが、ここからは愚痴となる。
精神的にうんざりしたし、
腹が立ったし、
呆れたが、
「こんなにも物事が進まない、それがイタリア」と、
一周回って笑うしかない内容の紹介である。

更新手続き時系列

  1. 2020年10月下旬:同月に現地大学を卒業したので、必要書類を集めたのち、就学から就労への滞在許可目的変更&同年12月末日で期限が切れる為の更新手続きを開始。

  2. 2020年11月初頭:▶CGIL を介して、イタリア内務省HPからオンライン登録。

  3. 2021年1月中旬:県庁からの招集にて、更に必要書類をまとめる。郵便局で必要書類をローマの中央センターに郵送&指定額を支払うと同時に、移民局への1回目の招集予約を受け取る。(同封して郵送した住居証明を紛失される①

  4. 2021年4月中旬:移民局へ、1回目の招集。住居証明が無いのでメールで再送するよう言われる(メール添付で提出したが、再度紛失される②

  5. 2021年11月末:突然、移民局からの電話で2度も住居証明を紛失されたと知る(7ヶ月も何をしていた?)。3度目の提出。約1ヶ月で出来上がると言われたものの、音沙汰無し。

  6. 2022年3月中旬:ようやく移民局での受け取り(2回目の招集)のSMS連絡を受信。出来上がってみると、本来2年間であるはずの就労滞在許可が1年のみ、しかも4ヶ月後(2022年8月末)に期限切れという物(既に8ヶ月が経過状態)。

必要書類、
しかも個人情報を2度も紛失された事には、
もう開いた口が塞がらない。
そして1年半も待った結果
(その間、日本以外のイタリア国外へは出国禁止)が、
たった4ヶ月で再び更新手続きという代物なのである。

  • 移民局:あなたは70,46ユーロ(約9160円)しか支払っていないが、それは1年間の滞在許可の値段だ。

  • 筆者:県庁職員が提出書類を作成し金額を決定した。私は何度も彼らに2年申請と確認した。

  • 移民局:8月で切れるのは、雇用契約の更新時期に準ずる。

  • 筆者:申請時に雇用契約書を提出する前から私の労働契約は無期限雇用だから、それは有り得ない。

押し問答で埒が明かず、更に
苛立った職員にもう追い返されそうだった為、
一旦受け取りは保留(受け取り拒否)。
何とか手を打てないかの情報を得る為に
数日後に受け取り予約を取り直し、その間にCGILへ相談に。

移民局職員自身が内容を完全に把握していないので、
口論しても結局は無駄。
イタリア全土、人によって言う事が違うのは有名な話。
一方的に話を終わらされる場合が多いが、
そこで食い下がって対等に質問する度胸が必要。
結局のところ
諦めてこの4ヶ月許可証を受け入れ、
すぐに無期限滞在許可への手続きを開始した。


就労目的の手続き終了→永住権の申請

当ラファブロ noteの
▶滞在許可の変更、申請手続きマガジン では、
2部構成として

  1. 就業→就労

  2. 無期限

の記事を公開する。
就業目的から就労目的への変更手続きは
本記事で完結とし、
次回からは
長期滞在許可(Lungo periodo≒無期限、永住権)の
申請手続きを見ていく。



最新の情報は
必ず各自で管轄の移民局へご確認下さい。

参考サイト:
各申請フォームの例(大卒枠は、Modello V2)
▶イタリア政府 公式サイト

参考サイト:
▶CCNL Commercio: i livelli



在イタリア日本国大使館(ローマ)
在ミラノ日本国総領事館(ミラノ)
イタリア政府 公式サイト
イタリア警察 公式サイト
もしくはエージェント会社などに問い合わせる等、
最新の情報は必ずご自身でご確認下さい。

▶本記事の出典元ブログ記事
▶元ブログ「シエナの坂道。。」


【滞在許可の変更、申請手続き】目次

▷▷就業→就労
① 目的変更
② 申請の流れ
③ オンライン登録
④ 県庁からの招集
⑤ 郵便局での支払い
⑥ 1回目の移民局
⑦ 2回目の移民局
⑧ 就労滞在許可の受け取り  ←今ここ。

▷▷無期限
⑨ 無期限滞在許可
⑩ 申請の流れ
⑪ 書類と支払い
⑫ 書類不備

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