妻と僕のPMDD生活47日目
妻に一杯のコーヒーを。
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妻は忙しい。
仕事の愚痴が増える。
家でのイライラ時間が増える。
僕に当たり散らかす時間が増える。
なので、そうならないように、
なるべく妻の「忙しい」を緩和する必要がある。
とは言え妻の忙しいは大半仕事で、
僕が関与できない部分である。
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家でイライラしている時、
妻は決まって多動になる。
無駄にキッチンを整理したり、
テレビ台の埃を取ったり、
本棚の順番を変えたり。
僕としては有難い。
常日頃からどんどん動いて欲しいものだ。
ただ、その反動はとてつもない。
僕は妻が多動になった場合、
基本的に放置している。
「いつものアレが始まった」くらいに思って。
娘と遊んだり、本を読んだり、ボーッとしたり。
妻がアレを終えると僕を一瞥し、
「なんで私ばっかり動いてるねん!!」と、
大声で僕をけなし始める。
アレが終わった合図である。
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もちろん以前は一緒に動いていた。
妻がキッチンを整理し始めたら、
僕も同じように整理をして、
テレビ台を拭き取り始めたら、
僕も配線周りを片付けて。
僕が一緒に作業をすると、
妻はウワーッと泣き始めたり、
「そっとしといて」と怒鳴ったり、
あまりよくない傾向にあった。
だから、今はそっとしている。
そしてアレ終わりの合図に、
怒声が部屋中に響き渡る。
合図が聞こえたら、
僕は腰をうかせてコーヒーを淹れる。
「お疲れさま」の言葉を添えて、
テーブルにカップを置く。
椅子に座るなら、
妻が仕事の愚痴を始まる。
これがアレからのルーティン。
*
妻の扱い方はまだ分からない。
きっと一生分からなくて、
死ぬまで自問自答の日々だろう。
慣れるではなく模索する。
仕事にも言えることだと思うけど、
日々を何となくこなすのではなく、
日々を模索しながら発見する方が良い。
そんなことを妻に想う。
メガッパ
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