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お腹の張り感を東医観点で診る

はじめに

ストレス社会で日本人の約8割が猫背と言われ、実際に来院される患者さんも猫背からの頸肩部痛や腰痛や膝関節症等多岐に波及すると考えれます。

今回の着目点は腹診です。
猫背になると体幹が前屈位になる関係で腹直筋が緊張状態になることが多いと思います。

東洋的観点からの腹診をして評価する事ができますのでご紹介します。

腹皮拘急とは?

腹皮拘急(ふくひこうきゅう)
東洋医学では腹直筋の過度な緊張継続状態
自律神経の乱れ⇒交感神経の興奮状態を言います。

主に虚証(体力気力が乏しい状態)になるとなりやすいと言われます。

腹直筋走行上を軽く触れると明らかに張って固い感じや圧痛が伴います。

スパズムとも判断できるのでそこをグリグリ押したり直刺で鍼をズンズンやってしまうとどうなるかは明白かと思います。

臨床上特に多いので是非参考にしてみてください。

腹直筋の機能役割は?

胃下垂改善相談は良くされますが整体治療や鍼灸治療だけでは厳しいので治療と合わせて運動指導がマストになります。この場合ターゲットになるのが腹直筋です。腹直筋の賦活は胃下垂の改善になるので念頭に置いてみてください。

腹直筋リリースとケアの仕方

セルフケア用で作っていますがリリースも同様になります。

膝関節を屈曲して立てさせて、お腹の上に手掌をソフトに置いて臍中央に向かって手を寄せます。

この際に軸圧を入れずに腹直筋を中で大きく揺らす様に(シェアリングリリース)がPointです。

腹部の直圧は違和感も残りやすく何より苦しい感じが(内臓や血管もある為リスクもある)強くでるので上記のやり方を私自身は使います。

上手くリリースができると治療終わり立位時になった際にお腹がスコーンと抜ける感覚がでます。軽くなった!と言ってもらえたら介入成功です。

腹部筋のリリースは即時効果が高いので患者さんとの信頼関係構築が早くできると思います。

上記内容を踏まえて、確認程度でも良いので腹直筋の評価をしてみてください。



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