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【悪口ってなに?】 #803


仲の良いお友達から普通に接しているお友達の悪口を聞くと引っ張られる事があるので
あまりそう言った事は言わんでもらいたい
なんかまるで「俺はアイツ嫌いやからオマエもアイツを嫌いになれよ」というおまじないをかけられているみたいで
実際大人になって
そーだな20代の頃までは引っ張られ気味だったな

今はあんまり引っ張られる事は少なくなったかな
どちらかと言うと悪口を言ってくる人をとがめたりはしないけど
この人って多分違う場所で他の人に僕の悪口も言ってるんだろなって思うよ
だから信用ならんヤツだなと
仲良くはするけど込み入った話はその人にはしなくなる
ペチャクチャ他所で喋られても困るし

後ね最近1人の人を見ていて気付いたのね
スゴくよく働いて会社に来られるお客様や取引先に対して木目の細かい対応をしているし
上司や同僚に対する気遣いもある
その反面
僕にはチョイチョイ愚痴というか悪口というか正義感が強すぎての不満なのかどうにもこうにもネガティヴワードを発する
多分他の人にはあんまり言うて無いとは思うのだけども
その人を見ていて思ったのさ
ああっこの人無理してんなぁーって
まぁだから僕がガス抜き役なのかもしれない

悪口言う人々はストレスが溜まってんねんやろね
ひょっとしたら心のバランスが悪いんかも
自分をええ人に見せよう見せようとした結果
自分以上の自分をやらんとアカンようになって
そのしわ寄せが
自分はこんだけ努力してんのに
何でアイツはサボったりズルしたりするねんアホかーってなるんやろなぁ

でもなぁ
悪口言う人ってホンマにそれだけなんやろか?
クセかもしれん
全然悪口言わん人もおるし

なんやねんやろ?

でもさぁよくよく考えたら今の僕って悪口を言ってる人の悪口を言ってるよね
これ多分
じゃあ僕も同じか
同調圧力??

いえそんなつもりは毛頭ございません


町で偶然中学の同級生に会って
そのまま飲みに行った
その時の話題なんだけど


「中学ん時にさぁおったバクダンって呼ばれてた奴覚えてる?」

「ああっあの子な覚えてるよ」

「あの子なんで皆んなから嫌われてたん?」

「そやな確かに嫌われてたな
何でやってんやろ
思い出されへんわ」

「せやろ
っちゅーかその当時も
実は僕な何で嫌われてんのか
理由知らんかってん
でもなぁ
何となくやで
皆んなと一緒風にしてた方がええかなと思ってな
別に嫌いじゃないのに嫌ってる人になってたんよ」

「あっそれ分かるかも
俺もなんでバクダンが嫌われてんのか知らんわ
女子に聞いたら良かったわ」

「せやねん
でな嫌いを装ってたらバクダンの事ホンマに苦手になって行ってな嫌いまでは行かへんねんけど
なんかアカンようになってん」

「ってかなんで今バクダンの話なん?」

「聞いてほしいからや
まだ続きがあんねん」

「続き?なんや?」

「話すでぇ
高校なってからや
僕バクダンと同じ高校やってん
で一年の時同じクラスになってん

そしたら今まで喋った事無いのに
バクダン喋りかけてきてん
ちょっとなビクンってなったし
一種周り見回したけど
よー考えたら中学ちゃうし
バクダンはバクダンって呼ばれてないし嫌われてもいないんよ

でな喋ってみたら普通やしどちらかと言うと案外ええ奴やってん」


「へぇーそうなんやぁ
で?」

「でなよう遊ぶようになってん
ほんならな映画観に行った時やねんけど
中学の同級生それも女子と会ってもうたんや」

「ほぉ」

「思っクソ無視されたわ」

「ほんならオマエはバクダン2号か?」

「茶化すな

でな文化祭の後にバクダンから告白されてん」

「マジか」

「マジマジ
でもなぁどうしても中学のあのイメージが残ってたし映画館の事もあって
断ってもうてん」

「ほぉ」

「でなまだ続くねんけどええか?」

「かまへんよ
ここまで聞いたんやから
最後まで聞くよ」

「ありがとう
断ってからお高い気まずくなってな
口きかへんようになったんや」

「それで終わり?」

「ちゃうちゃう
でな大学生になったんよ
ほしたらさぁ
またバクダンと同じ学部学科やったんよ」

「それ向こう知ってて受験したんちゃうん?」

「知らんよ
それにその大学第一志望校やなかったし」

「ふぅーん」

「でな
まぁ前前から思ってたんやけど
バクダンってホンマは美人かもしれんなって
まぁ僕らは相変わらず口は聞いてへんかってんけど
そしたらさぁ何か見る見る内にどんどんオシャレになって行ってさぁ
3年生の時にミスキャンパスのグランプリになりよって
その後は超モテモテやったんよ」

僕はスマホで検索して画像を見せた

「これ誰だか分かる?」

「もしかして
バクダン?」

「そう
バクダン

今売り出し中の女優さんよ
キレイやろ」

「ホンマやなぁ
オマエ付き合えへんかった事
後悔してるやろ」

「まぁそれもあるけど
何であの子嫌われてたんやろ
でなんで自分までそれに引っ張られたんやろってね
そっちの方が後悔というか気にしてるな」

「まぁ俺もそーやったから偉そうには言えんけど
ハミゴにされてる奴ってハミゴにしてるボス的な奴が嫌いなだけで
それに皆んなは引っ張られてる
しかもその理由もひょっとしたらねつ造かもしれへんしな」

「盛って話すって言うヤツやな
ボス的な奴っちゅーたら君江やろ
そうかぁあいつが台風の目やった訳か
てかアイツあの当時なんであんなに人気あったん
ゴリラみたいな体してゴリラみたいな顔してんのに」

「それ悪口やで」

「ホンマや
あれなんかなひょっとしたら
バクダンが美人でええ奴ってのを真っ先に見抜いてたんかもしれんな

そーかぁそれで納得したわ」

「じゃあ話の結末は結局のところ
バクダンは女優になった
でええんか?」

「まぁそういうこっちゃ」

「一応ちなみにこぼれ話やねんけど
高校の時
一瞬の間だけやったけど
俺な君江と付き合っててん
だからゴリラはよしてくれ」

「マジか
知らんかった
付き合ってたなんて
ゴリラって言ってゴメンよ」

「まぁ正直な気持ちだったから仕方がない無いけどな
あん時にバクダンの事聞いときゃ良かったな」

「ところでさぁ
付き合ってた時って
君江とエッチしたん?」

「ああしたさ」

「スゲェな」

「それどう言う意味だよ
失礼なやっちゃな

スグに自然消滅的に終わっちゃったけど
意外とアイツエッチ凄いぞ
悪口ちゃうぞ
感動の話しや」

「想像してもうたがなぁ
まぁまぁそーいう話しよ」


バクダンも君江も冴えないサラリーマン2人の酒の肴になっているのは知るよしも無い





ほな!

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