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「未来志向」なのに、自分の先のことはよく見えないINFJ


というのは私のことでして、今回も「全てのINFJの方に当てはまるわけではないが、共感者を求めて」という目的の元「INFJ」という言葉を用いて話します。

ちなみに私ははどんな人なのかというと…
・リラックス時に16personalitiesINFJと出る
・MBTIの公式セッションで、最終的にINFJという自認に至った
そんなINFJです。


INFJって「未来志向」的な説明をされることが多いと思います。
「勝手に未来予想してその不安とか理想ばかり見てしまう」と言う悩みを持つ方も多い気がします。

私はそれに加えて、あんまり過去の思い出話はしないし(意味がないと感じてしまう)、電車に乗ったりとか料理をしたりとか歯を磨いたりなどという日常の行動中「今」にほとんど集中していなく、頭がどこか空想世界に飛んでいっています笑。似たような人いますかね?

私はそんな風に、基本的には未来ばっかり見て、意識しないと「今」に集中できない性質なのですが、
未来について長く深く思いを馳せるくせに、自分の今後についてはあまり計画的ではないなーと思います。

現状、自分は5年後10年後、どんな仕事をしているかわからないし、結婚や子育て等の人生計画もありません。お金のことも、最近やっと重い腰を上げて考え始めたくらいです。この辺のことは、「うまく見えない」と言った方が正しいのかもしれません(もしくは見たくない?)。

あ、でも、おばあちゃんになった自分の理想像は思い描けています。
自分の祖母のように、手を動かす趣味があって、自分の哲学があって、周りにたくさん友達がいる、そんなおばあちゃんになりたいです。いま抱えている悩みやコンプレックスからはすっかり解放されて、悩める若者など周りの人々にエネルギーを注げる状態でありたいな、というか、この世界の未来自体たぶんそういうことが奨励される世界にきっとなっているだろうなーと、なんとなく想像しています。

あと、逆に1週間の予定や今日1日のやること、みたいなむちゃくちゃ直近の計画なら基本的にいつも立てて行動します。何日の何時に絶対これする!みたいなことはないですけど、ざっくりいつまでにこうしようかなみたいなことは決めておいた方が安心します。

ただ、その中間の「数年先の未来」についての計画が立てられない
というか、なんとなく「こうなっていたいな」みたいなのがあってもそれを「仕事」とか「結婚」みたいな形式的な何かに落とし込むのが難しい感覚があります。

このように私は未来についてふわっとした「何が起こるか」「どうすべきか」は分かるのですが、それを具体的な行動に落とし込むことや、現実的にどれをどの順番で、いつのタイミングで行うべきか、というようなことを考えるのは苦手です。


あたかも矛盾しているように言いましたが、これは全然矛盾していないことだとも思います。

Jpp出版「MBTI®︎タイプ入門」のINFJの項目にはこう書かれています。

ものごとの意味やつながりを探究していく一方で、自分の内面にあるビジョンを支持するものでない限り、細々とした事実にはほとんど注意を向けません。

MBTI®︎タイプ入門

この文章は私の矛盾したような性質に関する説明の一つになると思います。

「自分の内面にあるビジョンを支持するものでない限り」とあるように、もしかしたら自分が心から思う「やりたいことのビジョン」や「人とのつながりのビジョン」と、表面的に認識している「仕事」や「結婚」的なものがうまく繋がっていないのかもしれません。

でも、人に説明しなければならない場面(例えば同窓会とかで「今なんの仕事してるの?」「今の彼と結婚するの?」みたいな質問があった時)ではそれを無理くり言葉にしてあたかもそれが唯一の答えであるかのようにしなければならないし、
人生の「現実的な」計画(例えば、転職とか資産形成とかローンとか…)を考えるにあたってもその表面的な事柄に対してどうしていきたいかを自分の中で組み立てる必要があり、
それが「細々とした事実にはほとんど注意を向けません」という性質もあってか、なかなかに苦しい…。

今でこそ、一人でたくさん考える時間を得られるようになってある程度は具体的な計画も(自分にしてはそれなりに)見えてきたのですが、特に6年前、社会人1年目の時はこの苦しみがかなり顕著だったと思います。

当時の私は、1年後どんな仕事をしているか全く想像がつきませんでした。転勤の多い会社ではありましたが、それとは関係なく、私自身がこの会社に居続けたいと思うのか、そうでないとしたら一体何がしたいのか、わからないし考える余裕もない、でも同じ状態で居続けるのは苦しいからなんとかしなきゃ、みたいな、数年先の展望に関しては結構めちゃくちゃな状態でした。

P⇔JでいうとJ型でありながら、「先のことを決める」という選択肢が完全に閉ざされていた(と感じていた)わけです。休日は自分探しのためにしょっちゅう当てもない一人旅をしていたのもあり、無計画である方が心地よい状態でもあったからなのか、当時は16personalitiesではINFPと出ました(INFPの方がみんなこうというわけではなく、私の誤診だったという意味です)。

今思うと、この「自分がどうしたいのか・何をしたら良いのか全くわからない」「そうはいっても手当たり次第になんとかしていかなくてはならない」状態って、INFJにとってはかなりストレスなんじゃないかと思います。

実際に、この時期は本当に辛い時期でした。そしてその原因は、私自身が自己犠牲的で、自己肯定感の低い性格に育ったことにもあると思います。

INFJの人全員がそうとは思わないのですが、似たような理由から同じような悩みを抱えているINFJはもしかして多いのではないか?と思い、今回はこのような記事を書きました。

そしてその悩みの突破口は、以下の記事の①にも書いたのですが、「周りに流されずオリジナルのやり方を追求する」ことなのかなと思います。

「仕事」や「結婚」みたいな形式的な何かに落とし込むのが難しいなら、それはそれでいいんです。世の中が勝手に用意した形式と自分の頭の中にあるビジョンは違って当然だと思います。しかも、多くの人が考えないことを、INFJはめちゃくちゃ時間を割いて、一人で悩んで、答えを出そうとしているんです。それより優先して世の中に用意された形式を追いかけすぎなくてもいいんでないかと思います。

それで、その「オリジナルのやり方」の一つが、この記事で書いたことなのかなと思います。

「ふわっとさせたままでおっけー」って言ってますけど、決して「理想は理想のままにしておけ」ということを言いたいわけではなく。具体化を焦ったり、無闇に外気に晒して傷つけるんでなく、そのまま大切にしていいんだよ、そうすればいつの間にか具体化してるからさ、というようなことを書いています。

別に、INFJは自分の先のことについて全く考えていなく無計画、無責任であるわけでは決してないと思うんですよね。自分の中で自然に行われている思考が周りの一般的な「未来についての計画」とは少し違ったり、自分でもそれに気づけていない状態だったりするため、自分が無計画であると感じさせられてしまうのかもしれません。

とはいえ、先に周りの世界観に合わせた具体的なビジョンの説明を迫られることもありますよね。その時に上の記事のようなことをそのまま言っても理解されないと思うし、下手したら怒られちゃうかもしれません。その時はですね、適当に言っとけばいいと思います(笑!)。それを必ずしも自分の心の中の壮大なビジョンと結びつけようとしなくていいんです。自分の中では、あくまで簡略化・その場しのぎだよーっていう認識にしとけばいいと思います(あんまりかけ離れるとそれはそれで辛くなるので、ある程度工夫が必要ですが…)。

全てのINFJの方に通じるわけではないと思いますが、私はこうやって「現実」的なものに対処しています。

決して周りに嘘をついて自分を神聖化するのが目的なのではなく、あくまでやりたいのは、自分のビジョンに自信を持ったまま行動した結果、自然と具体的な結果に落とし込めるようになることです。

INFJが特別な存在だと言いたいわけではなく、ただ辛さを軽減するための対策としてこういう考え方があるということを言いたくて書いてみました。


ということで、
INFJは「未来志向」と説明されることが多いくせに自分の未来はあまりわからないよね
その状態って度が過ぎるとほんとに辛いよね
という話と、

INFJは本当は無計画なわけじゃなくて、きちんと先を見ているんだよ
でもそれが世の中の一般的な「未来についての計画」にはそぐわないよね
だからそれを認識した上で、自分の中にある考えやビジョンの出しわけをしたり、守っていこうね
そうやって工夫して自信を保ち続けた未来に、具体的な行動や結果がきっとあるはずだよ
という話でした。

もし共感してもらえたなら嬉しいです。

ここまでお読みいただき、ありがとうございました。


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