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2020年7月の記事一覧
185/365 2019年『トイストーリー4』 自分をハッキリさせるより、自分の背景をハッキリさせろ。 ジョシュ・クーリー監督
「トイ・ストーリー」シリーズに共通する大きなテーマは、“自分は何者なのか?” “自分がするべきこととは?”という事。
そのテーマに基づいてシーズン全体を通して言えるのが、おもちゃ達が"自分"というものに対して、自分の中で考えてもしょうがない様子や、子供達との関係性やおもちゃの境遇によって、自分以外の物事との"間"でしか自分というものが浮き彫りにならないということが言える。
いくら自分の中で探し
186/365 1988年『ダイ・バード』 マニュアルなんていらない。 ジョン・マクティアナン監督
1988年当時、シルベスター・スタローンやアーノルド・シュワルツェネッガーなど、死を恐れぬマシンのような「肉体派ヒーロー」を主流とした時代に苦境に悪態をつきながらも立ち向かう「等身大の男」ともいうべきヒーロー像を導入された。
個人的に好みだったのは本作でヴェートーヴェンの交響曲第9番・第四楽章「歓喜の歌」と、ジーン・ケリーによるミュージカルナンバー「雨に唄えば」を音楽のモチーフとして引用している
187/365 2014年『ベイマックス』 恩を売りまくろう。 ドン・ホール監督 クリス・ウィリアムズ監督
"人の役に立ちたい"という思いから作られた、人の心と体の健康を守るケア・ロボット「ベイマックス」と14歳にして大学に通う天才の主人公の絆を描いた物語。
最近みた『ダイハード』でもそうだけど自己犠牲が美化されるのは悲しいが、それより極地に急に変な正義感を持って他人を売る奴はもっと胸糞悪い。
僕自身GIVEする事を自己犠牲と捉えたくはないから、誰かの役に立つとか誰かに与える事というより"恩を売る"
189/365 1995年『ダイ・ハード 3』 サクッと観れる2時間映画って感じ。 ジョン・マクティアナン監督
銃を使えないサミュエル・L・ジャクソンがまず面白かった。
『パルプ・フィクション』でも『ヘイトフル・エイト』からサミュエルを知ったから余計。
「ダイハードシリーズ」は今までわざわざ観るほどでもないと思ってたけど、観ると全体的にスリリングで展開は面白いし、主人公のブルース・ウィリスは死ななさすぎてある種スパイコメディっぽく見えてくる。
アクション映画、どんでん返し映画好きにはラスト15分は爽快
190/365 2005年『キング・コング』 とにかく"点"を打ち続けろ。 ピーター・ジャクソン監督
本当の「美女と野獣」のようで『シェイプ・オブ・ウォーター』と似たラブロマンスが3時間弱に渡り描かれている。
ちょっと前に見た『スクール・オブ・ロック』でも出演していたジャック・ブラックが本作では悪役を演じ、自分の富と名声のために手段を選ばない、人間の愚かさが存分に活かされていた。
色んな映画を見て思うのは、関連とかリサーチとかも大事だけどとにかく"点を打て"って事。
量からでしか質は生まれな
191/365 2013年『ダイハード/ラスト・デイ』 まともな人間なんていないのが普通。 ジョン・ムーア監督
『ダイハードシリーズ』の中でも1番残念な作品。
というのもダイハードの主人公のイメージと本作が異なっていた違和感による別作品を見ている感覚。
それになんといっても展開の波の浅はかさ。
僕自身の『ダイハード』らしさだった政府と黒幕と英雄の三角関係がある中で、ただのアクションシーンではない人間の小汚さ「国のため」と言いながら結局金のために悪事を働く悪党より、テロ対策マニュアルとか言いながら、テロ
192/365 1989年『カジュアリティーズ』 選択肢の幅が無いと誰かに言われた生き方しか出来ない。 ブライアン・デ・パルマ監督
ベトナム戦争中に起きたアメリカ陸軍兵士による1966年の「兵士による少女強姦」という実際に起きた戦争犯罪を、戦場に於ける犯罪を告発した退役兵士の回想として描いた作品。
キャストもショーン・ペンにマイケル・J・フォックスと『パルプフィクション 』でもお馴染みヴィング・レイムスと超豪華。
戦争というシビアな映画にエンニオモリコーネの綺麗な音楽がまた心地良く、全体的に苦しく無く見る事が出来るから是非
193/365 1979年『ルパン三世 カリオストロの城』 '誰かのために"本気で尽す姿を見習うべき。 宮崎駿監督
モンキー・パンチ原作のアニメ『ルパン三世』の劇場映画第2作。
宮崎駿の映画初監督作品で公開時のキャッチコピーは「前作をしのげないのなら 2作目を作る意味がない」と。
やはり名作と呼ばれるだけある。
絵の綺麗さといい、ストーリーの展開といい今のジブリ映画を思わせるような作品。
警察がらみの映画は結構面白い。
政界に影響力のある人が黒幕だと尚更。
本作はその中で"大切な人を救う"という一貫
194/365 1989年『ペット・セメタリー』 今自分がどうしたいかだけ。 メアリー・ランバート監督
主人公が子供ということもあり子供らしい無垢さが余計に恐怖感を唆る。
エイリアン的な怖さというより、『IT』とも似て子供が日常の延長線上で命を絶たれる事が怖く、スティーブン・キングらしくホラーというより"死"の捉え方など考えさせられる事が多い。
もちろん幽霊要素も多少あるけどサスペンスっぽい映画だなと感じた。
人間いつか死ぬんだし、死ぬ事をどんな死に方だとしても他人がとやかく言う必要はないなと
195/365 1973年『仁義なき戦い』 日本映画で一番好きな映画。 深作 欣二監督
戦後の焼跡から始まり文化や伝統か詰まった僕好みな作品。飯干晃一の原作による日本の第二次世界大戦後の広島県で発生した「広島抗争」を描いたノンフィクション映画であり。
「名もなく貧しく美しく」というのが戦後日本の三大テーマに対して"そんなぬるい事を言ってるからそうなったんだ"と逆襲の意味を込めた作品。
仁義を貫くためなら手段を選ばないヤクザのはずが、戦後の教養や風習によって子分を犠牲にして己のみが
196/365 2007年『ミスト』 胸糞映画ほど、人生のサンプルが転がっている。 フランク・ダボラン監督
簡単に言うと運とタイミング。
少し言葉にすると教養と知性と感情のバランスが大切だよねって事。
感情が湧き上がると知性は低くなるし、正しい判断かできなくなるわけだから。
それの前提にあるものが教養であって、教養無くしては、"ミスト"に情報を遮断され社会的秩序がなくなった時に自分自身の生きる希望や信じるもの、守るべきものまでも失っていく。
正しいか正しくないかより、教養が高いか高くないかが異物
197/365 1984年『ネバー・エンディング・ストーリー』 何かを成し遂げたければ圧倒的母数が必要。 ヴォルフガング・ペーターゼン監督
映画を通じて本を読むことの大切さを伝えられた映画。
映画も本もその物語へと擬似体験出来るわけだけど、普通に生きていて感じる事のない感覚を味わえたり、IQが情報処理能力だとすればそういう体験をいくつ重ねているかでアナログとデジタルほど差が生まれる。
結局何事も圧倒的な母数。
2人同時に同じ事をやらせても、母数の少ない人と圧倒的な母数かある人とでは雲泥の差で質が違う。
198/365 1984年『グレムリン』 自分なんか…となりがちな人におすすめ。 ジョー・ダンテ監督
同じ時期に公開された『インディー・ジョーンズ/魔宮の伝説』と同じくファミリー層に大ヒットしたからこそレイティング論争が起きた時代。
スティーヴン・スピルヴァーグ総合指揮官のもと制作された。
そういった中で愛らしい生物が大ヒットしたのもなんとなくわかる。
全体を通じて"人間は愚かだ"ということを一貫して伝わってきた。
どれだけ順序よく説明しようが守られないし、何度も同じ誤ちを犯すのが人間だと
199/365 2017年『ロング・ロングバケーション』 どんな時にもユーモアを。 パオロ・ヴィルズィ監督
アルツハイマーの夫と全身に広がったガンにより余命が限られた妻が、小説家ヘミングウェイの家を目指した最後の旅を描いたロードムービー作品。
側から見るとそんな2人の老人夫婦がボロボロのキャンピングカーを運転して旅するってだけでゾッとするけど、2人はいたって楽しそうで、認知症の症状で何十年と一緒に居たのにすぐ自分の忘れられるけど、互いにユーモアが溢れ、最期まで愛を描ききられた微笑ましい作品だった。