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「誰だかわかる?」ベイカーベイカー・パラドックス

学年主任になって1年9ヶ月が経ちました。以前記事にしたように「高校 学年主任」というキーワードでネット検索をするとトップにこのnoteの記事が表示されるようになりましたが更新を続けるうちに「学年主任」というキーワードでも2〜3ページ目に表示されることが増えてきました。まさに継続は力なりですね。学年主任を任された時に一番最初に「やろう」と思ったことをnoteの記事にもまとめています。それが

です。当時は700名に満たないフォロワーさんだったのが現在は400名も増え、1060名を超える数になっていることも驚きですがネームコーリングという自分が受け持つ学年の生徒を名前で呼ぶということを徹底してやってきました。そうすると生徒たちから「先生ってすごいね。生徒は数人の先生の名前を覚えないといけないけど先生は全員の名前がわかるなんて」と。実は正確には卒業生も覚えておかなければ悲しませることになります。町中で突然「あっ先生、久しぶり。誰だかわかる?」という謎のクイズが出題されることがあります。これは先生あるあるかもしれませんが、肝を冷やします。その卒業生の顔や同級生のこと、当時所属していたの部活動などは思い出すことができるのに名前だけが出てこない、、、これを心理学では

ベイカーベイカー・パラドックス


と言います。ベイカーとは、英語のbakerつまり職業のパン職人という意味があります。さらにそのパン屋さんで働くベイカーさんという名前の人がいて、その人の職業であるベイカー(パン職人)は思い出せても、名前のベイカーは思い出せないというアメリカンジョークが由来だとされています。つまり記憶は関連付けて覚えると記憶されやすく、すぐにアウトプットできるということです。具体的には職業のベイカー(パン職人)は、「白いコック服を着て、お客様に笑顔を振りまきながらパンを焼く姿」というのが印象に残り、それぞれの情報と関連付けできるので忘れにくく、一方名前だけでは、関連性がないため忘れやすいということです。

普段から生徒の名前を積極的に呼ぶ


生徒の名前を数百人、数千人覚えることは本当に大変なことです。まして今はマスクをつけている中で顔の半分しか見えない中で覚えようとするのであれば難易度は格段に上がるはずで、どの学校現場でも苦労していると思います。だからこそ普段から生徒を名前で呼ぶことで短期記憶ではなく長期記憶にすることができるはずです。名前はその人が親御さんからもらった世界で一番短く、大切な「メッセージ」だということを忘れないようにしていきたいです。

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