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「私って優秀!?」ダニングクルーガー効果

※現在教育ICTに関するメンバーシップ MiO を開設しています。いつも記事を読んで下さっている方々に改めて参加のお願いをしたいと思います。学校現場だけではなく教師を目指す学生も含めて様々な業種の方に参加していただきメンバーシップ活動を活発にしていきたいです。記事の最後にメンバーシップの詳しい内容とリンクを貼っているので見に来てください。現在8名ですが年内に15名以上にしていきます。コメント欄でも質問を受け付けますのお気軽にどうぞ!


中間考査も本日で終了。テストの後は大量の採点と格闘する日々が待っています。生徒だった頃は「あ〜テストか。勉強するのが大変だな」と弱音を吐いていましたが今思えばその当時の先生方も今の僕のようにテストを作り、採点をして下さっていたと考えると頭が下がります。僕は10年以上教師を続けていますがどんな職業でも慣れてくると以前まであんなに大変だった仕事、例えば僕の場合テスト作成や授業準備も徐々にパターン化され、効率的に行うことができるようになってきたと思います。時には「私は教師として優秀!?」なんて考えてしまいそうになる時、この心理学の効果を思い出すようにしています。それは


ダニングクルーガー効果


です。これは、能力の低い人ほど自らを過大評価してしまうという心理効果です。自分が優れているという一種の錯覚で、自分の欠点を客観的に見ることができないことによる自己の過大評価に陥ります。これまでの経験・先入観・直感などが作用しているそうです。自意識過剰と混同されがちですが、意味が異なります。自意識過剰は、他人が自分に対してどう思っているかを意識し過ぎた状態のことです。むしろダニングクルーガー効果とは反対の言葉です。

「馬鹿の山」から「継続の大地」へ

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ダニングクルーガー効果では上記のような曲線図が広く取り上げられます。

これはダニングクルーガーの曲線と呼ばれ、自信と知恵を表現するものです。縦軸がconfidence(自信)、横軸がwisdom(知恵)を示しています。知恵の成熟度が増加するにつれて、自信が変動していることがわかります。

①最初に少しの知恵を得た時は、完全に理解したような気持ちになって
「私は優秀!?」と自身に満ち溢れます。この状態は「馬鹿の山(Peak of “Mount Stupid”)とも呼ばれます。

②もう少し学びを進めると、全体の大きさを知って「まだまだ足りなかった」と自信を失っています。これを「絶望の谷(Valley of Despair)」と呼びます。

③更に学びを進めると、成長を実感して「少しわかってきた」と自信を持ち始めます。「啓蒙の坂(Slope of Enlightenment)」です。

④更に学びを進めると、知恵が成熟して「これは得意だが、これは得意ではない」と正確な自己評価が行えるようになります。「継続の大地(Plateau of sustainability)」という状態です。


実るほど頭(こうべ)を垂れる稲穂かな

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先日授業でこの句を紹介しました。最後の稲穂を隠して「◯◯かな」に入る言葉を生徒に聞くと誰一人答えることができませんでした。今の生徒たちは田んぼの稲が生育する様子をまじまじと見ることも無く、食卓に出されたご飯を食べているだけなのかもしれません。稲穂が実って頭をもたげている様子を知らなければこの句の真意はわからないと思います。言わずもがなこの句は「稲穂のように成長すればするほど、立場が上になればなるほど謙虚でいましょう」という意味です。僕達教師にとっては「当たり前」な知識も生徒にとっては「当たり前ではない」のかもしれません。授業などの教育活動を通じて伝えることも時代の変化に合わせて、徐々に噛み砕いて説明をしなければならなくなってきているのだと痛感しています。

まだまだ馬鹿の山を登っている途中、生涯私たちの学びは終わりませんね😁



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