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Photo by
cryustar
別れの満月
最後まで最低だった。
最後くらいきれいな思い出にさせてよ。
付き合ったことを後悔させないで。
だけど、これは彼なりの優しさだと。
最後の最後まで自分のことばっか。
それでも楽しかったし、幸せだった。
写真フォルダを見返すと、そこに写し出されていたのは、私の幸せそうな顔。
別れを選んだこと。全く後悔してない。
好きだけど別れなきゃいけない。
以前の私なら「なんで?」って。そう思う。
でも今なら分かる。
好きって気持ちだけじゃどうにもならないことを。
あの日の月は明るくて丸かった。
私を嘲笑っているのか、背中を押してくれているのか。
私が私である以上、彼と歩く未来はない。
ここに8ヶ月の思い出を仕舞おうと思う。
またどこかで会いませんように...
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