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赤黄色の金木犀/フジファブリック

大好きなフジファブリックの曲達を
語彙力ないながらに、
1曲ずつ思っていることを
投稿していこうと思います。

第1弾は

赤黄色の金木犀 

2004年9月29日発売されたシングル。

同年の11月10日に発売されたアルバム
フジファブリックに収録。

更に2010年6月30日発売の
ベストアルバム
SINGLES 2004-2009にも収録。

更に更には2019年8月28日発売の
プレイリストアルバム
FAB LIST1に収録された
秋盤の曲になります。

MVでは演奏シーンが場面ごとに
切り替わる様子が見所となっています。


曲について

曲が出来た経緯について
過去のインタビューを
下記に紹介させていただきます。

ーー今回のシングルは前作「陽炎」 (7月14日)よりさらにストレートなギターサウンドですね。【インタビュア】

ストレートな、聴かせる系ですねー。 フジファブリックでは“うた”が全面的に出た曲と、型にハマらない変なアレンジの曲をバランスよくやっていきたいんで、シングルは真面目にやりたいというか。その基盤を作り上げてから、新しいことを広げていきたいなと。(志村正彦)

ーーなるほど。個人的には、黒々しいグルーヴと緻密なアレンジワークが光る楽曲の多いフジファブリックがシンプルな曲をやるってことが、いい意味での裏切りだなと思ったんですよ。【インタビュア】

あ、でも、裏切っていこうって意識は昔のほうが強かったです。今は自分たちが聴きたい曲を素直に鳴らしているし、去年の秋に「陽炎」や「赤黄色の金木犀」(9月2日)ができた時も“うた”が前に来る曲を本当にやりたかったんで。(志村正彦)

ーーただ、今までなら“うた”がここまで前に来る曲はバラードで聴かせてましたよね。 でも今作はギターロックサウンドで聴かせていたから、すごく新鮮で。【インタビュア】

そーなんですよ! 「赤黄色〜」は弾き語りでやることも考えてたんですけど、最終的にバンドサウンドがいいなと思って。例えば、この曲って弦を入れればすっごい感動的になると思うんです。 けど、そういう 安易な方向に行くんじゃなくて、今は“いかにバンドで盛り上げるか”ってことを大事にしたいなと…フジファブリックは今のメンバーになって、まだ1年ちょっとしか経ってないんで。(志村正彦)

ーーそういえば、今回はバンド全体で曲を引っ張ってるという感じがしますよね。【インタビュア】

それも自分たちの中で新しいポイントというか。今まではひとりがグワーっとメインリフみたいなのを弾いて、周りが盛り立てるっていう分かりやすい形だったんです。でも、今回は全編、上モノ3人リズム 2人という……全員で何かをやるって名目の曲だったので、なかなか難しかったんですよねー。(志村正彦)

ーーとは言え、「赤黄色〜」はサビ前にびみょ〜なリズム変化があるわけで。やはり一筋縄では行かないなと思ったんですが(笑)。【インタビュア】

そうっスね(笑)。最初は一定のリズムだったんですけど、少しパンチがないという話になってリズムを変えました。その…リズムが思いっきり変わるんじゃなくて、微妙に変化するところが深い、深いですねえー。(志村正彦)

トーキンロック! no.47 2004年10月号より


ーー秋盤が登場するわけだけど、じわじわ盛り上がりつつ、歌われる風景は美しくも悲しいという曲になってるね。【インタビュア】

一年のなかで秋に書く曲って、センチメンタルなものが出るし、また特別なんですよね。だから、そういうセンチメンタルな感情が出てる曲を書きたいなと思ってたんです。ただし、アコースティックギターでミドルテンポの曲で秋を表現した曲は出したくなくて …………と、いいつつ、カップリングの曲はそういう曲だったりしますけど、 タイトル曲はエレキギターとバンドサウンドでやれたらなあと思ってて、去年の今ごろに書いたんです。(志村正彦)

ーー今、アコギでセンチメンタルな感じを出すのはイヤだって言ってたけど、 そうじゃない方法で秋を表現するとしたら、どうするか?【インタビュア】

最初は弾き語りでやってたんですけど、ふとしたときに8ビートで刻んでみたら面白かったんですよ。だから、それを広げていった感じですね。フジファブリックの曲作りっていうのは、 いつも、何かをしてるとき・・・・・・例えば、道を歩いてるときにその風景を切りとって、一瞬のことをバーッと書く、みたいな感じなんですけど、それが今回も出ましたよね。(志村正彦)

ーー曲のアレンジに関しては? 最初は淡々とした感じで始まって、徐々に 熱を帯びていくっていうか、曲と詞が一致したアレンジになってるよね。【インタビュア】

歌詞はメロディや雰囲気と連動したものが書きたいので、いつも大変なんですけど、今回は段落ごとにうまく出せた気がしますね。(志村正彦)

BREaTH Vol.53 2004年10月号より

ーー第3弾シングル「赤色の金木犀」が秋としてリリースされますが、これは“アカキイロ”って読んだらいいんですよね。【インタビュア】

そうですね。(志村正彦)

ーー曲調的にも前回のスピード感のある感じとはまた違って、胸にグッとくるというか、キュッと切なくさせる曲ですね。 アレンジ作業はどういうふうに進んでいったのですか。【インタビュア】

アレンジは曲を作ったときに、 デモレコーディングみたいなヤツを去年の秋ぐらいにして、そのときにおおまかなものはあったんですけど、今回、レコーディングするにあたって、それを練り直しじゃないけど、いろいろ確認してた感じですね。(志村正彦)

ーーこのバンド感が 「これぞフジファブリック!」というか、フジファブリック特有の言葉では言い表せないグルーヴがカッコいいんです。【インタビュア】

ありがとうございます。 気持ちいいリズムってありますよね。 たまにちょっと街を走ったりするんですよ、夜に。で、この前の「陽炎」っていうのは走るスピードにちょうど合うんです。 でも「赤黄色の金木犀」 はちょうど歩く速さというか、結構、自分でも気持ちいいですね。歩くのに合う感じで、自然と。微妙な感じなんですけどね。(志村正彦)

ーー曲が始まってからサビにいくまでのスピード感と、 サビに入ってからのスピード感の違いがすごく気持ちいいですよね。【インタビュア】

リズムがやっぱり難しいっていうのがあって、速かったらドカンといけばいいし、ゆっくりだったらゆっくりの中で、また細かいリズムを取ったり出来るんですけど、 この曲はその中間みたいな感じがするので、一番難しいテンポな感じがしますね。(志村正彦)

J*GM ジェイグルーヴマガジン Vol.049 2004年11月号より


ーーレコーディングはいかがでした?【インタビュア】

Aメロが終わってサビにいくところでリズムが速くなるんですけど、そこは片寄さんのアイディアなんですよ。なんとなく気持ち的に突っ走り気味でやってみたことはあるんですけど、思いきってBPMを上げてやったことはこれまでなくて。やってみたらその部分がかなり効果的になったな、と。(志村正彦)

せつないメロディなのに疾走感も出てていいこと教わりました。バンドでテンポを上げることを知ってしまったので、他の曲でも試したりしてます。(山内総一郎)

GbM Vol.22 2004年11月号より

前にシングルで出した陽炎
ピアノで作ったことに対し、
赤黄色の金木犀はギターをメインに
バンドサウンドで歌を聴かせることに
力を入れていた。

プロデューサーだった
片寄さんのアイディアで
Aメロ終わりからサビにいく所で
リズムを上げることによって、
曲を完成させることが出来たとのこと。

曲のリズムを上げるのに
苦労してる様子がインタビューで
よく分かりますね。


歌詞について

今回は歌詞に関する
過去インタビューがあったので
曲の経緯とは分けて、
下記に紹介させていただきます。

ーー今の作品にはどういう意識で取り組まれたのですか。【インタビュア】

今回の曲も、いつもそうなんですけど、日常の中でふと思ったことというか、ふとした場面を切り取って、それを作品にすることが多くて、家で曲を作っているときに、この曲の風景が浮かんで。 世界観みたいなヤツは歌詞に出てくるそのまんまですね。(志村正彦)

ーーふとした風景がパッとイメージ出来た瞬間に、その風景の中にある言葉を綴っていくみたいな感じなんですか。【インタビュア】

そうですね。 掘り下げるように。(志村正彦)

J*GM ジェイグルーヴマガジン Vol.049 2004年11月号より


ーーこの曲の歌詞は、秋の代名詞といえる金木犀が出てくる曲だけど、 風景というより、金木犀の香りを意識させるよね。【インタビュア】

そうですね。この曲の雰囲気で錯覚してもらえたら嬉しいというか。例えば、外を歩いてるとき、体験せずとも、この曲の風景を浮かべてもらえたらいいなと思ってて。(志村正彦)

BREaTH Vol.53 2004年10月号より

ーー歌詞についてはどう? 【インタビュア】

いつもそうなんですけど、日常のふとした瞬間みたいなものを詰め込んだ形になるんですよ。(志村正彦)

ーー映画のワンシーンみたいに絵で浮かんだりするんですか?【インタビュア】

絵というか、例えば、ある夏の終わりに肌寒くなってきて、家を出たら昨日とにおいが変わってるって気づく瞬間とかあるじゃないですか。そういう感覚の積み重ねですね。 (志村正彦)

ーー山内さんは歌詞をどう思います?【インタビュア】

赤黄色でオレンジっていう表現方法を知らなかったんで、最初は「なんやろ?」と思いましたね。で も、歌詞の内容を見たときに、“赤黄色の金木犀”っていうのが特別に何かを象徴しているわけではなく、全体を通して聴いたときに心情がわかるような印象があって。なるほど、志村くんっぽいな〜って思いました。(山内総一郎)

ーー その共感した部分って何? 【インタビュア】

まったく同じ経験をしたわけじゃないんですけど、歌詞を見るといつも「あ〜それそれ」っていうのがあるんですよ。(山内総一郎)

GbM Vol.22 2004年11月号より


志村さんは季節の変わり目の敏感さや、
些細なことの気づきを
切り取って歌詞にし、
実際に体験をしていなくても、
風景を思い浮かべたり、
金木犀の香りを錯覚してくれたらと、
インタビューで答えていました。

もはや思惑通りというか、
赤黄色の金木犀(曲)=金木犀の香り(花)
そんな感じがしますね。
本当にすごい歌詞だなと思います✨


長々と…個人的な話

この曲は初めてフジファブリックを
知人に勧められた時に曲名に惹かれて
一番最初に聴いた曲。

秋生まれなもので、
真っ先に気になりました(笑)

とは言っても当時、
お金がない高校生の私には、
ガラケーで着うたをチマチマと購入して、
曲を聴くことしか出来ませんでした。

着うたのサビだけを購入して聴いた時に
その歌詞のフレーズが
どこか懐かしく感じて、
小学生の時を思い出しました。

小学生の頃の私は
学校にたくさん植わっていた
金木犀の花を詰んでビニール袋に沢山集め、
水道水を入れてもみ、
オレンジ色に染まった水の香りを嗅いだり、
色水遊びをしていました。

秋に沢山咲くオレンジ色の花の香り。
それを詰んで香りを楽しんで遊んでいた記憶。
多分、先生から聞いたであろう、
花の名前が金木犀と言うことも、
なぜだかこの曲を聴いて思い出してしまう。

不思議だな〜と思いながら
その時はこのサビだけを聴いて
高校時代を過ごして終わってしまったけど。

社会人になり、
フジファブリックをライブで見てハマり、
改めて曲をフルで聴いた時には、
この曲の虜になっていました。

メロディもさながら、
歌詞もノスタルジックさが頭から離れません。
ただ単に切ない感傷的な曲と思いきや、
捉え方によっては
アウトロが晴れやかに感じ、
私の心を掴んでいました。

ただ、志村さんが存命の時には
ライブでこの曲を聴くことはできず、
ライブで聴けたのは、LIFEツアーの時で、
その時は山内さんの歌声でも、
ようやく聴けたという嬉しさと感動で泣いたな〜。

それくらい思い入れがある曲です。
個人的にフジファブリックの曲で
1番大好きな曲です✨


ちなみに
フジファブリックのファン投票から作られた
アルバムFABLIST1の投票も
赤黄色の金木犀が1番投票が多かったらしいです。
詳しくは下のURLへ

あと、この曲を聴いて、
私が影響されたものがあります。

それは手当り次第に
金木犀グッズを集めたこと…
曲と関係ないやんけ!
とは言わないで(笑)

これまで、
金木犀の練り香水
金木犀のお茶
金木犀のフェイスパック
金木犀の花びらジャム
金木犀の苗木…など(笑)

金木犀の苗木は残念ながら、
うまく育てることできなくて
枯らしてしまったんですよね…つらい。

あとは金木犀の時期になると、
事あるごとに、香りを探したり、
見つけたら深呼吸しながら、
赤黄色の金木犀を脳内再生したり、
金木犀の写真を撮ったりしました。
(見出し画像は前の自宅付近に植わっていた金木犀の写真です。)

こんなにフジファブリックの曲で
金木犀に魅了されるとはって感じですね(笑)


めちゃくちゃ語彙力ない紹介ばかりでしたが、
フジファブリックの赤黄色の金木犀の魅力…
伝わりましたでしょうか?

これ読んで伝わらなくとも、
曲を聴いてくださって
フジファブリックの良さを
楽しんでいただけたら、
とても嬉しいです✨

また次も気まぐれで
一曲ずつ紹介と思ったことを
投稿したいと思います☆


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