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#にごりえ

樋口一葉『にごりえ』 第七章 現代語訳

樋口一葉『にごりえ』 第七章 現代語訳

主な登場人物
・源七
・お初
・太吉

第七章は、再び、源七、お初、太吉の三人家族の話です。

第七章

思い出したところで、今さらどうにかなるものか。忘れてしまおう、諦めてしまおうと決意しながらも、去年の盆に二人で浴衣を揃えてお祭りに出かけたことが考えなくても何度も心に浮かぶ。盆になると仕事に出る気もなくなり、お前はそれではダメだと諌める女房の言葉が耳障り。
「ええ、何もいうな、黙っていろ」と横

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樋口一葉『にごりえ』 第六章 現代語訳

樋口一葉『にごりえ』 第六章 現代語訳

主な登場人物
・お力
・結城朝之助

第六章は、お力が、父親・祖母・自身の過去などについて打ち明ける話です。

第六章

「十六日に必ず待ってます。来て下さい」と言ったことなんかも忘れ、今まで思い出しもしなかった結城朝之助に意外に出会ってしまい、アレと驚いた顔つきが普段の姿に似合わないその慌てふためく様子がいかにも滑稽で、カラカラと男が笑うのでお力は恥ずかしく、
「考え事をしながら歩いていたから、

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樋口一葉『にごりえ』 第五章 現代語訳

樋口一葉『にごりえ』 第五章 現代語訳

第五章は、主に娼婦たちの赤裸々な気持ちが描かれています。

第五章

誰が「白鬼」という名付けたのか、無間地獄のような恐ろしい場所がそこには広がっている。どこにからくりがあるのか分からないけれど、逆さまに落ちる血の池や借金の針山に登ることが求められる。そんな場所から「寄っておいで」と甘い声が聞こえるが、それは蛇のように怖ろしいものだ。
それでも、母親の胎内で十カ月過ごし、母の乳房にすがって育ったこ

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樋口一葉『にごりえ』 第四章 現代語訳

樋口一葉『にごりえ』 第四章 現代語訳

第四章の主な登場人物
・お初: 源七の女房。28歳、29歳。
・源七: お初・太吉という妻子がありながら、お力という情婦が忘れられない。
・太吉(たきち): 源七とお初の子。「坊主」や「小僧」と呼ばれる。太吉郎とも。

第四章は、源七・お初・太吉の3人家族の話です。

第四章

同じ新開の町外れに、狭い路地があり、八百屋と床屋が並んでいます。雨が降る日は傘もさせないほど窮屈で、足元には落し穴がある

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樋口一葉『にごりえ』 第三章 現代語訳

樋口一葉『にごりえ』 第三章 現代語訳

主な登場人物
・お力
・結城朝之助。結城: 男。お力いる店に通うようになった客。前章の第2章で登場。

第三章は、お力と結城のやりとりがメインです。

第三章

客は結城朝之助という人物で、自分が遊び人だと名乗るけれど、真面目で正直な部分が時々見えて、実際には無職で妻子もいない。遊ぶのに元気の良い年頃だから、これをはじめとして週に二、三度は通った。お力もどことなく心が引かれるのか三日も姿が見えない

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樋口一葉『にごりえ』 第ニ章 現代語訳

樋口一葉『にごりえ』 第ニ章 現代語訳

第2章の主な登場人物
・お力
・結城 朝之助(ゆふき とものすけ) …… 男。名前が明らかになるのは、第3章。

第2章

ある雨の日の中、退屈そうに山高帽子をかぶった30代の男が、店の前の表の通りを歩いていた。
「あの男性を捕まえなければ、この雨で客の足が止まってしまう」とお力は駆け出して袂(たもと)にすがり、「どうしても行かせません」と駄々をこねた。
男は容姿端麗であった。普通ではない事情があ

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樋口一葉『にごりえ』 第一章 現代語訳訳

樋口一葉『にごりえ』 第一章 現代語訳訳

第一章の登場人物
・お高、高ちゃん …… 銘酒屋「菊の井」の女性。ウデがなく、1人でもお客さんが欲しい。
・お力、力ちゃん …… 銘酒屋「菊の井」で女性。ウデのある人気の女性。『にごりえ』のメイン人物。
・源七、源さん …… 第一章では会話の中のみで登場。お力の元常連客。今は落ちぶれて金がない。

なお、銘酒屋とは、お酒をだす料理店と建前で表向き営業して、実態は女性を売っていたお店。
第1章では、

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