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手作りご飯

  ご飯をよく食べる人が好き。それは男女問わずに私が作るご飯を美味しそうに食べてくれて、お代わりしてくれるときがたまらなく好き。

 だけど、不思議な事に自分が作るご飯は美味しく感じた事なんてない。だから、たまに御世辞でも気を使ってくれて食べてくれてるのではないかと思ってしまう。 

 だけど、貴方は違う。どんなに体調が悪くてもどんなに手抜きのご飯を作っても美味しそうに食べてくれる。だから、毎日が私の料理に対する生き甲斐になってたのかも知れない。

 帰ってきた貴方はきっとおなかを空かせているだろうか。
 今日のご飯も美味しく食べてくれるのだろうか。
 沢山、食べてくれるのだろうか。
 
そんなふうに毎日貴方のためだけにご飯を作ってきた。
でも、それがもう今日からなくなるなんて考えたら、きっとこの先、貴方以上に私の作ったご飯を食べてくれる、いや、食べさせたいと思える人がいなくなくなると思うともうご飯を作るのはやめる。

 そのくらい、私にとって、貴方の存在は大きくなっていて
 そのくらい、私にとって、貴方の美味しそうに食べてくれる顔が一番大事         になっていた事

ねえ、伝わりましたか?
 今まで作ったご飯に沢山の愛情を注いで作っていたこと。
 今まで作ったご飯に貴方の健康だけを考えて作っていたこと。
 今まで作ったご飯に貴方の喜ぶ顔で私まで幸せになっていたこと。

不思議ですね。こんなにも手作りのご飯で人を変えられてしまうなんて考えもしなかったよ

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