最近の記事

『自傷的自己愛』の精神分析 斉藤環 角川新書

 生きていると、自分のことを貶す人、自分のことをダメだという人に出会うことがある。その人は、そんな発言をする割には、よく考えると「実は」自分が好き、「実は」自分が大事なんじゃないかと思っていた。  すごく不思議だったんだ。嫌いと言っている割に、自分が可愛いんだね?という感じが。  この本には、そういう人がどういう特徴を持っていて、どういうふうに接すると良いのかということが書いてある。そして、そういう人を「自傷的自己愛」を持っていると定義している。  以下に箇条書きにしてみる。

    • 高校生への読書録⑤

      「80歳の壁」和田秀樹 幻冬社新書  80歳になるってどんな感じだろう。と思って手に取ってみた。まず、新書だけれど、書いてある文字が大きいのが印象的。普通の新書の倍くらいの字で書いてある。老眼には良いかもしれない。  基本的には、楽しんで生きようよ、っていう本。オムツになっても、認知症になっても、病気になっても、それらと付き合って生きていこうよ、っていう本。その姿勢は悪くないと思う。  高校生の時にはピンとこないかもしれないけれど、誰でも、老いる。誰でも死ぬ。これは普遍的な事

      • 高校生への読書録④

        「だれが修復腎移植をつぶすのか」高橋幸春 東洋経済新報社 陰謀論って聞くことがあると思う。やたら批判する意見を聞くこともあると思う。最近であれば、コロナワクチンで必要ない、権威がある人が言っていることは正しくない、とSNSや地上波中心にそのような言説が溢れかえった。 こんな感じのことの是非について判断するのは大変難しい。とくに、この国は、(TVや新聞を中心として)なにかが起こった時に、深く考えることをせずに袋叩きにすることを目にする。やたらと、問題だ、問題だと騒ぎ立て問題にす

        • 高校生への読書録③

          「世界を変える100の技術 日経2023」 日経BP社 驚くような技術が次々と実用化されている。ChatGPTなんかはその代表だと思う。しかし、この本には現実社会でもそろそろ実用化されそうなものがつぎつぎと出てくる。  ・web3からは、もちろんDAOをはじめ空中ディスプレー 五感センサー  ・ロボットは鳥型ロボット、第6の指の身体化など  ・完全自動化運転、給電道路  ・医療では、排尿予測センサー 油取り紙でパーキンソン病診断、座るだけで心臓の触診  ・光免疫治療 複合現

        『自傷的自己愛』の精神分析 斉藤環 角川新書

          高校生への読書録②

          「マンガでわかる魔法のほめ方PTペアレントトレーニング」横山浩之小学館 高校生にとって、親がこどもを褒めるというのは、すごく自分ごとなのかもしれない。自分が、高校生のときはそのようなことは意識しこともなかった。  自分が親になって、小学生や幼稚園の子供を褒めるというのは非常に奥が深かった。まず、ちまたには色々な情報が溢れている。「子供は褒めて育てるものだ」「子供は褒めなくていい、認めてあげればいい」(アドラー心理学?)、古くは「かわいくば、五つ教えて三つ褒め二つ叱ってよき人と

          高校生への読書録②

          高校生への読書録①

          「ウクライナ戦争は世界をどう変えたか」豊島晋作 KADOKAWA ウクライナで戦線が開かれてから、1年以上経つ。当初は世界中でニュースになっていたが、日本の僕たちの周りでも、ウクライナのニュースは数ある日常のニュースの一つになっている。  でも、ネットで切れ端の情報を得るだけでは、全体感はわからない。ただ、ウクライナのかわいそうな映像をみて、悲しい気分になり、虐殺のニュースを聞いて、腹立たしい気分になるだけでは、今後の何にも生かされない。  この本は、  ・ウクライナ戦争とは

          高校生への読書録①

          現代の商売のネタって??

          通勤時間の備忘録6 NEWSPICKS 「イモトのWiFi」、「にしたんクリニック」で有名なエクスコムグローバルの西村誠司社長とホリエモンの対談。すごく刺激的な内容。1.ネットの中にも普通に商売のネタはたくさんあるのに、実際に実行に移す人は少ない。2.人間は合理的ではないので、イモトのwifiにしても、PCRにしても、合理的ではない理由で欲する人がたくさんいて、そこにビジネスモデルができる。3.規制があるところにはビジネスチャンスが溢れている。例えば、西村社長は、自分にやら

          現代の商売のネタって??

          通勤時間の備忘録(4)

          ●Newspicks the update 所有は無駄?消費のネクストノーマルとは?    個人的に、整理された事項としては1.そもそもおしゃれとか、今までの購買はなんとなく自己顕示欲とマウンティングのために行われていたけれど、そうでなくなってきた。ものの裏にある、思想とか価値観(例えば ウイグルで不正労働に関わって作られたものではない、地球にやさしい、など)を買っているという傾向にある。ふーん。刺激的なことを話していたけれど、あまり覚えていないというのは、腑に落ちていないと

          通勤時間の備忘録(4)

          通勤時間の備忘録(4)

          ●Newspicks weekly落合 ワクチン接種最適化戦略 福岡の高島市長、大阪大学の免疫学 宮坂教授、慶応大学 宮田裕章教授 落合陽一の4人。 免疫学の話をきっぱりとわかりやすく話すのが宮坂先生の素晴らしいところ。勉強になる。中和抗体だけでなく、補体関連やT細胞、マクロファージを介した免疫の話をわかりやすく解説してくれて勉強になった。 高島市長との話では、福岡市のワクチン接種体制から始まって、日本の構造的な問題にまで話が及んだ。先週の放送だった「DXの本質」とも関わ

          通勤時間の備忘録(4)

          通勤時間の備忘録(3)

          ●デューデリだん!NewsPicks 【星野佳路】後継者、海外戦略、経営哲学。すべてを語る とても興味深い内容。星のリゾート星野さんのインタビュー 「ドラ息子はいない、ドラ息子と思う親がいるだけ。」っていうのはすべてに通じる気がする。企業にも、子供にも。旧態依然の考え方で昔の人が、新しい考え方を潰す、っていうこと。老害。気をつけなければ。同族経営、継承にあたって考えていることらしい。人間はつい、自分の過去を必要以上に美化しがち。 あとは、今回のコロナにおける緊急事態における

          通勤時間の備忘録(3)

          通勤時間の備忘録(2)

          本日第2回め。 ・Newspicks 5 Speech. 落合陽一 卒業生に向ける15分のスピーチ。第一弾は落合陽一。全体の構成も上手。とても興味深く聞けるし面白い。第一声が「皆さんNewspicks を解約しましょう」つかみも上手。飽きさせない。自分もスタッフにする講義は、きっちり構成を考えて飽きさせないように使用と自戒した。「みんな違ってみんなどうでもいい」が好きな言葉だと。「みんな違ってみんないい」は真実だと思っているけれど、「みんな違ってみんなどうでもいい」っていう

          通勤時間の備忘録(2)

          通勤時間の備忘録

          通勤時間が1時間20分あります。 運転なのでみることはできないため、もっぱらYouTube、News picks、voicyなどを聞き流しています。本日の内容は。。 ●「涙をこらえ志村けんさんを笑いで弔う松本人志」たしかに僕たちの世代は、ただの若者が喜劇王になるまでをずっと見ていた気がする。ただ悲しい。 ●「【安いニッポン②】土地も人材も海外に買われていく日本(Cheap Japan)」中田敦彦 確かにデフレで、給料が変わらない僕たちは住みよいのかと思ってたら、日本の土地

          通勤時間の備忘録