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こるりのちなminuit

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読む深夜ラジオ。深夜テンションで考えた雑学と、言語系の浅い考察を中心に。もちろん世迷い言も。ゆらりゆらりと戯言。時たま嘘八百。二枚舌の百舌鳥。
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記事一覧

#04 21世紀と夜想①

#04 21世紀と夜想①

 どうも皆さんこんばんは。こるりです。

 普段は人ひとりの環のなかで理性的な生活を送っているところ、今月の前半は人と夜を明かすことが多くなり、若者らしさが身についてきました。決してどこかから取り戻したわけではなく、新たに習得した過ごし方の一つというのがミソです。

 その場限りの悪ノリから終電を逃してカラオケで友人と語らったり、旅先の繁華街に迷い込み場末のスナックで深夜まで飲んだり、合宿所の居室

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#03 ワタシハウナギダ

#03 ワタシハウナギダ

 どうもこんばんは、こるりです。すっかり放置してしまいましたが、阿呆鳥の片鳴きコーナーをゆるりと復活させます。

▼本エッセイはこちらのマガジンに収録。

 端的に理由を申し上げれば、あくせくと、それでいて気楽に書くということに立ち返るため。それと文語上の敬体(です・ます調)の練習でしょうか。どうにも私には、口語が文語に侵されるきらいがありまして、油断して常体を会話上の基本設定にしていると、「〜な

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#02 読書歴開陳祭①

#02 読書歴開陳祭①

 どうもこんばんは、こるりです。挨拶から生まれた隙間に、自分語りや戯言をねじ込みます。今年もピイチクピイチクと鴃舌を飛ばしていきますよ。

 前回の末尾に予告した通り、本稿を含めて何回かにわたって、私の読書遍歴を申し上げていきます。どうか半身でお聞きくださいな。

 はじまりはおそらく、小学生の時分だと思いますが、いわゆる「読書家」ではなかったように記憶しています。小学校の読書というものが些か乱暴

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#01 隙・自・語

#01 隙・自・語

 どうもこんばんは、こるりです。文語調で話すことに定評がある阿呆です。子どもの頃からどうも、わちゃわちゃとした会話が苦手で、これまで幾度となく人見知りを発揮してきました。その反面、一定の礼節を弁えていたため、世の大人たちからの評価はわりに高く、色んな下駄を履かせてもらっておりました。

 しかし、今では私もいい大人です。一体誰がかわいがってくれるのでしょうか。慇懃な返答を続けてきた末路が、慇懃を重

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