477.【WACK峮峮スピンオフ#36】峮峮(チュンチュン)みんなの応援で中間パワーアップフォームへ!
大家好。WACK峮峮スピンオフの36回目、第1部の22回目です。いよいよ峮峮(チュンチュン)が中間パワーアップフォームにレベルアップしますが、うさうさんの隠し球が炸裂!します。
これは「WACK峮峮スピンオフ#35」の続きに当たります。「WACK峮峮スピンオフ#35」は次のリンクをご覧ください。
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「じゃあ、これから変身行こう!」
「これから?突然……」
「みんなの力で変身するんだから多い方がいいんだ」
強引な丸武の言葉に、みんなポカンとしていた。それに気づいていない風情で、丸武は続けた。
「うさうさん、また頼むわ」
「また?しょうがないなぁ」
峮峮も頭を下げて言った。
「うさうさん、お願いします」
「峮峮ちゃんの頼みならいいよ!誰かの小説のためじゃないからね。……実はね、テスラコイル改良してたんだ。来たらわかるよ。みんなビックリするから」
実は、一番ノリノリなうさうさんだった。
そんなノリでうさうさんの倉庫に行ったのは、うさうさん筆頭に、峮峮、ワディさん、かこさん、ゼロさん、丸武……おっと、通訳頑張ってるポンちゃんを忘れちゃいけませんね。
倉庫には、ポイポイ変身機とテスラコイルが2台。テスラコイルの説明をうさうさんが始めた。
「テスラコイル改良版!このテスラコイルは、周波数をコントロールすることで、音楽が鳴るようにしたの。MIDI音源があれば同調する。やってみよう!」
そう言うと、うさうさんはデモとしてマリオの曲をテスラコイルから奏でた。マリオのメロディを鳴らしながら、そのメロディに合わせて電光を走らせるテスラコイル。その電光と音の共演は、なかなかの壮観だ。
「おぉ~っ、いつの間に!」
「スゴいね、これ!」
みんなのどよめきで倉庫がさざめく。うさうさんは満足げに言った。
「えっへん!マリオはよくあるデモね。ところで、炸裂ダンスのMIDIはあるの?」
「あ、調べてみる。確かどこかにあるはず」
丸武がネット検索を始める。そして炸裂ダンスのMIDIがテスラコイルに組み込まれた。
ここで峮峮をよく知らない方へ。
「炸裂ダンス」とは、台湾プロ野球・中信兄弟の陳子豪選手を応援するときのダンス・パフォーマンスのこと。LoveQUNさんがYouTubeに上げた峮峮の動画、この峮峮のパフォーマンスが台湾と日本でブレイク、この曲は通称「峮峮のテーマ」「峮峮行進曲」として、峮峮の代名詞となる。
軽快なメロディーとノリノリリズムの「峮峮のテーマ」。その後、応援の掛け声が「炸裂、陳子豪!」であることから、「炸裂ダンス」として台湾のバラエティ番組中心に広まり、そのダンスは台湾では「国民運動」として認知されるに至っている。
この小説では、日本語の発音ではなく、台湾の発音で「炸裂(ツァーリエ)」と言って、ダンスすることになる。名前のところは「陳子豪(チェンツーハオ)」ではなく、峮峮の本名「呉函峮(ウーハンチュン)」とした。
峮峮がみんなにダンス指導を始めた。
「まず腕を上に振り上げるんだけど、左で4回、右で4回。それが終わったら、右腕を前に出して肘を曲げ、左手を上、下、上、上と突き出すの……」
みんな真似してやってみる。これが結構いい運動になるのだ。
「それじゃ、いってみようか」
誰ともなくそんなノリで、峮峮がポイポイ変身機に乗った。みんなが峮峮に向き合うと、うさうさんがテスラコイルを稼働させた。
テーテーテテテー、テテテ・テーテーテテテーテテテー
テスラコイルが、炸裂ダンスの音楽を奏でる。音楽に合わせて、電光が飛び交った。みんな、峮峮に合わせて踊った。
ツァーリエ、ウーハンチュン!
そのノリは良かった。おそらくテスラコイルの光と音の共演に、みんなのテンションも上がっていったのだろう。
一番ノリノリだったのは峮峮だった。やがて、峮峮の周りに光が出現した。白い光が顕現し、赤い光が増大し、黒い光に達した。そしてダンスパフォーマンスが終わった。
なんと、峮峮の姿は全く変わっていない。この倉庫に来たときと同じ、メガネっ娘の普段着だ。みんなが「あれ?」と思っていると、うさうさんが驚いた。
「レベル50!ええっ、こんなに!」
チュンチュンアプリで峮峮のエネルギーを確認すると、レベルが50、攻撃力が113になっていた。
ここでしばらく休憩。峮峮はかこさんと中間フォームの着替えに入った。
「でも驚いたな。みんなの応援がこんなに力になるなんて、想像以上だった」
「すごいね。エールを送るって大事だって思った」
そんな話をしていると、そこに峮峮登場。
「ジャ~ン!」
中間フォームの衣装を着た峮峮、ホントにうれしそうだ。
その衣装は、Passion Sistersのユニフォームカラーを基調にしていたが、気品が漂っていた。コルセット風のトップスは決してきつくはなく、足首のリボンもトウシューズのように、機動性を重視するものだった。
「やった!中間パワーアップフォーム登場!」
そんな丸武にワディさんが聞いた。
「丸さん、その中間パワーアップフォームって、仮面ライダーじゃね?いいのそれで?」
「いいの、いいの。この小説、所詮その程度のものだから」
丸武は笑顔で峮峮を見て言った。小説の価値はどうでもいいのか?
「峮峮ちゃん、力見せてよ」
「そうそう、早速レベル50!」
丸武がそう言うと、自分のリュックが浮かび上がった。リュックは2メートルほどの高さまで浮かび上がると、突然落とされた。
「あぁっ、ダメダメ。外行こう、外!」
慌ててリュックに走り寄る丸武に、みんな爆笑!
「ごめんね」と言う峮峮に、「峮峮ちゃん、ナイス!」の声!
そこで外の空き地に。空き地にあったボロボロの板を立てかける丸武、今度はリュックをしょっている。みんな笑いながら、それを見ていた。
「これで準備できた。峮峮、何でもいいから、この板を攻撃してみて」
峮峮が念を込めると、空き地の小石が数え切れないほど浮き上がった。中にはこぶし大の大きめの石も混じっている。そして峮峮が氣を込めると、それらの石がすべて板を直撃した。板は倒れて転がった。
あまりのスゴさにみんなが言葉を失う中、峮峮もしばらくぼーっとしていた。そして、峮峮が思いついたように、ちょっと不安げな表情で丸武に聞いた。
「これから変身したら、いちいち着替えなきゃいけないのかな」
「それは、Julieが解決するから大丈夫」
「Julieが助けてくれるの?」
「Julieは大事なところで動いてくれるからね。頼りにしていいよ」
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峮峮の変身、まだ続きます。次回は、Julieの力を借りて最終フォームへ変身です。
なんか峮峮がマリオのTikTok上げてました。うまくカブりましたね。
さて、今回登場していただいた方のご紹介です。
記事リンクしないと、皆さんのところに通知が届かないのかな、いかんな(反省)。ということで、今回は登場していただいた方の記事を勝手に選んでリンクしていきます。
WACKの関連記事は次のマガジンから。
今までのWACK峮峮スピンオフは次のマガジンからどうぞ。
峮峮スピンオフは、再び動き出しました。
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