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そういう日も受け入れて

最近は暑さが厳しさを増し、太陽を仰ぎ見るには眩し過ぎて眩暈がしそうだ。

この暑さもあってか、座っていた所から不意打ちに携帯電話が落下。

大した衝撃ではなかったはずなのに、打ち所が悪かったようで、上から下に白黒の縞模様が流れてチカチカする画面になってしまった。

仕方が無いので、急遽、銀座のアップルストアに予約を入れて修理を依頼した。

猛暑と予定外の野暮用でくさくさした気分になったけれど、そのような時の一番の気分転換は、読書で別世界へ思いを馳せるに限る。

修理を待つ間、河尻亨一著「TIMELESS 石岡瑛子とその時代」を楽しむことにした。

石岡瑛子の足跡のみならず、1960年代初期、時代の先端を行くアートに携わる人々の情熱に、すっかり胸を熱くしてページをめくっていたら、小一時間は直ぐに感じられた。

話の舞台は丁度銀座だったこともあり、さっと手に取り、鞄に滑り込ませたこの本の選択は、大変に良かった。

液晶画面も元に戻り、帰りの電車で話の続きを楽しむ。

そういう日もあるさ、と受け入れて、すっかり気分を入れ替えることができた。

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