出世の石段
日々、階段をみつけたらできるだけ利用しようと心掛けている。
昇降運動は、太ももの大きな筋肉を動かすのに丁度良いし、第二の心臓と呼ばれるふくらはぎのポンプを動かすのにも適している。
先日、娘に誘われて愛宕神社に散歩に出かけた。
「出世の石段」と呼ばれる、上がるのに一瞬ひるんでしまう程の急勾配の石段がある。
上り始めたら、振り返るとその傾斜が一層強調されて怖くなるので、計86段を一段ずつ数えながら踏み締め踏み締め一気に上がり切るのがおススメだ。
この時期は蒸すので、さすがに胸のあたりで一筋汗が垂れるのを感じたが、到着すると、誰しもが清々しい気持ちになれる石段である。
上り切ったところにある茶屋が、かき氷の旗でひらひらと誘うのは、境内でとれた梅が添えられた厄除け氷。
きっとその熱を冷ましてくれるお味だろう。
我々は、境内の小さなベンチでおみくじを引いて小休止した。
愛宕山は、天然の山としては東京23区内で一番高い山だそうだ。
降りる時は、万が一のことを考えて手すりを頼りにした方が無難だろう。
ホームページでは、由来だけでなく、バーチャル参拝ができたり、おみくじが引ける楽しみもある。
この究極の階段は時々上らせてもらうとして、日常の所々に散りばめられた昇降トレーニングで、ゆるっとした健康方を継続したい。
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