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ポークビンダルーと「サウンド・オブ・ミュージック」

一昨日と昨日と、2日連続の雨でしたね。
その雨にやられてか気分が落ち込んでそわそわしていて、そんな時のわたしを取り戻すいつものルーティンをするべくバイト中に頭の中で考えを巡らせていた昨日の夜でした。

日付が変わる少し前に終わったバイトの足で近くのスーパーに向かう。
ここのスーパーは遅くまでやっているのでいつも助けられている。
豚バラブロックとトマトをカゴへ、玉ねぎが見あたらずキョロキョロしても分からなかったから店員のお兄さんに聞くと店の外にありますと、一緒に案内してくれた。すごく感じのいいお兄さんで、なに作るんですか?とカゴの中を覗きながら聞かれ、カレーですと答えるといいなあ僕も
お腹すきましたと笑いながら話していた。お互い学生だと分かると少し嬉しくなった。袋詰めされた新たまねぎを一袋とって渡してくれ、そのままレジを終えると、帰り道気をつけてくださいねと見送ってくれた。とても気持ちのよいお兄さんだったなあ。

家についたのは日付が変わった00:40頃。
明日つくるカレーのためにお肉を漬け込んでからお風呂に入ろうと、ブロック肉をバックから取り出す。
一口大に切って、白ワインビネガーとスパイスで漬け込む。
お風呂に入って、iPhoneの目覚ましをセットして寝ました。

9時に起きた今日。
そんなわけで、今日はポークビンダルーを作りました。
バイト先で食べたこのカレーが美味しくてハマって、自分でも作ってみようとレシピを教わって何回か自分で作ってスパイスを増やしたり自分好みの味にしていく過程が楽しい。スパイス料理の良さってそこにある気がする。
基本のレシピから、自分の好みにアレンジしていくのってワクワクしますよね。コリアンダーにカルダモン、ターメリック、クミン、チリペッパー、胡椒、クローブ、シナモン。たくさんのスパイスを入れて混ぜて煮込めば、いい香りがたってくる。スパイスカレーってやっぱり楽しい美味しい。

できたてのポークビンダルーはまだまだ置いた方が美味しいけど待ちきれないので炊き上がった玄米と食べました。

「サウンド・オブ・ミュージック」を観ながら楽しく美味しく!
たまにふと口ずさんでしまう「エーデルワイス」だけど、口ずさめばなんだか観たくなるこの作品。
「ドレミの歌」って誰もが知る歌だけれど、口ずさみたくなるリズム。
昔、地元の今はなきイトーヨーカドーの生鮮食品売り場で流れていたのを思い出した。買い物したくなるリズムなんだとか。音楽って不思議ですよね、人の感情とか欲求なんかも動かせてしまえるんだから不思議だ。
ジュリー・アンドリュース美しいなあ、この時代の女優さんは外見の美しさではなく、気品と真の強さから滲む女性の美しさを感じます。もちろん、外見の美しさも持ち合わせている上で。同じ女性として憧れる。

ミュージカルこそ映画の魅力や真骨頂を感じることが出来ると思う。
カメラワークで表現される歌と音楽の奥深さ無限の広がりとか、作品の俯瞰で見てるからこそ分かる主人公たちのもどかしい関係や感情が、見事に表現される。

ミュージカル映画で一番の見せ所といえば、壮大なセットで主人公の心が放たれ、声を響かせ踊るシーン。
「サウンド・オブ・ミュージック」なら、草原の中でマリアが歌う「エーデルワイス」や「ドレミの歌」のシーン。
「ウエストサイド物語」なら、敵対する2つの少年
ジェット団とシャーク団が上手と下手に分かれ陽気な音楽に乗って「マンボ!」と叫んで踊り始めるシーンや、二人の主人公が潜め合いながら愛を確かる「トゥナイト」の歌唱シーン。
「雨に唄えば」なら、雨に濡れながらも嬉しい気持ちを隠せずニヤケながらドンが歌い傘を華麗にふり回しながら踊るあのシーン。誰もが聞いたことがある作品のタイトルにもなっている「雨に唄えば」の歌が流れるシーン。

音楽はわたしたちにとって感情を伝える一番みじかでクラシカルな方法の一つで、嬉しい時も悲しい時も音楽は常に心に寄り添った存在。
誰でも、どんな身分でも音楽は皆のそばにあって自由に楽しめるもの。音楽だけは不可侵でパーソナルなものなんですよね。

昔の映画作品は、素朴に、美しく、優しく、人間の素晴らしさや日々の美しさ、生きること、歌うこと、悲しみを教えてくれる。

ふと昔の映画に立ち寄りたくなったときは、多分疲れ、わたし自身を見失いかけている時なんだと思う。そして映画をみて、取り戻すことが出来る。それが嬉しく、助けられる。

そういえば、『サウンド・オブ・ミュージック』を始めて観たのは中学の音楽の授業中だった。約3時間ほどあるこの映画作品を4回に分けて観たのを覚えている。始めてこの作品を観た時、草原の中で高らかに歌うマリア、子供たちが歌う「サウンド・オブ・ミュージック」に思わず重ねて口ずさむゲオルクのシーンに強烈に鳥肌が立ったことを覚えている。
そして、今でも同じそのシーンに、その感情に同じく鳥肌が立っているわたしに気付いた今日だった。

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