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教師のバトン

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小学校の先生になるまでのお話や、小学校の先生としてのお話をまとめてあります。
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#小学校の先生

「夢と現実」その狭間で…

「夢と現実」その狭間で…

4〜6年の担任を全てを賭けてやり切ったという思いが強く、今後、他の子どもたちを担任しても、この子たち以上に愛情をもって接する自信が持てないかもな、と感じていた。

そんな時に教頭試験を受けないかと当時の校長から誘われた。今から思えば自然な流れだった。

当時、年齢的にも教頭が足りてない状況なのはわかっていたし、いつかならなくてはならないとは思っていたので、そんなに抵抗なく、認められたことの方が嬉し

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夢の思い出

夢の思い出

4〜6年生、心身共に成長する時に、持ち上がりで担任したので、その過程を思い返して、今でも、「感慨深いなあ」と思い出すことがある。

漢字テスト10点ぐらいしか取れなかった子が100点とれるようになったり、遅刻ばかりしてた子が運動会以降、卒業まで全く遅刻しなくなったり、すねてかたまったりしていた子が6年になって目覚ましい成長を遂げたり、チック症状で咳をしたり自信もてなかった子が、卒業式で堂々と大きな

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かけがえのない夢の時間

かけがえのない夢の時間

4〜6年の3年間、持ち上がりで担任となった。結果的に最初で最後の学年主任となった。

相方の担任は新任で、男性30代。企業の営業からの転職。何もわからないので一から教えなければいけない。ただ、とにかく前に進む、とてもいい人だった。結果的に2人で3年間担任することになった。彼には本当に助けられた。文字通り、苦楽を共にした同志となった。

1学期始めから毎日が勝負!崖っぷち!命懸け!だった。

上手く

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夢中

3年担任となり、初の4月の学級開きからのスタートで、学級担任向けの本をたくさん買って読み漁って、いろいろ試して、上手くいったり、反応があまりよくなかったものは修正したりして、やっていった。

1人、45分集中するのが難しい落ち着きのない男の子がいた。喧嘩も絶えなかった。
やってはいけないことをわかっていても、やりたい気持ちの方が勝ってしまう、そんな子だった。

だから、なんか友達を叩いてしまったり

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夢が現実になったら…

夢が現実になったら…

思わぬ友人の紹介から小学校教員になった。転職経験の多い私でも、37歳で全く違う知らない仕事に変わるのは想像以上にキツかった。

1日の授業の流れ、学校全体、行事等に関する仕事、担任しているクラスの事務仕事…全て知らないゼロからのスタートでした。

わりと転職してきたほうなので、仕事に慣れるのは大丈夫だろうと思ってたけど、想像以上の大変さに戸惑い、現実逃避したくなり、電車を乗り過ごしたくなったりもし

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dreams come true

dreams come true

教員免許の勉強は順調に進み、2年目に教育実習に行くことになった。4週間もあるので仕事を辞める覚悟をしていた。

で、ダメ元で上司に教育実習に行くと言ったら…何と!休ませてくれた。本当に感謝である。

その時、息子3歳、そして、娘3ヶ月!?
当時はそんなに何も思わなかったが、振り返ってみると計画通りだったとはいえ、なかなか無謀な決断だったと思う。

教育実習は、母校ではなかったが、実家近くの地域の学

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