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「夢と現実」その狭間で…

4〜6年の担任を全てを賭けてやり切ったという思いが強く、今後、他の子どもたちを担任しても、この子たち以上に愛情をもって接する自信が持てないかもな、と感じていた。

そんな時に教頭試験を受けないかと当時の校長から誘われた。今から思えば自然な流れだった。

当時、年齢的にも教頭が足りてない状況なのはわかっていたし、いつかならなくてはならないとは思っていたので、そんなに抵抗なく、認められたことの方が嬉しくて、教頭になる気持ちになっていった。

次の年は、高学年少人数習熟度授業担当となった。5.6年生の国語、算数の授業を2クラスを3クラスに分けて個々にきめ細かく指導できるようにする。

この1年間、初めて担任外を担当していろいろと勉強になった。担任をしてると分からない、影で支えている先生たちがいるということ、担任のやり方に違和感を持っても、外からできることは少ないということ、担任の助けになるように動く難しさ、逆に邪魔や迷惑になることがあること等いろいろ思うこと感じることがあった。  

そして、教頭試験に受かり、同じ学校で教頭となった。

立場が変わるとこうも違うか、と思った。事務仕事量や、電話対応、委員会への調査回答、提出物作成と送付、地域やPTA、保護者対応、担任の相談他、仕事は大変だったが、他の仕事をたくさん経験してきた私にとっては、何とか「想定内」ではあった。

では、「立場が変わるとこうも違うか」と思ったのは何かというと、先生達の対応、姿勢、態度である。やはり、立場変わると、近づき難くなる人、要求ばかりする人、何も分かってないだろうと下に見て偉そうに言う人、立場変わってるのに何も変わらな過ぎて立場踏まえて接しない人、等々あった。

子どものためと言って、結局は自分がめんどくさいとか、責任とりたくないとか…そんなことが垣間見えることがあるたびに、「転職して先生になる人を増やしたい。」気持ちが強くなっていった。

学校を諦めたり、批判したり、する人や。塾やNPO、起業等教育に携わるケース等はいくらでもあるけど、中から変えていけるのなら、それが一番良いと思ってがんばってる。

学校では、目の前にいる子どもや保護者に、できることがたくさんある。

児童相談所や役所の子育て支援、スクールカウンセラーやスクールソーシャルワーカー、中学校や幼稚園、保育園、警察、発達障がい等支援施設、もちろん教育委員会や近隣他校も。あらゆる関係機関と連携できることがたくさんある。日々、奮闘、試行錯誤することに意味がある。

是非、魅力ある「先生」という仕事に1人でも多く携わる人が増えてほしい。

20年後30年後の子どもの未来のために。自分の持論を押しつけるのではなく、目の前の子どもに、今自分ができることをすることが大切。社会全体で子どもを育てるのです。いろんな人のいろんな考えが必要なのです。

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