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日本のwebtoon業界の現状(2022年冬現在)※2023/1/22更新

株式会社Minto

Mintoの中川と申します。Mintoはマンガ・アニメを軸としたコンテンツプロデュースカンパニーで、私はwebtoon制作のスタジオ事業の責任者をしています。1年ほどやってきて、事業として形になってきたところです。ようやく。。

以前、webtoonのことを多くの人に知ってもらうべく下記の記事を書来ましたが、ありがたいことに要望を頂いたこともあって、22年11月現在のwebtoon業界の状況についてまとめてみました。

このNoteで伝えたいことは、世界に届くエンターテイメントを創りたいと思う人にとって、今のwebtoonは10年に一度の大きなチャンスだと思います!ということです。そしてマンガ編集経験者である必要はなく、幅広い人にとって言えますので、ご興味ある方は是非最後までお読みください。

※あくまで私個人の意見です
※すべて敬称略してます

国内の配信プラットフォーム

webtoonの配信プラットフォームとしては日本においてはピッコマが変わらず圧倒的な存在です。国内どころかグローバルでもマンガアプリでセールス1位です。すごい。


但し、LINEマンガやめちゃコミ、シーモアなども成長中であり、多くのプラットフォームがwebtoonに力を入れ始めています。またアカツキグループのwebtoon特化アプリ「HykeComic」もリリースされました。ユーザーも順調に伸びてるそうですが、ソードアート・オンラインの作者の新作など意欲的な作品も増えています。PVほんとすごいクオリティ。。

それ以外でも、DMM、GREE、U-NEXTなどなど、資本力があるエンタメ関係の事業を持つ会社がwebtoonプラットフォームを続々と準備しています。まだ公表されていない企業も何社かあり、まだまだ広がっていきそうです。

大手エンタメ企業

プラットフォームに限らず、作品制作としてもソニーミュージック、TBSなどの大手エンタメ会社が資本投入し、webtoon制作に乗り出しています。こちらもまだ公表されていない会社も多いですが、テレビ、映画、アニメに関わる大手企業が数多く参入しています。グローバルでメディアミックス(もう言わない?)されるIPの輩出源として、webtoonは期待されています。大手が参入していることもあり、漫画アプリの初期とは比べ物にならない資金が集まっていると感じています。

大手企業の関わり方は
①自社で制作
②制作スタジオと共同制作
③資本提供
など様々ですが、だいたいが②か③でパートナースタジオを探しているケースが多く見られます。弊社でも②のパターンで某大手企業と共同制作をしていまして、来春より続々と配信予定です。

海外プレイヤー

韓国や中国をはじめ海外のwebtoon企業が、急成長する日本を市場として注視しているのは勿論ですが、制作パートナーとして日本のスタジオに声をかけるケースも増えています。また日本産の作品の輸入をしたいという打診も増えています。

これはwebtoon最大産出国である韓国で作品とクリエイターが不足してることも理由に挙げられますが、日本のマンガ・アニメ等で培ってきた制作ポテンシャルに期待しているようで、弊社にも海外から問い合わせは増えています。ご連絡頂く方は幼少期に日本のマンガ・アニメを見て育ってきた人が多く、日本に対するリスペクトを感じる事が多いです。また日本語話者がいるケースも多いです(安心。)

ちなみに現在世界No.1プラットフォームは韓国のNAVERで、世界10ヶ国で合計8,200万ユーザー超しています。

日本の制作スタジオ

ピッコマやLINEマンガでも、半年から1年前まではヒット作はほぼ韓国産一色(あっても中国産)だったところから、国産webtoonがちらほら上位に入ってくるようになってきました。ドラマ化された「サレタガワのブルー」ほか、「路上伝説」「大切な日はいつも雨」「底辺魔術士」「三食昼寝付き生活を約束してください」「公爵様、魔王と竜王に育てられた少年は学園生活を無双するようです」、「チュートリアルが死ぬほど難しい」などなど(名前が長い作品が多いです。。)。

出版社、韓国企業の日本支社や提携会社に加え、ここ1〜2年で立ち上がってるスタートアップ系のスタジオからも作品が出始めています(弊社もここに入ります)。一つトピックとして、最近「氷の城壁」という作品が、完結してから人気が出るという珍しいケースで、webtoon業界では話題になっています。(面白いのでぜひ)。

国内の制作状況

プラットフォーマーや大手企業からの制作ニーズに対して、クリエイターも編集(プロデューサーやディレクターとも呼びます)も足りていないため、国内での制作単価は高騰し続けています。正確に言うと「ユーザーが期待するクオリティで週間連載を生み出せるクリエイター・編集及びスタジオ」がまだまだ足りてないという状況で、韓国のトップスタジオと比べるとまだまだ発展途上の段階です。ただし各社の日進月歩の進化により、「週刊連載体制を構築する」から「いかにヒットを出すか」というフェーズに入ってきています。(弊社がまさにそういう状況になりました)

上記は弊社が制作した「モブなのに過保護な公爵に溺愛されています 」という作品で、LINEマンガの総合ランキング1位を獲得しました。

国内の市場状況

webtoonは国内外で大きく成長していますが、「webtoon」という概念(というか言葉)の知名度は低く、データで見ても30%程度となっています。

ちなみに私が先日学生100人弱にアンケートをとったときには認知度は10%以下でした。正直「webtoon」という言葉自体が読者に認識されている必要はないと思っていますが、漫画と延長だと思われていることでエンターテイメントの新たな市場、イコール制作者にとって新たなチャンスだと感じている人が少なく、それが編集者不足、クリエイター不足に繋がっていると感じています。漫画とwebtoonの違いは冒頭にも載せた過去の記事を良かったらご覧ください。

この状態はマンガアプリの勃興期に似ていて、自分がマンガアプリの立ち上げに携わっていた2013年頃にアプリ上での連載連載をしたい漫画家は多くはありませんでした。そこからスパイファミリーや怪獣8号などのヒットを経て、今では第一希望がマンガアプリと答える若い漫画家で増えています(ちなみに弊社の新卒プロデューサーも人生で初めてマンガを読んだのはアプリだったそうです。時代、、、)。

国産でメディアを飛び越えるヒット作が出てくると、一気に潮目が変わりクリエイターやプロデューサーが増えると思っています。そのときに日本は、二次元コンテンツの制作力が世界一成熟してる国だからこそ、十分に巻き返せる可能性があるはずで、今はその夜明け前だと思っています。

ちなみに韓国発作品ですが、日本でもNo.1ヒット作「俺だけレベルアップな件」がアニメ化されることが決定しており(制作はA-1 Pictures)これがwebtoonのマス化の加速させるのではと期待されています。

webtoon編集者(プロデューサー)に向いている人

一見マンガにみられがちですが、複数のクリエイターと同時に動くこともあり制作工程としてはアニメやゲームに近く、実際出身者が多く活躍しています。このあたりはアニメプロデュース出身のメンバーに別途noteを書いてもらおうと思ってます(もちろん漫画編集経験者も多く活躍しています)。

もっと言うと、複数業務を同時でこなすディレクション経験があって、且つエンタメを創る意欲があれば(=「面白い」とは何かを突き詰めるのが好きならば)、エンタメ業界出身者でなくても良いと個人的には思ってます。

実際に未経験者がヒットをだすケースも出ていて、新しいジャンルであり、圧倒的な先人がまだいないからこそ、色んな人にチャンスがある面白い状況だと思ってます。

MintoStudioについて

弊社は日本の漫画/webtoonのNo.1プラットフォームのピッコマと資本業務提携し、日々ノウハウ提供などのサポートを頂きながら、色んなプラットフォームさんやエンタメ企業さんと現在10数本のwebtoonを制作しています。(ピッコマさん寛大、、、)

Mintoは10年に渡りグローバルでコンテンツプロデュースをしており、そのノウハウを持つ社内クリエイターや熟練のアートディレクターがいるのも強みです。またクリエイターや制作会社のネットワークも幅広く、現在は海外に制作拠点を持つ制作パートナー複数社(めっちゃ探しました)と共に、複数本を一定のクオリティを安定して出せるようになってきました。

Minto全体としては海外支社含め90人程度の規模で、SNSコンテンツ×広告事業、キャラ越境プロデュース、そしてWeb3事業があり、どれも収益化し、大きく成長中です。webtoon事業も収益化してきており、作品を長く創り続けていくための基盤は整いつつあります。

また全てコンテンツを軸とした事業だからこそ、全てがwebtoonとのシナジーが生まれる可能性を日々肌で感じています。(特にWeb3とwebtoonの組み合わせは面白そう)これもMintoの強みだと思います。

現在は大変ありがたいことに多くの制作オファーを頂いていながら、プロデューサーが足りない状態です。これを見てご興味を持った方は、気軽に話を聞いてみる程度で構いませんので、是非ご連絡ください。ともに、世界中の人に届く作品を生み出しましょう。

求人

余談

業界関係者は誰もがチェックしているメディアとNoteを載せておきます。ご参考までに。

以上!・・・長い!
ここまで読んで頂きありがとうございました!!!!

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