くーみん

86年埼玉産。日本語教師12年目の博士後期学生。2011.9福建→東京→スペイン→東京。

くーみん

86年埼玉産。日本語教師12年目の博士後期学生。2011.9福建→東京→スペイン→東京。

マガジン

  • 博士論文顛末記 ー 子育てしながら博論書いた -

    子育てをしながら博士論文を書いたので、博士論文を書くまでのあれこれをまとめたいと思います。

  • 北京留学記

最近の記事

博論の公開審査終わりました

博論の公開審査終わりました。無事に通ったのかなと思います。 その時にもらった評価や指摘をメモしておきたいと思います。 評価してもらったこと ・教育デザイン研究(デザイン実験、デザイン研究)のアプローチを採用したことが優れている。実践系では博士論文を書けるとは思っていなかったので、今後、後輩に紹介できるアプローチだと思う。 →わたしは、実験して論文を書くというのがどうにもしっくりこなくて、それでなかなかうまく行かなかったのですが、教育デザイン研究のアプローチに触れたときに「

    • 博士論文顛末記① はじめに

      2023年12月に博士論文を提出したくーみんと申します。 今回、子育てをしながら博士論文を出すことができました。 家族や実家、保育園などの助けがなければ書くことはできなかったと強く感じていますが、インターネット上で「子育てをしながら論文を書いている人たち」の存在にも強く助けられました。今回無事に提出をすることができたので、どんなふうに書いていったのかについて、私も少し残しておこうと思います。 もちろん、分野が違えば状況は異なるでしょうし、子育ての状況が同じというひとはいな

      • 北京留学記:難忘北京

        二〇〇八年八月八日、北京オリンピックの開幕式をわたしはテレビで見ていた。つい半年前まで暮らしていた場所は、念願のオリンピック開催に活気付いていることだろう。あるいは、外国人に見せてしまうと現代化した町の面子が失われてしまうような部分がきれいさっぱり覆い隠されてしまい、無機質な町に変わってしまっているのかもしれない。 わたしは、ほんとうにあの場所にいたのだろうか。気づいたら、あの時間は夢か幻だったのではないかと感じてしまうことがあるのに気づく。あの時間はきっと妄想が生み出した

        • 北京留学記:一个都不能少

          今回は以前つぶやいた不動産の話です。留学生活の終わりまで。 --- アパートを借りようと思い始めたのは四月の終わりごろからである。それから実際に借りるまでに四ヶ月ほどかかった。わたしは八月の中ごろに寮を出て、アパートの部屋を借りた。 寮は一日に一回寮の人が掃除しにきてくれるなど非常に居心地がよく快適であったが、あまりに楽をしすぎてはよくないのではないかとも感じた。一人部屋であったため、下手をすれば授業以外では誰とも顔を合わさずに生活ができてしまう。中国語を勉強するだけが

        博論の公開審査終わりました

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        記事

          北京留学記:安徽省実習

          夏休み後の留学生活と、安徽省に出かけていった実習(と言う名の小旅行)の話です。(写真は杭州なので何の関係もないです) ーーー 北京は九月になっても暑さが引かず、厳しい日差しが絶えることはなかった。雨もなかなか降らず、乾燥した日が続いていた。夜になると暑さの中にも少しずつ涼しさを感じるようになり、秋になったと思えなくはなかった。だが、東京では、九月に台風がやってきたり、秋の長雨が降ったりすることを考えれば、その涼しさは微々たるものだろう。 中秋節のパーティをするから、クミ

          北京留学記:安徽省実習

          北京留学記:北京家族旅行

          これ、よく考えたら夫も読んでるんですよね。面と向かって感想言われたんですけど、照れちゃうので大変に困ります。 --- 新学期を一週間後に控えた八月下旬に、父と母、弟の家族三人が北京に遊びに来ることになった。家族にとっては初めての北京である。弟にとっては初めての海外旅行でもあった。 夏休みに北京に旅行に来る予定だということは五月ごろには聞いていた。ツアーを利用して観光するつもりなので決められた行動しかとることはできないが、自由行動の日には会うことができるだろうと言う。それ

          北京留学記:北京家族旅行

          北京留学記:有縁千里来相会

          必修授業である総合クラスの教科書でまず勉強した文章は「北平的四季」と題された、中国の作家・郁達夫の手によるエッセイだった。北平というのは中華民国時代に北京につけられていた名前で、中国語を勉強している留学生が読みやすいように編集されてはいたが、その文章は人々の生活の様子を交えながら当時の北京の四季を描いたものだった。その中で郁達夫は、冬に北平らしさとでもいうものが表れると書いている。北平の冬は骨までしみ渡るように寒く、北風は強く吹きつけて空も常に重苦しい灰色をしている。しかし一

          北京留学記:有縁千里来相会

          北京留学記:中国語ができない

          最近またこのアカウント(@qoomingjs)でつぶやき出したんですけど、特につぶやくこともない…と思いつつ、何かないかな…と考えたところ、昔書いて外に応募してそのままになっていた文章を流してみようかな…という気持ちになったので、流して行こうと思います。文章自体は2012年に書いたものなので今とはスタイルもだいぶ違うし、見返すのもちょっと恥ずかしいのですが、パソコンのデータ整理で消えてしまうよりは良いかなと思うので。 2007年、北京オリンピックの1年前に語学留学をした、見

          北京留学記:中国語ができない