クオラの健康管理
皆さん、こんにちは。経営企画室 亀崎です。
早いもので10月です!今年度も半分が過ぎ、下半期が始まりました。下半期となり、やらなければならないこともたくさんあります。その中のひとつに『健康診断』があります。
さつま町勤務の方は、11月1日、2日に下半期健康診断の実施が予定されています。
年に2回受ける人もいれば、1回だけの人もいます。「どうして私は年に2回受けないといけないのだろう」なんて考えたことはありませんか?
今回はそんな健康診断を含めた、皆さんへの健康管理について説明していきたいと思います。
まずは『健康診断』についてです。
1.健康診断
事業者は、労働安全衛生法第66条に基づき、労働者に対して、医師による健康診断を実施しなければなりません。また、労働者は、事業者が行なう健康診断を受けなければなりません。
実施が義務付けられている一般健康診断として以下のものがあります。
一般健康診断の種類
こちらの5種類です。それでは一つずつ確認していきましょう。
各健康診断の詳細
①雇入時の健康診断
クオラに入職する際に受けていただいている健康診断です。新卒の方は、入職後の在職者の定期健康診断と同時に行なわれています。中途の方は、入職前または直後にクオラ病院(さつま町 or 姶良)にて実施されています。ただし、入職前の3ヵ月以内に健康診断を受けられている場合は省略することもあります。
②定期健康診断
皆さんが受けている健康診断は基本的にこの定期健康診断です。さつま町・姶良事業所ともに、上半期で1回、下半期で1回実施しており、上半期 or 下半期のどちらかで1回受けていただいています。
①②の項目は以下のとおりです。
③特定業務従事者の健康診断
労働安全規則第13条第1項第2号に掲げる業務に就いている職員は半年に1回健康診断を受けなければなりません。
労働安全規則第13条第1項第2号に掲げる業務が14に分けられており、その中でクオラは、“ラジウム放射線、エックス線その他の有害放射線にさらされる業務”として『放射線業務』、“深夜業を含む業務”として『夜勤業務』、“鉛、水銀、クロム、砒素、黄りん、弗化水素、塩素、塩酸、硝酸、亜硫酸、硫酸、一酸化炭素、二硫化炭素、青酸、ベンゼン、アニリンその他これらに準ずる有害物のガス、蒸気又は粉じんを発散する場所における業務”として『手術室業務』を行なっている職員の方に受けてもらっています。
内容的にはクオラで実施している定期健康診断とほぼ同じです。
特定の業務に就いていない方は②を年に1回
特定の業務に就いている方は上半期は②、下半期は③を受ける
つまり『放射線業務』『手術室業務』『夜勤業務』を行なっている職員の方には、上半期と下半期それぞれ1回、年に2回受けてもらっています。
そのため職員によって1年に受ける健康診断の回数に差が出るわけです。皆さんが健康診断受ける際に○○コースと分けられて管理されているのがこのためです。
④海外派遣労働者の健康診断
※クオラには対象者はいませんので、割愛します。
⑤給食従業員の検便
クオラでは主に栄養課の職員が受けています。
以上が一般健康診断についてでした。
一般健康診断と別で定められた有害な業務に常時従事する労働者等に対し、原則として、雇入れ時、配置替えの際及び6カ月以内ごとに1回、それぞれの特別の健康診断を実施しなければなりません。
特別な健康診断の種類
こちらの3種類です。クオラが関係してくるのは①特殊健康診断のみとなっています。
特殊健康診断の詳細
定められている有害な業務に常時従事する労働者が対象となる健診で、有害な業務が身体に影響を及ぼすことを未然に防ぐことを目的として実施されています。クオラでいうと『放射線業務に常時従事する労働者で管理区域に立ち入る者』が対象となり、電離放射線健康診断として、被ばく歴の有無の調査及びその評価、白血球数及び白血球百分率の検査、赤血球数の検査及び血色素量又はヘマトクリット値の検査、白内障に関する眼の検査、皮膚の検査が実施されます。
主としては放射線課の職員ですが、医師や看護師の中にも放射線業務の実施または管理区域に立ち入る方がいるため、医師や看護師の中にも一部対象となる方たちがいます。普段の仕事の時にガラスバッジをつけている方が特殊健康診断の対象となる方たちです。
このため、年2回、一般健康診断と特殊健康診断の両方を実施する方がいます。クオラでは電離対象と称して特殊健康診断を受ける方には別途案内しています。
クオラの健康管理のための福利厚生
これまでは義務とされている健診の話でしたが、希望者のみを対象とした『乳がん検診』も定期的に実施しています。乳がん検診に関しては費用が掛かりますが、福利厚生として検診代を一部補助しています。
乳がん検診に関しては市町村等からも案内があると思いますが、年齢制限や日程の調整が難しく市町村の助成では受けられないこともあると思います。
そんな方たちにも受けやすいように、年に1回クオラの敷地内で乳がん検診を実施しています。
皆さんへのお願い
会社には『安全配慮義務』があり、職員の健康と安全に配慮する必要があります。健康診断を受けていただくのはもちろんですが、その後の再検査を皆さんには受けていただくのもその1つです!
健診の結果、「D:要再検査」「E:要精密検査」「F:要治療」が一項目でも出た方に対して、イントラネットの掲示板や所属長を通じて呼びかけを行なっていますが、再検査受診率は半分程度です。再検査を受けたことで、重大な病気が見つかった方もいらっしゃいますので、必ず受診していただきますようお願いします。
とにかく皆さんが健康に働き続けていただくためにも、「これくらいなら大丈夫だろ」と油断せずに、再検査を受診していただきたいと思います。
また健診を受けた40歳以上の方の中から、保健指導の対象となる方も出てきます。対象となった方には個別で日程調整の連絡をしています。業務の都合上保健指導を受けられない方もいるとは思いますが、生活習慣病の発症リスク軽減のためにこちらに関してもできるだけ受けていただくようにお願いします。
健康診断だけでなく『ストレスチェック』についても会社に実施が義務付けられています。
2.ストレスチェック
『ストレスチェック』とは、ストレスに関する質問票(選択回答) に労働者が記入し、それを集計・分析することで、自分のストレス がどのような状態にあるのかを調べる簡単な検査です。
労働安全衛生法という法律が改正されて、労働者が 50 人以 上いる事業所では、2015 年 12 月から、毎年1回、この検査を全 ての労働者に対して実施することが義務付けられました。
クオラは毎年4月に全ての職員対象にストレスチェックを実施しています。
ストレスチェックの結果は、事業所、各部署、性別単位でデータが集計されており、その結果をもとに事業所や部署での取り組みの見直しが行なわれています。
ストレスチェックの結果は個人にも配布されており、その結果を踏まえ、個人で申出ていただくことで産業医と面談をすることができます。面談が推奨されるのは、ストレスチェックの結果に「あなたは高ストレスと判定されました」と記載がある方です。産業医との面談を希望される方は、各事業所の実施事務従事者までご連絡ください。
またクオラの福利厚生の一つとして、次に紹介する『カウンセリング』を受けていただくこともできます。
3.カウンセリング
福利厚生の一環として、カウンセラーによる職員向けのカウンセリングを実施しています。
カウンセリングルーム「ほっとスペース」として、毎月第2木曜日がさつま町、第4火曜日が姶良で会議室等を利用して対面式(予約制)で実施しておりました。しかし、新型コロナウイルス感染症の影響で対面でのカウンセリングが一時実施できない状況となり、2021年8月より、実施方法を対面からオンラインへ変更しました。
オンラインでの実施へ変更となったことにより、日程調整がしやすくなり、プライバシー面においても、これまで以上に安心してカウンセリングを受けていただけるのではないかと思います。
以上、クオラの健康管理についてご紹介しました。会社は皆さんの健康と安全を守る義務があります。健康診断やカウンセリングをはじめ、何か健康等に関しての悩みがあれば遠慮せずに所属長または各事業所総務担当者にご相談ください!
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