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誰でも儲かる!ってこと自体がおかしい。

Voicy No.0183 2022年7月6日放送 

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誰でも儲かる!という「釣り表現」自体がおかしいです。お小遣い稼ぎのビジネスと違って、経営者は相対比較と競争の中で、どうお客様に選ばれていくかを考え続けているのです。


情報商材について質問にお答します。


YACさんから「人がお金を使う基準が変わった!上半期を振り返って。」の回に質問をいただきました。

コテツさん、今回も新たな学びをくださりありがとうございます。今回のテーマと少し異なるのですが、拝聴していて私は情報商材のことを考えました。ビジネスやコンプレックスなど困りごとなどに高額を払う情報商材は、真の解決まで顧客を導かないものも多くあり、言葉は悪いですが情報商材の8割は詐欺まがいだと私は考えています。ビジネスのプロとしてのコテツさんの目には、情報商材ビジネスはどのように映っていらっしゃるのでしょうか?
不適切な質問でしたら申し訳ありません。見解をお伺いできましたら嬉しいです。


情報商材はオレが相手にする商売じゃないというスタンスが明確にあるので、その意図を話します。

情報商材の本質的な価値は特別なノウハウや独自の情報を手に入れることです。気分が良くなるでも、問題が解決するでも、人生が豊かになるでもいいので、その対価としてお金をもらうことです。

情報商材が今言っているものを満たしていれば別にいいですが、YACさんもおそらく同じ考えだと思います。

結局今の情報商材ビジネスの傾向は、情報自体の質はどうでもよくて、「元手が要らずに楽して誰でも儲かるビジネスです」ということでやっている人が多いとオレは捉えています。

でも、それはあまり意味ないなと思っているから、オレは全く興味がないというのが情報商材に対するスタンス。ユーザーとしても売る側としてもです。


その商材は人を幸せにするか。


会社の経営を始めたとき、オレはまだまだ安易な人間で、どこかにヒミツの経営ノウハウがあると思っていたし、経営のコツがわかればうまくいくと思っていたときがありました。

そのとき、かなりいろいろな経営の勉強会やセミナーに行ってみたのですが、これだけを手に入れたら魔法の杖みたいにうまくいくというノウハウはなかったのです。

そういうものがあると思い込んでいる人がいるのが困っちゃうことだけど、人は苦しんでいるとき、落ち込んでいるとき、経済的に満たされていないときは、手っ取り早い方法とか画期的なことがあるだろうと思いがち。

でも、それはしょうがない。

だから情報商材は、YACさんが言うように8割が詐欺という場合も、結構な量としてあると思います。

情報提供する側がそのレベルに至っているのかということと、その情報を得た方に何らかのいいことが起こってほしいと思ってやっているのかというのが、根本的なところです。


小遣い稼ぎビジネスは何のためにするか。


小遣い稼ぎ的なビジネスはオレの範囲じゃないという捉え方です。

なぜなら、ビジネスをしている中心者だけ数万円儲かるようなことを手伝ったりアドバイスしたりしても、世の中的に潤う人が増えないし、新しい価値や楽しみが生み出されるわけではないからです。

それは勝手にやってくださいということで、否定しているのではなくて、オレのビジネスの範囲ではないのです。

自分が1つ目の会社がまあまあ大きくなったので、社員が数百人いました。

すると、そのご家族を含めればその4倍~5倍の人が関わってくるじゃないですか。会社が儲かってボーナスをたくさん払えれば、数千人の人の生活はよくなることに意味を感じて頑張れるところがありました。

雇用が増えることに意義を強く感じてやっていた時期があるので、何々をやったら月に2~3万儲かるという転売とか、せどりのような商売は、オレの範囲じゃないと思っています。

せどりというのはブックオフとかで買ってきて、500円、800円、高いものだと4000円で売るみたいなノウハウやメルカリを活用した「ちょいとしたお小遣い稼ぎ」です。

これはルール外だと思いますが、アマゾンとか食べログのコメント書き的な仕事が世の中にあったりします。

オレはどれもこれも「嫌だ」とか「なくなれ」と思っているのではなくて、自分の生活の中でお小遣いや収入を増やす必要性がある方はそれをやればいいと思うけど、オレのビジネスの理解とか関わったりアドバイスしたり人に、お勧めする範囲ではないと思っています。


お客様は比較と競争の中で選んでいる。


そもそも、情報商材も含めて集客ノウハウの話も全部そうで、誰でも儲かるということ自体が、そもそも変なのです。

3~4年前にオンラインサロンがはやっていたときは、「誰でも簡単にできるオンラインサロンの立ち上げ方」みたいなノウハウが、インスタの広告で流れてきました。いやいや、それはないだろうと思ったんだよね。

そもそも相対比較と競争の中でユーザー側が選ぶわけであって、ほかの人と違う何かを生み出して、そこに力を入れるのがビジネスの本来の中心軸です。

会社を経営し始めてからマーケティングを本気でやっていたから、オレもああいうセンセーショナルな感じの題名を付けていた時代もありましが、サムネイルとか広告の釣り表現は全然好きじゃないのでやめました。

今もYouTubeに「あおり広告」はめちゃくちゃあるけれど、題名と中身は全く違うものでしょう?

そういうものは、技術としては面白いとは思います。

一昔前でいう電車の中吊り広告で「〇〇のスキャンダル発覚」みたいなセンセーショナルな書き方をして、駅のホームに降りて、キオスクでその週刊誌を買ってしまう。買ってみたらたいしたことがないというのと一緒です。

だから、なぜ「あおるサムネイル」をつくれる人が、そんなに賞賛されているのか、オレにはわかりません。

ビジネスを長い目で考えると、そんなものは一時的なもの。魅力的に伝える工夫と「あおる」のは全然違うという話です。

質問いただけるととてもうれしく思っていますので、気になったことがあったらコメント欄に質問をお願いします。

以上、久々野智小哲津でした。

本文は
コテツがVoicyの「ブランディングと商売の話」で語った内容を
文章化し加筆したものです。
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