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センスを新鮮に保つには?

Voicy No.0247 2022年12月5日放送
音声で楽しみたい方は
こちらからどうぞ!

センスは新しさを取り入れて変化していくことで磨かれます。新しいものを自分が知っている過去のものと結び付けず、そのまま新鮮さを取り込んでみてください。




センスは総合芸術。


センスって、ものすごく大切じゃないですか。

商売においても、ブランドづくりにおいても
人生においても、まっとうなことでも
センスのあるなしで、受け入れられたり
受け入れられなかったりすることがあります。

センスはトータル芸術的なものを
総称しているともいえます。

料理でいう「素材もいい、調理もいい。
だけど、盛り付けと載せたお皿が合ってなくて
食べる気をなくす」という総合的なところを
どう心地よく、受け入れられやすく
感情が動くようにまとめていくかです。

センスを高めるにはどうしたらという話は
また別の機会にするとして
「センス=その人自身」と思ってもらっていいでしょう。

ここでは「センス」という言葉で例えていますが
結局、その人自身のトータルな行動と発信と印象を
まとめてセンスと言っていて
「その人自身=センス」という位置付けで
今日は話します。


センス=その人自身。


センスには新鮮さがあって
その人自身にも新鮮さがありますが
全然新鮮みが感じられない人もいるでしょう?

そういう人間が
生まれながらに存在すると言いたいのではありません。

人はどこかで止まってしまって
この人の感性は3年前、5年前に会ったときと
変わっていないことがありますよね。

人が変わったほうがいいのか
変わらないほうがいいかという論点で
話したいわけではなくて
変わらない、成長していない人と接していると
やっぱり飽きると言いたいのです。

赤ちゃんは
日々変わりゆく様がとても魅力的です。

午前中できなかったハイハイが
午後できるようになったこと
寝返りも右回りができていたのが
翌々日には左回りができたときの感動がある。

赤ちゃんの日々変わりゆく行動や反応
意思表示は魅力的で、
ものすごく興味が出てきてしまいます。

人間は年を取ると身長が伸びないし
しわとしみが増えたとしても
そんなに変わりません。

子どもが3歳、5歳、7歳、10歳、12歳と
背が伸びていく様とか
男だったらヒゲが濃くなっていく感じを見ても
かわいいな~と思う。

それなのに
年を取ると造形的にあまり変わらない。
会っても「いつもと同じだね」となる。

センスとかその人の新鮮さというのは
ある程度の変化とか新しい何かを
感じさせるから
人の興味を引っ張っていけるのです。

ファンの方や周りの方々からの興味は
「3年前、5年前から
この人の言っていることは1個も進歩がないぞ。
時代が変わっているのに
本当に同じことしか言ってないな」となると
なんか飽きてきます。

根本的な主義主張とかスタイルが
変わらないのはいいけれど
それも時代によって変わってくるものです。


出川哲朗さんのソフトモヒカン。


ここ7~8年お願いしている美容師さんを
オレはすごく信頼していて
好き勝手に切ってもらっています。

その人が「出川哲朗さんの髪型って
5年前のを見たら、古いと思うじゃないですか」
と急に何かの拍子でしたのね。

出川哲朗はソフトモヒカンです。

でも、横を刈り上げて、上が長くて
髪がオールバックになでつける髪のセットだって
去年と3年前と5年前と10年前と15年前は違う
とその人は言っていて、
これは確かに違うでしょう?

男の人が来ているジャケットも
半年前と3年前では
全然「時代っぽさ」が違うんだよね。

人のセンスもやっぱりそう。

その人の感性を新鮮に保っておかないと
接したり仕事を一緒に始めてみたり
付き合ってみたりしたときに
「何このセンス」みたいになって
センスがズレている感じになる。


センスを新鮮に保つには。


センスを新鮮に保つには何か新しいものを見て
新しい情報を得て
自分の考えと違う意見を聞いたときに
過去の何かに無理やり当てはめないことが
すごく大事です。

LGBYQや年齢をカテゴライズしているようで
言い方として
あまりいい表現ではないことを先に謝っておきます。

「オヤジ化する」という言葉があって
オヤジは過去のことに当てはめてくるのです。

「最近、通信ゲームでApexがはやっていて」となって
「それは、〇〇みたいなものか?」と
強引に自分の経験上のパターンと対比させて
無理やり過去の自分が持っている材料や
フレームワーク、思考体系に当てはめてくるのが
オレはオヤジ化だと思っています。


「それは巷で言う〇〇だ」。


感性を新鮮に保っていくためには
新しいもの、うまく飲み込めないものは
そのまま受け止めることがとても大事です。

これは今日のポイントなんだけど
アートを見に行くと
周りの人がしゃべっている内容が聞こえてきます。

もちろん実は聞き耳を立てていても
全て盗み聞きする気は全くないですよ。
オレも動いているし
他に見ている方も動いているから。

ただ断片は聞こえてくる。

そのときに抽象画とかコラージュとか
いろいろなものを合わせた作品を見たときに
「これは何だろうね」と言って
説明をしようとする人がいます。

それは、子どもではなかなか見られない現象です。

抽象画とか正体不明のオブジェを見たときに
「怪獣なのか魚なのか人なのかは別として
それはそれ。
あとは気に入るか気に入らないかだね」
とやっていかないと
新しいものをつかめません。

だから、いちいち小理屈をこねて
それをかみ砕かなくていいのです。

新しい感性を持ち続けるって
「よくわからないけど、これはこれで面白いかな」
ぐらいの捉え方ができるかどうかです。

でも、ある種「おやじ化的なこと」を言うと
「昔で言うドリフだな」と言って
無理やり当てはめてしまうというお話でした。

コテツでした。

本文は
コテツがVoicyの「ブランディングと商売の話」で語った内容を
文章化し加筆したものです。
Voicyアプリをダウンロードして『コテツ』で検索、無料で聴けます。
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久々野智小哲津
二十数年にわたり、のべ7社ほど(8社目準備中)会社を経営。ITの会社を大きく成長させた後、新規事業でさまざまな事業を立ち上げ、フランス、イタリアを中心にヨーロッパからブランドを日本に持ってきたことをきっかけに、ブランドづくりができるようになった。
海外ブランドの日本進出や、日本国内の会社、サービス、商品、人(タレントさん、議員さん、スポーツ選手など)のブランドプロデュースにも関わっている。
Instagram https://instagram.com/q.kotetsu/?hl=ja
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