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苦手だけど有益な人 好きだけど無益な人

今週から月水金の3回Voicy記事をアップします!

Voicy No.0272  2023年2月3日放送
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人間ですから相性はありますが、仕事であれば、相性よりもプロとしての有益であるかどうかが大切です。苦手な相手でも能力のある人ならば、長期間プロジェクトを一緒に回すこともあるのです。


仕事は、価値を渡せるならやる


今日は「苦手だけど有益な人 好きだけど無益な人」という話です。

ここでは「ブランディングと商売の話」が中心にお話ししているので、まずビジネス的観点だけに絞ります。

人には苦手とか得意とか相性があるのはもちろんですが、オレはプロのアドバイザーであり経営者なので、大企業のトップマネジメント専門のブランディングアドバイザーですから、基本的には社長さんと話します。

その後、PRやマーケティング、リブランディングの部署とやる場合もありますが、個別コンサルでは相性がとても重要です。

ただ、オレから見たときに、この人が苦手だなと思っても得意だなと思っても、プロとして発揮する価値が相手のためになり、それに見合ったフィーを頂けるなら、仕事としてやることはあります。

仕事の関係は友達同士じゃないからさ。


プロとしてやるべきこと



自分はコテツゼミという勉強会を主催していますが、そこに来る方だって全員が得意な方になるわけがない。後にわかることだけど、接してみたら、苦手だな、このノリはなんだろうと思う人が、いないとも限らないでしょう?

でも、仕事で接するお客様や取引先に関して、いちいち苦手とか得意とか言っていて何を目的にしているのと思うのです。

プロフェッショナルに徹して仕事をこなすのが大事だと、ずっと考えています。

だから苦手だろうが得意だろうが、プロとしてやるべき状況ではやりますよ。

大きな企業で社長さんと相性が良いからとリブランディングをスタートしても、何千人、何万人の会社だといろいろな部署があって、部署が混ざるミーティングに行ってみたら、「社長が連れてきたプロがなんか言ってるぞ」みたいな感じで、チャレンジしてくる人もいるのです。

つぶしてやろうとまで思っているかはわからないけれど、そういう状況は複数の人と仕事を広げていくと現実的には絶対にあります。

官民一体となっているプロジェクトでは複数の自治体や会社とやることがあり、さまざまな利害があるから言い分もばらばらです。

担当者も、上から「行ってこい」と言われただけで集まっています。

取引を始めるに当たってオレが得意な人物を選んだとしても、別の担当者に替わったりしたらもう対応せざるを得ないから、仕事においてはそんなことを考えても、ほぼ意味がないかなと思っているのです。


相手にとって何が得なのか


じゃあ何を考えるかというと、苦手でも有益な人かどうかです。

能力が高いとか、苦手だけどまっとうなことを言う人とは、うまく付き合ったほうがいい。

オレがこれを言うと、「なんなんですか、それ」という人がいると思いますが、仕事先で10年来、親友みたいに付き合っているけれど、めちゃ苦手な人がいます。でも定期的に会っているんです。

ノリが苦手というか、ちょっと思うところはあって。

でも、その方と一緒に何かをすることは有益なので、仕事においては意義深くて得るものが多く儲かる可能性も高いという理由です。

苦手か得意か、その人物が好きか嫌いかという観点と、もう1個は有益か無益かという観点で、無益どころか無駄かマイナスかみたいな尺度もあって、 これは両面見なきゃダメですよね。

得意でも無益な人がいて、人間的には申し分ないと思うけれど「この人と組んでも仕事でいいことないわ」みたいな人がいて、そっちのほうが付き合い続けるのかというところがあるでしょう。

結局オレは、仕事で接する人とは「気が合う」とか「オレのことをわかってくれるか」を求める気がありません。

今のオレの立ち位置からすると、なんとなく仲間に入れてもらうことはありません。「コテツさんが入りました!」みたいに入って、何らかの期待とか価値を出すことが前提となっているわけです。


仕事で付き合う人の選び方


翻ってみて、自分が仕事を一緒にしていただくときに考えないといけないことを言っておきます。

日本人はいい人だとばかり言い過ぎです。仲間に加えてもらうときに、こいつはいい人だけど何の得もなければ、付き合ってもらえないでしょう? 

仕事を一緒にするいい大人が、「誰々君とは趣味が合うから」で付き合ってくれるわけがない。

一部のそういうムードを持っている人たちが、すごく苦手です。

いい人で徳を積んでいればとか、正しい人であれば仕事でもうまくいくという人も多いけど、自分をチームに加えたら何か得があると明確にしないと、仕事の付き合いは続かないのではないかと思います。


プライベートは好きか嫌いかの一択


ここまでで9分を超えてしまって残り数十秒だけど、プライベートは全く別。

損得とか、価値があるないと思わずに、恋愛と友人関係は好きか嫌いかの1点だけです。

ただ、仕事上での接点ならプロとして絶対に有益な何かを出したいし、出さないと意味がないと思っています。

「コテツさんはいい人だね」なんて思われても意味がないし、お相手が「いい人だけど、この人といても、得どころかマイナスしかないな」という場合は、やっぱり一緒に仕事をするのが苦痛になりますよね。

なので「苦手か」という部分と、「有益か」「無益か」「無駄か」の両方で見ていくことをお勧めします。

コテツでした。

本文は
コテツがVoicyの「ブランディングと商売の話」で語った内容を
文章化し加筆したものです。
Voicyアプリをダウンロードして『コテツ』で検索、無料で聴けます。
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久々野智小哲津
二十数年にわたり、のべ7社ほど(8社目準備中)会社を経営。ITの会社を大きく成長させた後、新規事業でさまざまな事業を立ち上げ、フランス、イタリアを中心にヨーロッパからブランドを日本に持ってきたことをきっかけに、ブランドづくりができるようになった。
海外ブランドの日本進出や、日本国内の会社、サービス、商品、人(タレントさん、議員さん、スポーツ選手など)のブランドプロデュースにも関わっている。
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