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自分がやっていることをなんと表現するか?で価格が変わる。

Voicy No.0238  2022年11月14日放送
音声で楽しみたい方はこちらからどうぞ。 

商品やサービスが売れないとき、伝え方を変えようとしても過去の延長線上で考えがちです。そんなときプロデューサーの目線を入れていくと、外部からの評価と価格を何倍にも上げることができます。



売れる、売れないの分岐点。


商売をもっとうまくいくようにしたい。
売上を爆発的に上げたい。
個人としてもっと評価されたい。
もっとファンを付けてブランドになりたい。

そう思っている人と毎日会って話しています。
というか、オレはそれしかやっていません。

突き抜けていく人と突き抜けていかない人
売れる人売れない人
伸びるビジネス、少々ビジネス。

その分岐点と差だけを素人が見てもわからないと思うけど
オレはずっと考えています。
仕事が終わって一人になったら考察して
まとめ直して
こうして一部をお伝えしているのです。


自分の価値を伝えられないなら。


自分の仕事を人に説明したり表現したり
ウェブやSNSで伝える作業を
みんなやっていますよね。

そのとき、よくある業種業態や
「ひな形」みたいなものにとらわれすぎて
価値や価格が低くなってしまう人が結構います。

でも、ご本人はいいと思ってやっているので
本人だけだともう変えるのが無理なんだよね。

フォーマットやハウツーみたいなもので
自分がやっていることの伝え方をうまく変革して
「こうやればうまくいって価値も価格も高く評価される」
というメソッドを伝えられたらいいですが
そういうものじゃない。

経営者とかフリーでやっている人は
ハウツー好きすぎると思います。

なぜなら、自分自身のことやビジネスを
ほかの人に表現するときの大元は
その人の自己解釈だからです。

自己解釈がしょぼい。
自己解釈が世の中のニーズとズレている。
自己解釈が人から見るとつまらない。

だからウケけていないわけ。

つまらない解釈しかできないメンタリティーや
技能のままだと、どういじっても
つまらない表現にしかならないし
残念ながら、ほぼ自力でやるのは難しい。

そこで登場するのがプロデューサーです。

「おまえの仕事のことを言いたいのか」ではなくて
「やはり人とやったほうがいいよ」ということです。

勘の良さ、センスの良さと一緒で
そこは自力ではどうにもなりません。

救いのない話だけど。

やっていらっしゃる仕事が素晴らしくて
材料がそろっているのなら
価値を高く認めてもらったほうがいいわけです。

でも、過去の勝手な延長上で表現し続けていれば
価値はすごく低いということです。


価値が100倍変わる。


例えばある物を「これは子ども向けのおもちゃです」
と表現したとしましょう。

「全国のおもちゃやさんを通して
子どもに買ってほしいんです」とするときと
つくっているおもちゃを
グローバルIP(Intellectual Property/知的財産)
つまり「キャラクタービジネスの大元の権利を
保有しているビジネスです」と言うのとでは
投資家や取引先の期待度と価格は
どう違ってくるでしょうか。

「グローバルIPとして育てようとする第一弾は
子どもが手に取るおもちゃです」と言うと
その価値は1万倍どころか、100万倍の評価に変わります。

たとえば日本を代表するものなら
ドラえもんとかキティーちゃん
マリオ、ポケモンはグローバルIPです。

キャラクターと世界観を権利として所有している会社があって
ポケモンなら株式会社ポケモン
(任天堂・クリーチャーズ・ゲームフリーク3社の協同出資で設立)
キティーちゃんならサンリオです。

事業の1つがキティーちゃんのぬいぐるみなら
「おもちゃ」のカテゴリーだけど
あれはおもちゃを売っているのではありません。

「世界的なIP事業を育てています」という表現のほうが
ビジネスサイドの協力者や投資家
入社してくれる人が多くなるのは想像が付くでしょう。

「かわいいぬいぐるみが世界で売れればいいんです」
でも全然変ではありませんが。

これも自分が関わっているもので
古本やの中でアーティスティックな写真集を
扱っていているところがあります。

そこがアートフォトフェアをやったら人が来たので
会場を変えてブランド名を付けて
アートフォトフェスティバルをやるとします。

それを主催している会社は
「古書店です」というより
「アートカンパニーです」と言ったほうが
今の時代は価値も価格も高くなります。

これはあくまでも一般論で
何かの事業が上で何かが下という話ではありません。

今の時代なら「古書店で働きませんか」と募集するより
「アートカンパニーで働きませんか」と求人を出しほうが
人は多く来ます。

そういうことはいっぱいあるのです。

「これは路上にある落書きです」と言われたら
価値が付きません。

「これはストリートアートです」となれば
価値が出ます。

公共の場の書いていいところがあったとして
「しょせん落書き程度ですよ、自分のものは」と言うのか
「ストリートを通して、自分は多くの人にメッセージを伝えたい」として、ストリートアートを
英語字幕付きYouTubeなりで説明するのかです。

スタートはゲームだった「ウマ娘」が
サイバーエージェントの売上げを
年間で400~500億押し上げています。

今後10年で数千億
もしかすると1兆円ぐらい売上を変えるかもしれません。

元はゲームだったものに
グローバルIPでいろいろな展開をする捉え方をしたから
プレーヤーが乗ってきたという話です。

久々野智小哲津でした。

本文は
コテツがVoicyの「ブランディングと商売の話」で語った内容を
文章化し加筆したものです。
Voicyアプリをダウンロードして『コテツ』で検索、無料で聴けます。
音声で楽しみたい方はこちらからどうぞ。 

久々野智小哲津
二十数年にわたり、のべ7社ほど(8社目準備中)会社を経営。ITの会社を大きく成長させた後、新規事業でさまざまな事業を立ち上げ、フランス、イタリアを中心にヨーロッパからブランドを日本に持ってきたことをきっかけに、ブランドづくりができるようになった。
海外ブランドの日本進出や、日本国内の会社、サービス、商品、人(タレントさん、議員さん、スポーツ選手など)のブランドプロデュースにも関わっている。
Instagram https://instagram.com/q.kotetsu/?hl=ja
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