QKクール

仕事を完全リタイアして東京から郷里の広島に帰ってきています。今後、日常での体験や、メデ…

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仕事を完全リタイアして東京から郷里の広島に帰ってきています。今後、日常での体験や、メディアからの情報に関して、おかしいと思ったこと、なんか変だなと感じたことで、自分が感じるほどには取り上げられていない事柄を中心として発信してみようと思います。あとついでに映画が好きです。

最近の記事

「笑いで健康条例」の馬鹿馬鹿しさ

 山形県で「笑いで健康条例」なるものが可決されたということが話題となっている。「一日一回は笑う」ことなどを努力義務とする内容であるが馬鹿馬鹿しい限りである。当然、反対意見もあったようで、笑う・笑わないということを「誰からも矯正-指示されたり、義務付けられたりしてはならない」という反対意見はまさにその通りだが、「笑うことが困難な方々の人権」云々はやはり同レベルで馬鹿馬鹿しい。こんなことを条例問題としてやりとりしている現象自体が根本的にずれている。  議会や行政が考えるべきことは

    • 日本のプロ野球でも牽制球数制限を

       日本プロ野球でも牽制球数制限を即導入すべきである。大リーグで昨年から導入されているピッチクロック制はピッチャーの投球間隔制限とともに、ランナーに対する牽制球数も制限している。試合時間の短縮を目指すためである。 日本のプロ野球においては、現在、独立リーグの一部で導入されており、NPBでも以前から検討はされているようだ。  確かにピッチャーが投球体制にありながらなかなか投げないことにも嫌になるが、それ以上に牽制球を無駄に繰り返すことにはもっとイライラさせられる。時間短縮云々よ

      • 個人情報保護法が悪法と思える時

         今回の能登半島地震では、石川県が安否不明者を公表し捜索に役立てられた。過去の災害でも同様に役立った例は多い。災害発生時の安否不明者の氏名については、内閣府が2023年3月に「速やかな救助活動につなげるため、家族の同意がなくても原則公表できる」とする自治体向けの指針を策定したのだが、それまでは自治体の判断に委ねられており、つまり家族の同意なしには公表できないとする自治体もあったということだ。その理由は、個人情報保護法に基づくプライバシー保護によるものである。ちょっと考えても、

        • ますます増える映画の「エグゼクティブ・プロデューサー」

           映画の冒頭のクレジットに主要な製作スタッフ・キャストが表示されたり、エンドロールにその全体が表示されることになっている。その中に「エグゼクティブ・プロデューサー」というものがあるが、これが近年の洋画において、段々と増えているようなのである。エグゼクティブ・プロデューサーとは和訳すると「製作総指揮」となるそうだが、名前の通りプロデューサー」の上位に来る肩書である。そもそもプロデューサーが映画製作において資金の調達からキャスト、スタッフの配置まで、全体の責任者に当たるのだから、

        「笑いで健康条例」の馬鹿馬鹿しさ

          相次ぐ登山者の安易な救助要請―心構えと費用請求の問題

          携帯電話による安易な救助要請の問題点  ネットニュースでは連日、登山者の遭難や救出が報告されている。コロナが一段落した今年は特に、登山者が増えているが、携帯電話の繋がるところも以前より大分増えているので、携帯で本人が連絡して救出される事例がかなりの数に上っているようだ。 元々、救助隊が救助に向かうのは、遭難したり、本人がどうしようもなくなりそのままでは遭難してしまう状態になった時のはずだが、いとも簡単に救助を求める風潮になっている。重傷を負ったり急病になって助けを求めるのは

          相次ぐ登山者の安易な救助要請―心構えと費用請求の問題

          富士山はご来光登山こそ間違いの基

           富士山の弾丸登山がいろいろと非難されている。弾丸登山とは、山頂でご来光を見るために夜に五合目を出発し、山小屋に泊まらず山頂まで登りそのまま降りてくる登山のことらしい。確かにこの登り方にはかなり無理があり、体調を崩す人が続出しているようだ。しかしそれ以外にも、夕刻8合目、9合目の小屋に着いて仮眠し、真夜中に小尾を出発して頂上でご来光を見るという、現在、主流となっている登り方自体もおかしいのではないだろうか。    富士登山のかなりの部分がツアー会社の募集ツアーで行われており、

          富士山はご来光登山こそ間違いの基

          山手線刃物事件で京王線事件再考―逃げろ逃げろで良いのか

           山手線刃物事件のニュースを見て、いとも簡単にパニックになってしまうことにちょっと驚いた。結局、原因は飲食店従業員が布巾にくるんで持っていた包丁が、居眠り等のため見える状態になってしまったということらしい。それを見た周囲の乗客が、無差別通り魔事件を連想したことが始まりのようだ。    ちょうど翌日、2年前の京王線事件の公判のニュースが流れ、本当の電車内無差別死傷事件であるその事件を考え直してみた。2021年10月31日ハロウインに合わせて、犯人が刃物で1人に重傷を負わせライタ

          山手線刃物事件で京王線事件再考―逃げろ逃げろで良いのか

          あまりにセコ過ぎるシネコンの座席レイアウト

           今やすっかり映画館市場を席巻してしまったシネコンだが、その座席レイアウトについてである。昔からの映画館を知っている人にはその差が一目瞭然で分かることだが、座席のレイアウトが大きく異なっている。そこそこの規模のスクリーンでの基本的なパターンとして、まず出入り口が前方の左右どちらか1か所のみであり、前後を結ぶ縦通路は左右両端のみである。そして最後尾(最上段)の席は後ろ側の壁に接している状態であり、最後尾の左右を結ぶ横通路はないのである。昔からの映画館では、最後尾の席の後ろに左右

          あまりにセコ過ぎるシネコンの座席レイアウト

          身長を無視したメタボ腹囲基準はやはり変だ

          特定健診のメタボ腹囲基準とは  先日、自治体の特定健康診断に行ってきた。そこで改めて感じたのが例の、メタボ腹囲基準の問題である。糖尿病などの元になりやすいメタリックシンドローム(内臓脂肪症候群)の検査で基準の必須条件とされている腹囲が男性85cm、女性90cmである(他に血圧、血糖、血清脂質のうちの2条件重複で判断される)。腹囲によって内臓脂肪面積の基準値100㎠を推定するものだそうだ。これは2008年から特定健診に採用されることになった。そのニュースを聞いた時、すぐに身長

          身長を無視したメタボ腹囲基準はやはり変だ

          韓国の人名・地名表記はカタカナ主体にすべきである

          現在、新聞・テレビ報道において韓国の人名・地名は漢字が使われている。そしてその読み方として最初に出てきたものにだけカタカナのルビが振られている。昔は、韓国の人名・地名もその漢字を日本語読みにしていたものだが、やはりその国の発音に合わせるべきだという考え方のもとに変わってきたのだと思う。例えば金日成、金大中が「キン・ニッセイ」「キン・ダイチュウ」から「キム・イルソン」「キム・デジュン」に変わったようにである。それはそれで正しいと思うが、当然、漢字を見ただけでは日本人には読

          韓国の人名・地名表記はカタカナ主体にすべきである

          春節21億人移動の計算方法はどうなっているのか

           先日来、ニュースでは「中国の春節に21億人が大移動する」と、しつこいほど繰り返している。これを聞いて、なんか変だなと感じた人も少なからずいるのではないだろうか。というのは、中国の人口は14億人余なので、21億人というのはそれを大幅に上回っているということである。  単純に「21億人移動」と聞けば21億人の人間が移動するかのように思える。もちろん21億人は延べ人数のことであるが、それにしても多すぎるるように思える。ちょっと詳しく読むと、「特別輸送体制(春運というそうだ))期間

          春節21億人移動の計算方法はどうなっているのか

          無意味に長すぎる映画のエンドロール

           映画本編が終わると必ずキャスト・スタッフなどが表示それるエンドロールがある。これが2、30年前と比べても随分長くなっている。それより昔はちょっとあきれるほどシンプルで短かった。ウェブ配信の映画だと時間を確認することができる。先日、タイトルを失念したがエンドロールが10分以上というものがあり大変驚いた。  通常、監督・音楽・原作などの主要スタッフやキャスト以外はほとんど読んでいないのは私だけでなく大部分の観客に言えることであろう。しかし全て終わって場内が明るくなってから席を立

          無意味に長すぎる映画のエンドロール

          山上容疑者に精神鑑定留置は不要であった

           山上容疑者の精神鑑定が終わり、刑事責任を問えると判断できたとのことで、ようやく殺人罪で起訴することが決まったそうである。しかしそんなことは初めから明らかだったと思われる。  現状の精神鑑定とは、重大事件についてすべて行われるものではなく、明らかに精神状態に異常が見られるものに行われているはずである。例えば通り魔などの無差別殺人や全く恨む筋合いにない人物の殺人などである。つまりその動機が金銭目的や怨恨ではなく、社会全体に対する恨みや、死刑になりたいためとか、単になんとなく人を

          山上容疑者に精神鑑定留置は不要であった