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西川火尖 Kasen Nishikawa

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#日記

2020年3月|3月のプロポーズ|西川火尖

2020年3月|3月のプロポーズ|西川火尖

彼女に求婚しようと決めたとき、すぐに思いついたのは花束を一緒に贈ろうということだった。いつかのデートで私が「花などもらう奴の気がしれないね。枯らす他ないし、飾るのが手間だ」と言ったら、彼女は「贈ったことのない人のセリフだね」と笑った。彼女は続けて「私に贈ってよ。すごく喜ぶから」と言った。

花を贈ったことがない。これは確かにその通りで、25年生きてきて、花屋で花を買ったことは一度もなかった。機会も

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【文学フリマ】それなら裏番組的に(西川火尖)

【文学フリマ】それなら裏番組的に(西川火尖)

こんにちは、西川火尖です。歩さんが書いてくれてますね。ありがたい。そうです、今日は歩さんと私の同時掲載です。前回の文フリ東京、火尖は仕事で参加できなかったんですが、Qaiのペーパー「143」vol.1はたくさんの人にもらわれたと聞いています。ありがとうございます。

さて、文フリについて書く、ということなんですが、参加できなかったので、今回は文フリで配った「143」の個人的なお話というか、歩さんが

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西川火尖→現代詩 網野杏子 詩集「あたしと一緒の墓に入ろう」について

西川火尖→現代詩 網野杏子 詩集「あたしと一緒の墓に入ろう」について

こんばんは。他詩形の気になる作品について語るということですが、Qaiを結成してから気になる作品は、短歌、現代詩、川柳とたくさんあって全然追いつきません。しかし今回はそんな最近の話ではなくて、俳句を始めたころに出会った詩集について話したいと思います。

俳句を始めてしばらくたったころ、詩の会に紛れ込んで作品評をする機会がありました。私は「へその緒や岸に赤潮来てゐたり」の他数句を持参して臨んだのですが

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