QU22号

東京ヤクルトスワローズを中心に。その周辺に飛び火します。 書くことは自己療養の一つであ…

QU22号

東京ヤクルトスワローズを中心に。その周辺に飛び火します。 書くことは自己療養の一つである。

最近の記事

打者、石川雅規

石川雅規投手の今シーズン2勝目が遠い。8月4日の登板は初回の2失点が響き敗戦。打線は菅野智之投手から1点しか取れませんでした。 そんな中、石川投手の2打席目。菅野投手からのヒットにより、投手としては史上初の新人から23年連続安打を達成します。大卒選手の新人から23年連続安打は野手も含めて史上初だそうです。長くセ・リーグでローテーションピッチャーとして活躍できているからこその勲章です。そして菅野投手からのヒットと言えば…。 ということで今回は「打者、石川雅規」の凄さを再確認

    • 拝啓ライオンズファン様〜96敗したことがありまして〜

      今年のライオンズの成績が気になって仕方がありません。部外者であるスワローズファンがこんなことを書いているのはお気に障るかもしれません。しかし今年のライオンズの成績が他人事だとは思えないのです。 なぜならスワローズは2017年に96敗したから。借金は51を重ね、勝率.319はこの年の首位打者宮﨑敏郎選手の打率.323より低いものでした。首位とは44ゲーム差。現在のライオンズの勝率は.308、借金35、首位とは32.5ゲーム差。たぶん今のライオンズファンの苦しみがわかるのは、こ

      • ヤクルトって先発がいいよね〜歴代最強ローテはどの年か〜

        「ヤクルトって先発がいいよね」という言葉はこの世の中に存在するんだろうか。先発が課題と言われ続けて、今年も結局先発が課題のまま最下位に喘いでいる。 元も子もないようなことを言うけれど、個人的には先発に大きなことは期待していない。もちろんがんばってほしいし応燕している。でも神宮球場を本拠地にしている以上、2失点、3失点は覚悟しなければいけない。たまに炎上もするだろう。だから先発は6回3失点で試合を作ってくれればよくて、そんな時にちゃんと打線が打って、ちゃんと守って、リリーフが

        • スワローズファンのためのトレード答え合わせ②【2016~2017】

          第1弾に引き続き第2弾となります。今シーズンは今のところトレードの動きはありません。最近のトレード選手である宮川哲投手には一軍のブルペンを支えてほしいし、二軍で無双中の阪口投手には一軍のローテに割って入ってほしい。一方、ライオンズの元山飛優はチャンスを活かせずにいるし、ベイスターズの西浦直亨は全然もう一花咲かない…。大志は相変わらず大志。応援してるんだけどなあ。 ちなみに第1弾はこちら。 いくつか前提 ①基本的にはトレードを実施した球団での成績を参照します。トレードの前

        打者、石川雅規

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          マクガフとダイヤモンドバックスの2024年前半戦

          マクガフのおかげで2023年シーズンをダイヤモンドバックスとともに走り抜けた筆者は、引き続き2024年もマクガフとダイヤモンドバックスを追いかけています。シーズンを折り返した今、6月までの戦いを振り返ります。 2023年のマクガフとダイヤモンドバックスはこちら。 スプリング・トレーニング 2023年のシーズン終盤、右肩の炎症で離脱したマクガフ。状態が心配されましたが、キャンプ、オープン戦と順調にメニューをこなしている様子が伝わり一安心。オープン戦は8試合に登板し防御率2

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          取り逃がした187勝目の衝撃が大きくて

          何もネタは用意していなかったのだけど、石川雅規投手が6/27に取り逃がした187勝目に耐えがたく、衝動的に書いている。 誰も責められないのはわかっている。でも、あまりにこの日の試合展開が美しかったので、勝ち星を取り逃がした衝撃が大きすぎる。 まず、そもそもが今回の登板も雨で流れるかどうかの瀬戸際だった。梅雨時のマツダの3試合目。よく登板機会が巡ってきたものだ。 1回表、カープ先発のアドゥア投手の立ち上がりを攻め小園選手のエラーから先制。しかしサンタナの併殺打により1点ど

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          ケガ人が多すぎることと、ついでにNPBとMLBのケガ人の情報開示について

          筆者の軸足である東京ヤクルトスワローズおよび、アリゾナ・ダイヤモンドバックスにケガ人が多すぎるという嘆きをただただ述べる文章なのですけれど、ついでにケガ人の情報開示について、NPBとMLBのスタンスの違いを少し。 ケガ人が多すぎるスワローズのケース 【投手】 14西舘昂汰 ドラ1右腕。1月から上半身のコンディション不良でノースロー。6月上旬にやっと二軍で実戦マウンドに。 29小川泰弘 開幕投手予定だったエース。上半身のコンディション不良で開幕直前にノースロー調整。4月下旬

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          奥川投手の復活と伝説の復活を遂げたあの4人

          奥川投手が勝った!6月14日、京セラドーム。奥川恭伸投手が980日ぶりに勝ちました。ヒジ痛、足首の骨折、腰痛、度重なるケガを乗り越え、凡人には経験しようのない苦しみを乗り越えてたどり着いた1勝です。あの涙がそれを物語ります。 これまでも、復活まであと一歩というタイミングまで行っては、またやり直しという。そんな一進一退というよりも、地道に進んだ9歩が一瞬で8歩後退させられるといったような、想像を絶する落胆を繰り返してきたのだと、いろいろな報道から推察します。 願わくば、もう

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          石川雅規投手の23年分のシーズン1勝目を振り返る

          石川投手が勝った!ローテーション6枚目で迎えた今シーズン。雨のせいで4/16までずれ込んだ今シーズン初登板。5回無失点。好投報われずチームは敗戦。 またしても雨で登板機会がずれ込む中で迎えた5/6の2試合目。勝ち投手の権利を得ながらリリーフの炎上で消える勝ち星。あまりのストレスで書いた文章がこちら。 5/19の3試合目。投手に押し出し四球を与えるという残念な炎上により今シーズン1敗目。これでは勝てない…。 そして今回も雨を心配し続けた日々を経て、6/2の仙台、楽天イーグ

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          スワローズファンのためのトレード答え合わせ①【2017~2021】

          再生工場。パリコレ。スワローズは他球団から獲得した選手を活躍させることに長けた球団と言われます。「戦力外」からの獲得が補強の一つの大きな手段ではありますが、今回は「トレード」に絞って、スワローズファン目線で過去のトレードが果たして成功だったのか失敗だったのか、勝ったのか負けたのか、振り返ってみたいと思います。 いくつか前提 ①基本的にはトレードを実施した球団での成績を参照します。トレードの前の前やトレードの後の後の所属球団がある場合は考慮しません。 ②勝ち負けをつけてみる

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          石川雅規投手の勝ち星が遠いストレスと、どれくらいの割合で先発投手に勝ち星がつくのか調べてみたこと

          石川雅規投手になかなか勝ち星がつかないというストレスに耐えかねて書く文章であるという点をまず最初に宣言します。 石川投手と200勝 石川投手への思い入れ、尊敬など、このあたりを整理整頓して書くのは今は到底無理なので割愛するとして(いつか書きたいなあ)。とにかく石川投手には200勝してほしい。とにかく石川投手の200勝を見たい。石川投手の200勝はスワローズファンの夢だ。 とはいえ苦しい現状。投げては抹消を繰り返す。雨天中止があれば先発登板の優先順位が下がる。次はいつ投げ

          石川雅規投手の勝ち星が遠いストレスと、どれくらいの割合で先発投手に勝ち星がつくのか調べてみたこと

          衣笠会長に伝えたい感謝10選

          衣笠会長とは スワローズファンは衣笠剛会長をどう思っているのでしょうか。僕はとても気になります。なんといってもヤクルト球団のトップに立つお方ですから。 株式会社ヤクルト球団代表取締役会長兼オーナー代行。愛媛県出身。日本大学卒業。ヤクルト本社で広報を担った後、2011年6月にヤクルト球団の代表取締役社長兼オーナー代行に就任し、2023年3月に会長職に。御年75歳。 あちこちでお見かけするのです。神宮球場のバックネット裏の関係者室で試合をご覧になっている姿。神宮球場の外周を

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          オープン戦と公式戦の相関【スワローズ版】

          オープン戦と公式戦の成績に相関はあるのか? この時期になるといちおう気になります。オープン戦と公式戦の成績に関係はあるのか?一般的には「関係ない」と言われていますし、実際に数値で証明されている記事も見かけます。 では一般的に、全体的にはそうであったとしても、一つのチームで見たらどうなのでしょう?実際に調べてみたら何かしらの発見があるのではないか。そう思って改めて数値を洗ってみることにしました。 今年のスワローズのオープン戦は勝率.625という好成績。こういう時はやはり期

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          マクガフの1年を振り返る【後編】

          ダイヤモンドバックスの魅力マクガフのおかげでMLBとダイヤモンドバックスの魅力を知ることになるのですが、マクガフの6月以降を振り返る前に、この1年で感じたダイヤモンドバックスの魅力を書いておきたいと思います。 ①若手の躍動 新人王キャロルを筆頭に伸び盛りの若手がチームを活性化させているのは楽しいですね。しばらくは、その若手たちが長くチームを支えてくれそうです。出入りの激しいMLBで、シーズンが変わっても同じメンバーを応援できるのは嬉しいことですし、そういうタイミングのチー

          マクガフの1年を振り返る【後編】

          マクガフの1年を振り返る【前編】

          マクガフとダイヤモンドバックススコット・マクガフ。ヤクルトスワローズ2連覇の守護神。頼れるブルペンの兄貴。日本とスワローズを愛してくれたナイスガイ。 誰もいない一塁に牽制しちゃったり、アグレッシブすぎるフィールディングで野選したり、たまにとんでもないホームランを打たれたりするけど(特に吉田正尚に)、僕らの2連覇はマクガフとともにありました。髙津さんいわく、スコットは心を込めて投げる。なんて素敵な表現でしょう。 そんなマクガフが2023シーズンからアメリカに帰り、アリゾナ・

          マクガフの1年を振り返る【前編】