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マクガフとダイヤモンドバックスの2024年前半戦

マクガフのおかげで2023年シーズンをダイヤモンドバックスとともに走り抜けた筆者は、引き続き2024年もマクガフとダイヤモンドバックスを追いかけています。シーズンを折り返した今、6月までの戦いを振り返ります。

2023年のマクガフとダイヤモンドバックスはこちら。

スプリング・トレーニング

2023年のシーズン終盤、右肩の炎症で離脱したマクガフ。状態が心配されましたが、キャンプ、オープン戦と順調にメニューをこなしている様子が伝わり一安心。オープン戦は8試合に登板し防御率2.25、WHIP1.13と期待の持てる仕上がりでした。

恒例となった古田敦也さんのダイヤモンドバックス臨時コーチ就任により、今年もフルタの方程式に出演。ついに、あの「マクガフシャツ」を公式披露。

チームは敏腕GMマイク・ヘイゼンの堅実なピンポイント補強により、左のローテーションを2枚(ロドリゲス&モンゴメリー)、左のDH(ピーダーソン)、右のサード(スアレス)、控えのベテランショート(ニューマン)と右の外野手(グリチック)を補強し、チーム全体に厚みを重ね、シーズンを迎えます。

3月のマクガフ

試合:2 回:3 勝:0 負:0 S:0
防御率:0.00 HR:0 三:1 WHIP:0.67

4月のマクガフ

試合:11 回:11 勝:1 負:3 S:0
防御率:8.18 HR:2 三:7 WHIP:2.00

シーズン当初は勝ちゲームの中盤を任され、順調なスタートを切ったはずだったのです。しかし登板4試合目から3連敗。失点を重ねます。HRの被弾は2本なのですが、四球が多いのと三振が取れないのと。連打をくらうのも、コントロールに苦しんでいるからだと思うのですが、いわゆるストライクとボールがはっきりしている、コースが甘い、というやつ。

そして事件が起きたのは4/3の本拠地チェイス・フィールドでのヤンキース戦。例の3連敗が始まった試合です。延長11回裏、最終バッター、マクガフ!

4-4の延長11回表にマクガフ登板。2点を失います。その裏、マクガフが打線に組み込まれることになるのです。なぜこんなことになったのか。そもそもこの日はレギュラーセカンドのマルテをDH起用したことに事の発端があります。10回裏の攻撃でレギュラーショートのペルドモが負傷し、ピンチランナーを起用。ピンチランナーのマッカーシーは外野手なのでショートはできません。スタメンセカンドのアレクサンダーは試合途中で控えのピーターソンと交代しており、ベンチに控え内野手はいません。この時点でDHだったマルテに慣れないショートを任せることになりDH解除。11回表を任されたマクガフが打線に組み込まれることになったのです。打順は9番。

2点を追いかける11回裏、始まりは4番のウォーカーから。なんとか1点をもぎ取り2アウト1・2塁。1点差で8番キャッチャーモレノ。塁は空いてないけど、そりゃ申告敬遠しますよね。2アウト満塁。9番マクガフ。三振。おもしろかったけど。記憶には残ったけど。MLBのベンチメンバーの少なさを思い知ったけど。とはいえ…。

チームは4月時点で14勝17敗。大きな連勝も連敗もなく勝ったり負けたり。波に乗れていないのは間違いありません。昨年の新人王キャロルが絶不調。そしてケガ人が続出。ローテーション2枚(ロドリゲス&ケリー)、ショート(ペルドモ)とセンター(トーマス)、そして何よりクローザー(シーウォルド)の不在がきつい。ブルペンで落としたゲームが多かったように思います。ケガ人の詳細はここで書きました。

5月のマクガフ

試合:2 回:2 勝:0 負:0 S:0
防御率:9.00 HR:0 三:2 WHIP:2.00

いよいよ危ない危ないと思っていたところ5/6にマイナー降格。マクガフがマイナーオプションを持っているかどうか定かではなく、マイナーに落ちられない=DFA(戦力外)、つまりダイヤモンドバックスを離れる可能性があるのではと思っていたところ、意外にもマイナーオプション保有。ダイヤモンドバックス傘下の3Aリノ・エーシズに降格となります。

チームは5月は11勝15敗。引き続き4月と同じような状態。クローザーが戻り、ブルペンは整備されつつあったものの、今度は打線がつながりを欠いたり、ローテーションがままならなかったり。

マクガフのマイナー成績

試合:10 回:12.1 勝:1 負:2 S:2
防御率:2.92 HR:1 三:14 WHIP:1.54

マクガフのリノでの背番号は22です。22といえば日本の師匠、髙津臣吾監督。どこまで彼が髙津さんを意識したのかはわかりません。ただの空き番号だった可能性の方が高いと思いますが、スワローズファンとしては「そこにある何か」に思いを馳せずにはいられません。

マクガフの状態は防御率ほどは良くありません。相当な打高投低のリーグだそうですが、それにしたところで完全復調はしていないだろうという状態でメジャーに呼び戻されます。

6月のマクガフ

試合:7 回:11 勝:0 負:0 S:0
防御率:8.18 HR:3 三:10 WHIP:1.64

6/8に再度メジャーに帰って来たマクガフ。負けゲームのロングリリーフや、けが人続出で回らないローテーションのため、2回ほどオープナーをこなします。ちなみにこの頃、読売の方のジャイアンツにいたビエイラがダイヤモンドバックスに加入し、マクガフとビエイラで敗戦処理をするという悲しい現実も発生。全く状態は上向かず、またしても危ない危ないと思っていたところ、6/28に2度目のマイナー降格となりました。果たして今シーズン、状態を上げて、再びメジャーで輝くマクガフを見られるのか。それともマイナーに沈むのか、はたまた放出か。しんどいなあ。

一方、チームは6月に16勝11敗と盛り返します。ケガ人続出によりグダグダのローテーションのはずなのに、何とか踏ん張っている。相手に恵まれた感は否めませんが、そしてなかなか貯金状態になれないのですが、いちおうポストシーズンを争えなくはない位置に。まだまだケガ人が戻る上がり目はありますし、敏腕GMの補強があるかもしれませんし、もうしばらくは期待したいところです。

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