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衣笠会長に伝えたい感謝10選

衣笠会長とは

スワローズファンは衣笠剛会長をどう思っているのでしょうか。僕はとても気になります。なんといってもヤクルト球団のトップに立つお方ですから。

株式会社ヤクルト球団代表取締役会長兼オーナー代行。愛媛県出身。日本大学卒業。ヤクルト本社で広報を担った後、2011年6月にヤクルト球団の代表取締役社長兼オーナー代行に就任し、2023年3月に会長職に。御年75歳。

あちこちでお見かけするのです。神宮球場のバックネット裏の関係者室で試合をご覧になっている姿。神宮球場の外周を歩いていらっしゃる姿。またあるときは戸田に。またあるときはビジター球場に。僕は千葉マリンのバックネット裏、上の方の席で衣笠会長の至近距離で観戦したこともありました。

あちこちで衣笠会長を目撃しているファンからすれば、熱心に球団のことを見て下さっていると、それなりに思うわけです。(社長・会長なのだから、そりゃそうじゃなきゃ困るのだけど。)かなりお年も召されてきているのに、お見かけする頻度もそうそう昔と変わらないように感じます。失礼を承知で言い方を選ばなければスーパーおじいちゃん。フォーマルに言えば尊敬する実業家。

なぜ衣笠会長への感謝なのか

球団の運営にはたくさんの方が関わっているのはもちろんわかっているし、衣笠会長が球団運営のあらゆることを決めているわけでもないでしょう。けれどこのチームのファンとして、選手や監督が良い試合を見せてくれること以外にも感謝を伝えたいことがたくさんあって、その一方的な感謝の矛先はどこに向ければいいのだろうと考えた時に、球団の責任者である衣笠会長に敬意を表し、この際、感謝を一身に背負っていただこうじゃないか、というのが今回の趣旨です。

衣笠会長ありがとうございます。とりあえずこの場を借りて感謝を表明します。これからもお元気で、ファンを楽しませて下さい。

伝えたい感謝10選

①燕パワーユニホーム

燕プロと銘打って「緑」のイベントユニホームが導入されたのは2013年でした。イベントユニホーム、コンセプトユニホームの導入というよりはチームカラーとしての「緑」の位置づけをはっきりさせてくれたことに感謝のポイントがあります。

カープの赤、ジャイアンツのオレンジのように、スワローズといえばこの色というのが、燕パワーユニホームの導入まではあまり明確ではなかったと思うのです。赤?紺?それとも緑?みたいな。導入後はすっかり「緑」がチームカラーとして浸透。スワローズファンとして緑を身につけている安心感、ありませんか?

②髙津さんのスワローズ復帰

髙津監督のもとでの2連覇はスワローズ史に輝く最高のできごとだったけれど、そもそもはスワローズを離れていた髙津さんを1軍投手コーチとして衣笠社長が呼び戻したことに始まりがあるのです。

髙津投手は2007年に戦力外通告を受けスワローズを去ることになるのですが、この時のレジェンドクローザーに対するチームの対応が最悪だったと言われています。髙津投手とファンの気持ちを何ら考えていないタイミングでの戦力外発表だったのです。当時は二度と髙津さんのスワローズ復帰はないのではないかと思われました。

そんな髙津さんを礼を尽くし呼び戻したのが衣笠社長でした。2014年のことです。軋轢を乗り越え、よく髙津さんをチームに呼び戻してくれたものです。その後、髙津さんは真中スワローズの優勝を支え、2軍監督として経験を積み、1軍監督として2連覇を成し遂げます。あの時の衣笠社長の英断がなければ髙津臣吾という稀代の勝負師が優勝監督になることはなかったかもしれません。

③神宮球場ビールかけ

2015年の真中ヤクルト優勝。雄平のサヨナラで決めたあの試合。まさか神宮球場でビールかけをやるとは。神の所有する球場ですよ。そんなことしちゃっていいのか。優勝が決まったその場所で、ファンはビールかけをその目で見られる。こんな夢のようなことがあるでしょうか。

そして神宮球場ビールかけは2022年の髙津ヤクルト優勝にも受け継がれます。丸山和郁のサヨナラで決めたあの試合。ライアンのサランヘヨ。スワローズの懐の深さが感じられる忘れえぬビールかけとなりました。

④青木宣親のスワローズ復帰

2012年に海を渡った青木宣親選手。6年間のメジャーリーグでの戦いの間もスワローズとの縁は続いていたようです。山田哲人選手の背番号1継承の際は青木選手も同席してくれています。

そして待望のスワローズ復帰は2018年のことでした。「この球団を愛している。優勝させることしか考えていない。」泣けますね。選手としての能力はもちろん、彼のリーダーシップや若手選手への技術継承が高津監督のもとでの優勝につながったというのは、間違いありません。

村上宗隆選手も自主トレは青木組。村神様の三冠王も青木選手がいたからこそなのかもしれません。それだけ青木選手の存在は大きく、あの復帰がなかったらと思うとぞっとします。衣笠社長、よくぞ青木選手を復帰させてくれました。

⑤ドリームゲーム

2019年7月11日、神宮球場はまさに夢の空間となりました。ヤクルト球団50周年を記念したOB戦。ヤクルトの歴史を彩る名選手の共演。

今は亡きノムさんや安田さんの勇姿が心に刻まれています。Swallows CREWの名誉会員第1号でありながら、公的なチームイベントにはあまり関わらない出川哲朗氏をここぞとばかりに登場させたのも良かったですね。ノムさんに叱咤激励される当時最下位の小川淳司監督の苦笑いも忘れられません。

⑥バーネットとガイエルのアドバイザー起用

魔将ガイエルと、炎のクローザーバーネットが編成部アドバイザーとしてスワローズに帰ってきてくれたのが2019年と2020年のシーズンオフでした。

スワローズで活躍した外国人選手がスワローズに思い入れを持ってくれていること、外国人選手の発掘やサポートのために関わってくれることはとても嬉しいことです。

助っ人外国人が活躍しやすい環境はスワローズの強みですし、その伝統を繋いでくれる存在は貴重です。いつかバーネットとガイエルがチームを去る時は(もちろん2人に加えてでもいいけど)、今度はオスナとマクガフにこの役割を引き継いでもらいましょう。

⑦三輪さんの広報起用

天性のいじられ選手、三輪正義氏が引退後に球団広報に就任したのは2020年のことでした。時代の流れもありつつ、三輪さんの広報就任のころから加速度的に動画コンテンツが増えます。選手時代の関係性を活かして三輪さんは縦横無尽に現役選手やつば九郎と絡みます。こんなに簡単にプロ野球の舞台裏や選手の素顔が見られるなんて、一昔前は考えられませんでした。

ちなみに個人的には三輪さんにはしゃべり以上に文才に期待していて、文春野球の三輪さんの記事を待ちわびています。いいですよね。三輪さんの記事。

⑧古田さんと真中さんの春季キャンプコーチ就任

古田敦也氏の春季キャンプ参加は2021年から、真中満氏の春季キャンプ参加は2023年からです。髙津監督の意向が強かったとは思われますが、チームのレジェンドであり監督経験者であるお二人が春季キャンプで選手を指導する姿を見られるのは心が浮き立ちます。石川雅規-古田敦也のバッテリーは見ているだけで心がどこかに飛んでいく。

少し前までは若松さんも、そして当然小川淳司GMも、前述のバーネットやガイエルも、スワローズの歴史を紡いできた人たちが寄ってたかって現役選手を応援している、そんな空間は見応えがあります。キャンプが待ち遠しくなる理由の一つになっています。

⑨つば九郎の扱い

マスコット界のレジェンドになりつつあるつば九郎。あの自由奔放さと縦横無尽さは、ヤクルト球団と衣笠社長の懐の深さがあってこそのものだと思います。つば九郎の才能を枠に押し込めず開花させてくれたおかげで、ファンはつば九郎の一挙手一投足を楽しめるのではないでしょうか。

あれやこれや厳しい球団だったら、あんなマスコットは生まれません。スワローズあってのつば九郎。つば九郎あってのスワローズ。

⑩グッズショップのささやかなる拡充

まず前提として。スワローズのグッズショップは他球団と比べるとしょぼいと思います。広くて立派なグッズショップをスタジアムに併設している他球団はたくさんあります。うらやましいです。

しかしここは東京のど真ん中。一等地青山。自由の利かない神宮外苑です。そうそう望むようなグッズショップを勝手に作れないことは重々承知しています。そんな不自由な中で、工夫しながらがんばってくれているとは思うのです。

つば九郎店の開店。毎日設置と撤収を繰り返す神宮球場店。特別発注記念Tシャツの在庫販売が嬉しい今はなきホームラン店。そして移転を繰り返し、ちょっとずつちょっとずつ広くなるスタジアム通り店。次こそは他球団にも負けない広いグッズショップを期待します。何しろ一からの作り直しですからね。

ところでスワローズの2024スタート

2024シーズンが始まりました。ケガ人が多すぎます。特にクローザー田口麗斗不在により、ブルペンが落ち着かないこと。あの髙津臣吾の神通力もすっかりなくなってしまったのかと弱気になっていた矢先。2連敗中の清水昇のクローザー起用。やってくれました。中心選手への不変の信頼腹を括った采配。この二つは髙津監督の真骨頂だと思うのです。

まだまだこれから。ヤり返すチャンスはいくらでもあります。

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