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オープン戦と公式戦の相関【スワローズ版】

オープン戦と公式戦の成績に相関はあるのか?

この時期になるといちおう気になります。オープン戦と公式戦の成績に関係はあるのか?一般的には「関係ない」と言われていますし、実際に数値で証明されている記事も見かけます。

では一般的に、全体的にはそうであったとしても、一つのチームで見たらどうなのでしょう?実際に調べてみたら何かしらの発見があるのではないか。そう思って改めて数値を洗ってみることにしました。

今年のスワローズのオープン戦は勝率.625という好成績。こういう時はやはり期待したいものです。

オープン戦と公式戦の成績比較

東京ヤクルトスワローズ「オープン戦と公式戦の成績比較」

◆オープン戦順位はセ・リーグ内順位
◆勝率差と順位差の黒字はオープン戦よりも公式戦が良化
◆勝率差と順位差の赤字はオープン戦よりも公式戦が悪化

つまらない結論

どうでしょう。たぶん結論は「関係ない」です。一般論と何ら変わらない結論。予想はしていましたが思ったよりもつまらん。

あえて言えそうなこととしては、新監督1年目のオープン戦の成績は、あまりよろしくないようです。チーム改革や戦力把握には時間もかかるでしょう。

せっかくなのでオープン戦と公式戦の勝率や順位の差が小さい年を見てみたいと思います。オープン戦と公式戦の勝率差が5分未満なのは調査期間18年で4回(2008、2018、2019、2020)です。オープン戦と公式戦の順位差が0か1なのは6回(2008、2010、2014、2016、2018、2020)です。

一方、勝率差が2割以上開くことも18年で7回(2006、2007、2011、2012、2014、2021、2022)あります。オープン戦の試合数が少ないので当然極端な数字になりえますね。オープン戦と公式戦の順位差が4以上なのは4回(2007、2017、2021、2022)あります。

オープン戦の順位より公式戦の順位が良化した年が6回。オープン戦より公式戦の順位が悪化した年が10回。オープン戦と公式戦の順位が一致した年が2回です。あまり嬉しくないデータとなりました。

オープン戦と公式戦の成績が近い年はまあまあ存在しますが、総じて言えばオープン戦の成績はほぼ当てにならないと言えるのではないでしょうか。

ちなみに調査期間18年のオープン戦の平均勝率は.426、平均順位は3.8位です。公式戦の平均勝率は.471、平均順位は3.9位です。(※平均勝率は各年の勝率の合計を調査期間の18年で割っただけ)

いちおうならすと、オープン戦よりは公式戦の方が勝てるチームらしいです。公式戦の方が順位が悪化した年が多いのに・・・。平均順位からすると公式戦の順位は4位が多いのかと思いきや、4位は18年で1回だけ。ジェットコースターのようなチームなのです。そんなこと知っていました。(オープン戦は4位が5回)

希望を見出すとすれば

とはいえせっかく今年のオープン戦は好調だったのだから、シーズンに希望を見出したいのがファン心理です。

オープン戦のセ・リーグ内順位が3位以上だった年が7回あるのですが、そのうち4回が公式戦も3位以内です・・・。オープン戦の勝率が6割を超えた年が3回あるのですが、うち2回は3位です・・・。確率的にはオープン戦で良い成績であれば公式戦の成績も良いと言えなくもないのですが、何と微妙な確率か。もうやめましょう。オープン戦と公式戦の成績に関係はないのだから。

目の前のシーズンを楽しみに待つだけ

ということでオープン戦の成績に関係なくファンは新たなシーズンを待つだけです。村上宗隆が三冠王を奪還する。山田哲人があの山田哲人に戻る。石川雅規が8勝くらいする。奥川恭伸が5月に笑顔の復活劇。高橋奎二とエルビンが覚醒。エスパーダとヤフーレが大当たり。吉村貢司郎が最多勝。田口麗斗がセーブ王。切りがないのでやめます。ヤり返したいな。

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