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上場を目指す起業家に捧げるバイブル「マネーの拳」

先週、竹村さん(FC本部の学校の学長)とWEB面談をした際に、竹村さんから「これを絶対に読むように」と薦められたのが「マネーの拳」だ。早速、メルカリで全巻5000円で売られてたので、はじめてメルカリに登録して購入した。

漫画を全巻読んだのは白土三平の「サスケ」以来のことだ。
それくらい漫画を読むのは苦手だ。兄貴がジャンプを読むを見て、あのスピードで読むことはできないと思ってから漫画は苦手なジャンルだ。

とはいえ、中学時代に中根からビックコミックスピリッツとかヤングジャンプとかをタダでくれたので、それくらいは読んだ。

さて、「マネーの拳」を読んでみたところ、絵が多いのには助かった。
心理描写が戦国武将の劇画になっていて面白かった。

「敵は本能寺にあり」とか「天下分け目の決戦」とか「黒船来航」など。

この物語は企業内部の紛争に終始している。社員が一致団結したり、バラバラになったりの繰り返しだ。主人公で社長の拳は、それを俯瞰的に眺め、むしろ楽しんでいる。ある種、拳は傍観者的であり、拳以外の人たちが、我ごとのように会社運営に立ち向かっている。会社のためにといいながら自分の欲に忠実だ。

かつて、「i-modeは俺が作った」という人がたくさんいた。
それを夏野さんが、「これは俺の手柄だという人が多いほど、勝てるビジネスになる」と評していた。そして、我ごとにように働く社員がドコモを去っていき、夏野さんもドコモを去った。

さて、この物語では「抜擢人事」がよく出てくる。
OZ(小柳津林太郎)との対談動画で、サイバーエージェントの強みは「若者に大きな仕事を任せること」といった。その観点から言えば、i-modeの成功も「抜擢人事」の賜物だった。

「起業家」も社会全体から見れば「抜擢人事」なのかもしれない。
常に一定数の若者・よそ者・馬鹿者が「起業家」として輩出されている。

フランチャイズビジネスの相談で、竹村さんがこの漫画を薦めた真意はわからないが、FCのオーナー探しというのは、一国一城の主を決める「抜擢人事」ともいえると思った。

拳は「会社にぶら下がる奴はいらない」と言った。
この会社を利用して、自分が伸し上がろうとする者に、要職を任せろということなのだろう。それは直営でもFCでも、ましてや、正社員でも業務委託でも、変わらないというわけだ。

下記の動画では、全巻についてのあらすじと、拳がとった経営判断(人事)をまとめているので、興味があったら見てほしい。






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