大手メーカー子会社勤務だけど親会社で働きたい

私は社会人9年目の32歳で某大手メーカーの子会社で技術職として働いている。この子会社社員という立場が気に入らず、もうここ数年くらいはずっと、転職すべきか否かと思い続けている。

  1. 親会社はそれなりに大きいところなので、福利厚生はそこそこ充実している。

  2. 有給休暇は法定よりも潤沢に付与され、コアタイムなしフレックス、在宅勤務可とかなり融通の効く働き方ができる。

  3. 部署内の人間関係は概ね良好

上記のように書くといい会社のように思えるのだが、

  1. それなりに尽力した案件も手柄の第一人者は親会社の社員のものになる。

  2. 親会社社員と比較すると給与水準も低く抑えられており、昇進も遅い。

  3. 天下り・出向で来た親会社社員から偉そうに指図されることが苦痛でしかない。

  4. 子会社である当社員は、良くも悪くも優柔不断で、仕事への情熱にも今ひとつ欠けるような人が多い。

1.に書いたように、「親会社社員が主人公で、子会社社員はその用心棒・サポート役に撤すべし」という構造になっているので、どれだけいいアイデアを出したり、案件の駆動力になったとしても、親会社社員の手柄になってしまいがちである。
また、親会社社員は子会社社員という立場である自分と比べると遥かに良い立場で働いている人間なので、彼らから受ける指摘や指図に対して、どうしても素直に受け入れる気は起きないのである。
このようなことを書き連ねていると、頭がモヤモヤとしてきて、お腹のあたりが気持ち悪くなってきた。自分の親会社へのコンプレックスは自分で思っていた以上に根深い。
先日、同じ部署で働く先輩の転職が決まったと聞いた。転職先の企業を調べてみると、親会社以上に給与レンジの高い企業だった。実際に行動に移して、そのような高待遇の企業の内定を勝ち取り、この環境を抜け出した先輩のことをとても羨ましいと思った。同じ部署で転職を決めた方々はこれまでもいたが、その先輩とは年齢も近く、お互いに悩みを語り合うことも多かった人なだけに、とても考えさせられた。
このまま子会社社員として、いまの会社で働き続けた先に、辞めずに頑張って良かったと思える日は訪れるのだろうか。

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