見出し画像

ARB PickupというロシアのPUを取り寄せた備忘録

まえがき

今回は個人的に最近取り寄せたPUについて書いておこうかと思います。

事の発端は職場に中古でLepskyのギターが入荷したところからなんですよね。

Lepskyといえばロシアのギターメーカーで、市場であまり見かけない物なので、店頭に吊るされているのをかっこいいな〜と思いながら眺めていたのですが、PUのポールピースがあまり見たことがない形状で、気になったので検索してみたところから始まります。

検索しても全然Hitしないんですよ、何故かヒプノシスマイクが大量にHitするんだよな...

ロシアといえばアンダーグラウンドな音楽がバッチバチに流行っているイメージなんですよ(本当にそうかは知らない)、そんな国で作られてるパーツはちょっと気になりません?
というわけでこのあたりから本格的に試してみたくなってきたわけです。

webで検索すると、日本語で唯一ARBについてTwitterで書いている投稿がヒットするのですが、今回はそこに記載のあったURLからARBに連絡を取り始めました。
先人は偉大だ...。

少ない情報をたどっていくと、ARBはかなり素材に凝ったPUを作っているみたいで、マグネットがネオジムだったり、PUカバーが非磁性体のステンレスだったり、ポールピースが磁性体ステンレスだったりするらしい。
普段ピックアップのマテリアルとして聴かない素材でそれが音にどう作用するのかは前例を聴いたこともないので全然わからない...

なんか意識高い系ラーメンの匂いを感じ始めるも、
エレキギターにおいて素材をこだわり始めると(ベクトルによるが)、だいたい音がHi-fiな感じになることが多いので、多分そんな感じなのでは?と漠然と思ったわけです。
とりあえず買って付けてみるのが早いと思ってしまった。
まえがきはこんな感じです。

コンタクト

さて、どうやらARBの広報??はVKという謎のSNS(ロシアではかなり一般的なSNSらしい)を主に使っているようです。
僕はやり取りの為に登録しましたが、実はフェイスブックにGmailアドレスが貼ってあったのでそこからのやり取りもできそうです。

VKでのリンクこちら↓
https://m.vk.com/arbpickups

いやマジで全編ロシア語なんですよね。
何書いてあるのか全然わからない。
トップページはこんな感じ。

それでこの多分メニュー的な意味のところを開くと

いくつかページ?商品説明?が出てくるんですが、一番上がお品書きです。

一応、モデル名と直流抵抗値、トーンチャート、使用マグネット等が記載されてます。

ただしロシア語でな。

金額の記載も一応ありますが、ロシアルーブルでの記載です。

お品書きを見て、けっこうちゃんとしている雰囲気だったので、いよいよ金額次第でオーダーしてみるか、という気持ちになって来たのでメッセージを送りました。

郷に入っては郷に従え、ロシア語でのやり取りです。多分英語もOKっぽい。
ところでロシア語って正直もう全然感でも読めないし言語としても思えない文字の形してますよね...。

日本に住んでるけど買える?
反応が良くてクリーンがいい音するやつがほしい。
オススメはどれ?
値段と送料は?
みたいな文だった気がするな...。

ちなみに自分はVKでやり取りして正解でした、チャット形式なので現代っ子的にありがたかった...。
ARBもめちゃくちゃレスポンスが早いのでストレスなくやり取りできました。
もうメールって普段あんまり使わなくなってきたしな...

正直なところお品書きもロシア語で読めないのでオススメされたセットをそのまま買うつもりでしたが、ARBからは

『持ってるギターと普段やってる音楽を教えて』

と返事が来ました。
俺は感動した、ホヨホヨのロシア語でメッセージを送ってきた日本人相手に、この人たちちゃんと合うものを選んでくれる気だと...

とりあえず載せる予定のmayones hydraと、Fall of TearsのMVを送ったところ、、、

ARB側はP94というハムサイズP90をおすすめしてくれました。

なんですけど、このP94というモデルはマグネットがアルニコなんですよね、個人的にハムサイズP90は好きなんですけど、ARB以外では聞いたことがないポリマーネオジムマグネットのモデルがほしかったので、マグネットがポリマーネオジムのものでおすすめは〜?
と聴いたところ、

リアにT34
フロントにBluse Backer
をおすすめしてくれました。

ピックアップは載せてみないと相性がわからないものなので、作った側がおすすめだと言うのでこれで即決です。
値段はセットで$142.8(1.6万円位かな)、安いな...

このやり取りはブラックニッケル系のカバーにしたいんだけど、と聞いたらこんな感じ見る角度で色変わってかっこいいよ〜と動画をつけて送ってくれたり....

こっちはこの仕様の完成形はこんな感じだよ〜ポールピースはこの形だよ〜と送ってくれたり、とにかくフレンドリーに教えてくれます。
たぶん中の人めちゃくちゃいい人だな...。

今回は友人にも声をかけたので

T34 ブリッジ
Bluse Backer ネック
Puncherブリッジ
p-94 ネック

を注文しました。
2021年3月17日のことです。

決済方法はPayPalです。
このときのレートで2セットで約36,000円(送料込)くらいでした。

注文してから巻き始めるということだったので、発送まで2週間ほどかかるとのこと、ここで一度やり取りは終了です。

届くまで

4月8日、発送の連絡が来ました。
一緒に追跡番号を教えてくれるので安心です。

あとはワクワクしながら毎日荷物を追跡するだけなんですが...

いや経由地多すぎるだろ...

それもそのはず、気になってググって知ったのですが、ARBのあるセヴァストポリはロシアのウクライナを挟んだ飛び地らしいです、普通に知らなかった。
ここから一度モスクワを経由して出国するためにたくさんの地点を経由するみたいです。

ちなみに発送から5日後の13日にロシアから出国で16日に日本に着、そこから2日後の4月18日に到着しました。
届くまで10日ですね。

国際的にはなんか複雑な都市らしい。
あとセヴァストポリでググると、何故か予測変換に「セヴァストポリ エイリアン」と出てくる...一体何?


軽いレビュー

箱もきれいな状態のまま届きました、送り状が手書きで描いてあってゴリゴリの筆記体でかっこよかったです。
写真が続きます。

↑ブラックニッケルカバー

↑クロームカラー

全体的にかなりしっかり作られていてちゃんとしてる印象です。
マウント用ビス、スポンジ、バネ類、結束バンド、収縮チューブがついてました。

びっくりして感動したのは、オーダーしたときに乗せるギターの画像を送ったんですが、それに合わせてビス類を用意してくれたところですね。
自分のギターはダイレクトマウントだったので、それ用の木ネジとスポンジ、友人のギターはエスカッションマウントだったのでそれ用のビスとスプリングが付いてました。
普通はそこまで付いてこないことが多いので...。

取り付けた絵です。

一つ思わぬ誤算がありまして、当初乗せる予定だったメイワンズに載らなかったんですよね...。

どうやらARBはカバードの指定にすると、若干ですがDuncanやその他のピックアップより大きめになってしまうらしく、ザグリが最低限しか空いていないギターには無加工で乗らないようです。
誤算だった。

ちなみに友人の方もエスカッションがキツキツだったらしいです。

ARBを検討の方はそこだけ注意したほうがいいかもしれません。
おそらくカバー無しモデルなら問題なく載ると思いますので、怖い方はカバー無しがおすすめです。

サウンドですが、かなりクリアでレスポンスが早いという印象です。
レンジも広くて使いやすいですね。
ヘヴィミュージックプレイヤー支持される理由もわかるかな、という感じ。
低いチューニングにもしっかり対応してくれそうです。
あとコイルタップがかなり使えます。



まあピックアップは好みが人によってかなり分かれるところですし、載せてみないと、というものではありますが、いざ気になる人は是非試してみてください。

送料込み2万円でセットが買えるロシア製ピックアップ、コスパも含めておすすめです!!
思ったよりフランクだから言葉の壁もグーグル先生と気合と根性でなんとかなります!!

自分は今、テレキャスター用を購入するか検討中です。
この記事を読んだ方で気になる方がいらしたら、サポートしますのでお声がけください!!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?