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心に茨を持つ少年/渡る世間は鬼ばかり

The Smiths - The Boy With The Thorn In His Side

The boy with the thorn in his side
心に茨を持つ少年
Behind the hatred there lies
憎しみの裏にあるものは
A murderous desire for love
殺人的なまでの愛への欲求

How can they look into my eyes
僕の目を見つめておきながら
And still they don't believe me?
どうして信じてくれないの?
How can they hear me say those words
僕の言葉に耳を傾けているくせに
Still they don't believe me?
どうして信用してくれない?
And if they don't believe me now
今信じてなくて
Will they ever believe me?
いつかわかってもらえる時が来るの?
And if they don't believe me now
今信じてなくても
Will they ever, they ever believe me?
いつか信用してくれる日が来るのかい?

The boy with the thorn in his side
心に茨を持つ少年
Behind the hatred there lies
憎しみの裏にあるものは
A plundering desire for love
略奪的なまでの愛への欲求

How can they see the love in our eyes
僕らの目の中に宿る愛を知りながら
And still they don't believe us?
どうして信じてくれないんだ?
And after all this time
They don't want to believe us
結局彼らは信じたくもないのさ
And if they don't believe us now
今信じてないのに
Will they ever believe us?
いつか信じてもらえる日が来るっていうの?
And when you want to live
生きたいと思ったら
How do you start?
どうやって始める?
Where do you go?
どこに行けばいい?
Who do you need to know?
誰と知り合えばいいの?

ソングライター: Steven Morrissey / Johnny Marr
心に茨を持つ少年 歌詞 © Artemis Muziekuitgeverij B.v., Marr Songs Ltd.

★★★

"The Boy With The Thorn In His Side"「心に茨を持つ少年」という邦題が超有名なザ・スミスの代表曲のひとつ。当時この歌詞に自分を重ね合わせたスミスファンの少年少女は少なくないだろうと思う。

ただ茨とは少年の心の傷や苦悩だと思いきや、モリッシーによるとこの茨は音楽業界のことを指している。

The thorn is the music industry and all those people who never believed anything I said, tried to get rid of me and wouldn't play the records. So I think we've reached a stage where we feel: if they don't believe me now, will they ever believe me? What more can a poor boy do?"  引用:Wikipedia
茨とは音楽業界の事で、僕の言うことを何一つ信じず、僕を排除しようとレコードをかけようとしない人たちのことだ。だから「今、信じていないなら、この先信じてもらえることなどない」という気持ちになっているのだ。可哀想な少年にこれ以上何ができるだろう?                        

茨というのは少年の心の中にあるものではなく、周囲が茨のように彼を悩ませる存在だったということ。日本のファンは大いなる勘違いをさせられていたようだ。

ただわたしはこの邦題、あながち間違いでもないと思っている。現実は自己の内面の投影だから。

例えば「渡る世間は鬼ばかり」と考えながら生きていると鬼、悪いことばかりに出会うし、「渡る世間は福ばかり」と思って生きると良いことばかりが起こってくるという簡単な法則。

これは自己啓発で超有名なフレーズだけど、「思考は現実化する」。私自身は思考でなく感情が現実化するのだと思っているけど。

少年の心の中には不安や恐怖、怒りなどが棘のように突き刺さっている。それは過去に起こった出来事や誰かに言われた言葉、長く続いた習慣などが原因になっている。

いわゆる心の癖というものでその思考パターンはその人の性格や人生を形づくるもととなり、歪んだ癖は自分が望まない現実を創りだしてしまう。少年を一番信じていないのは少年自身なのだ。

生きたいと思ったら、どうやって始める?
どこに行けばいい?
誰と知り合えばいいの?

本当の自分を生きたいと思ったら、その棘を抜き始めること。
自分の中へ行って
自分を知ること。

自分が本当は何を感じ、何を望んでいるのか。今やっていることは本当に自分がしたいことなのか。

奥底に潜んでいる自分自身と向き合うこと。その方法は人によって様々。

自分の内面に気がつき始めるとだんだんと自分を取り巻く世界が心地よいものに変化してくるはず。そしてやがて理解する時が来る。愛とは求めるものではなく、与えるものだということを。憎しみからは憎しみしか生まれない。

どうやったら愛が手に入るのかって?

それは愛を与えることによって。愛することによって。まずは自分を愛することから。自分の顔がプリントされたTシャツを着ちゃうモリッシーなんて一番のお手本だね。

この頃のモリッシーにとっての音楽業界は茨の道。彼の心の中に茨があり、それが現実に投影されている。彼はそんなこととっくにわかっていたんじゃないかな。

音楽によって世界中にたくさんの愛を与え、たくさんのファンに愛されているモリッシー。それなのに昨年またレコード会社に契約を切られてしまった。音楽業界に対する彼の心の棘はまだ抜け切れていないみたいだ。



ーーーーー

こちらのブログを参考にさせていただきました。「茨」の意味を考えるきっかけになりました。


上にどっちの動画貼ろうか迷ったんだけど、このガーリーなw表情と仕草のモリッシーも外せないので貼っておきます。


「心に茨を持つ少年」を歌う歳を重ねたモリッシー。ファンにものすごく愛されてる。お尻出ちゃった女の子可哀想w シャツ・オフもあるよ。


Spotify:今まで書いた曲をプレイリストにしています

見出し画像:トルーマン・カポーティの写真が使われているThe boy with the thorn in his sideのシングル盤ジャケット


最後までお読みいただきありがとうございます♡♡




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