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読書感想文

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ネタバレありです。
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#明智小五郎

「兇器」(江戸川乱歩)

あらすじ

 佐藤寅雄の妻である美弥子が何者かに襲われました。凶器が見つからず、暗くて顔や服装もハッキリとしません。有力な情報はありませんが、寅雄は過去の因縁から二人の男が怪しいと言います。

 1年ほど前から明智小五郎に相談している庄司専太郎は警察の巡査です。美弥子が襲われた事件について明智に相談した所、意味ありげにガラスを調べてみるべきだと言います。

 その十日後、佐藤が何者かに殺されてしま

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「屋根裏の散歩者」(江戸川乱歩)

あらすじ

 郷田三郎は仕事でも遊びでもすぐに飽きてしまいます。仕事をコロコロ変えるし、下宿もすぐに変えてしまいます。

 新しく引っ越した下宿先では、屋根裏部屋を見つけました。他の住人の部屋を覗き見し、人前では見せない姿を見て楽しんでいます。

 郷田は完全犯罪を思いつき、遠藤という男を屋根裏部屋から毒を垂らして殺してしまいました。計画は上手く行き、警察には自殺に見せかけることに成功しました。

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「幽霊」(江戸川乱歩)

あらすじ

 辻堂という男は実業家の平田氏を恨んでいました。しかし、病によって死んでしまったと平田のもとに伝わります。

 辻堂の葬式から4日後、平田のもとに怨霊となってとり殺してやるという手紙が届きました。バカバカしいと思いながらも平田には不安が湧き上がります。

 半年間何も起こらず、安心しつつある平田に一枚の写真が届きました。会社の発起人達で撮ったところに死んだはずの辻堂の姿が見えました。そ

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「黒手組」(江戸川乱歩)

あらすじ

 「私」の伯父の娘が誘拐されてしまいました。誘拐したのは「黒手組」という有名な盗賊団のようです。伯父は身代金の一万円を払うことにしましたが、約束の時間になっても娘は開放されません。

 警察へ連絡をしましたが、伯父は安心できないので「私」を通じて明智小五郎に依頼をします。

 明智は翌日の朝早くから動き始め、二日間で娘を取り戻したと連絡がありました。なぜか千葉から電報を打っています。

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