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夏八木 秋成
2023年10月13日 07:39
前回のお話はこちら第一話とあらすじ14 およそ三か月ぶりにノックの音が聞こえると、窓際に座っていたダボはドアの方を見て微笑んだ。「どうぞ。」 外の光と一緒に中に入ってきた真香は、手に小さなブーケを持っていた。真香の部屋の窓のステンドグラスと同じ、薄いピンク色の花と一緒に、いくつかの緑も束ねて優しく握っていた。「どれくらい?」「大体三か月、かな。久しぶりだね。」 アジョ