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『働く』ことで『人』が見えてきた話。

初めてのバイトの思い出と、働くことについて、考えたことの記録。

初めてのバイト

私が初めて働いたのは、大学1年の時に始めた、創作和食料理店でのホールのバイトでした。営業は夜のみ、賄いつき。授業やサークルが終わった後に、週2~3で働いていました。

バイトを選ぶとき、家庭教師とか塾とかの誘いもあったのですが、受験勉強を教える気が起こらず…。理系の学部で、就職はメーカーを想定していたので、「接客の仕事は、今やらなかったら一生やらないかも」と思って、ホールのバイトを選びました。

自分の仕事の対価としてお金を受け取る

初めてのバイトは、緊張しまくりでした。

バイトの先輩たちはみなさん優しく、優秀でした。お店のオープニングスタッフとして入った人が残っていたのです。社員さんもピシッとされていて、かつ温かく見守ってくださいました。

私は、黄金色のビールを7:3で入れるのも、きれいに盛り付けられたお料理を運ぶのも、こわごわとやっていました。たくさん失敗しました。注文を通し忘れたり、お皿を割ったり、お料理を間違って運んだり、予約の電話を間違って切ったり。失敗が怖くて、行くのが嫌になったこともありました。

でも、初めてお給料をもらった時。自分が働いた対価を、お金としてもらった時。責任感が急に増しました。

少なくとも、もらうお金の分は役に立ちたい、と思いました。

お客様が「ごちそうさま」「おいしかったです」と、ほっこり満足そうなお顔でお帰りになるとき、喜びを感じました。

自信を持って「また、お待ちしております」と言えることが嬉しい。

一生懸命やっているうちに、すっかりはまってしまい、大学時代の4年間、同じお店で働きました。

接客のやり方は、みんな違う

最初は特に、他のバイトさんが、どうやっているか見て盗み、聞いて学び、自分でもやってみました。

みんな、お客様に満足していただきたい、という願いは同じ。

でも、それぞれやり方が違いました。

もちろん共通していることはあります。スタッフ内での決まり事や、服装、共通言語など、基本的なルールを全員マスターした上でのことです。

プラスアルファできること。得意なところが違うのです。

例えば…

お酒が好きで、とても詳しい → お客様におすすめのお酒を提案できる
料理や飲み物を運ぶときの所作がきれい → 特別感を演出できる
誰が何を飲んでいるか覚えている → お客様の「おかわり」の言葉だけで、もう一杯がすぐにお出しできる
視野が広い → お客様の様子やバイトの状況を見て、適宜忙しいところのヘルプに行ける

特殊能力みたいなものもありましたが^^;

みんなそれぞれに、「素敵だな」と思えるところが必ずありました。

働くことで、見えてくるもの

そうやって考えているうちに、働くことは、その人そのものを表している、と思い至りました。その人の生き方と言っても良いかもしれない。

じゃあ私は、どんなホールスタッフになりたいだろう?

自分の生き方なんて、大きいことは考えられないけど…

まずは、楽しそうに働く。明るく温かい雰囲気のお店でごはん食べたいもん。

そして、お客様をよーーく観察する。タイミングをはかる。声をかけやすい雰囲気・表情を心がける。

常連の方には、社員さんとの会話を楽しんでもらうために、私は空気になる。いつもの飲み物を。

おそらく観光の方には、まめに声をかけてみる。少し踏み込んでみると、お料理で迷っていらっしゃったり、観光地のことを聞かれたり。

そして、他のスタッフのことも、よーーく観察する。何か困ってないか。助けが必要か。(疲れてる?そうだよね、試験期間中だしねー) 声掛けするか。

お客様が満足していただくために、お役に立てるなら、私も嬉しい。

めちゃくちゃ頭を使いました。でも、本当に楽しかった。

いま私にとって働くこと…つまり。

私は、子供を2人授かって、春から復職しようとしています。これを機に、働くことについて、ものすごーく考えました。(方法は「おまけ」を参照)

それこそ「どう生きていきたいか?」と。人生のうちの多くの時間を使う、「仕事」について。自分のこと、家族のことも。

先日ふと、思いついたことがありました。

私がやりたい仕事って、自分の好きな分野に関することで、「誰かが何か困りごとや要望があって、それに対して自分と会社が持ってる、技術と知識と経験…を総動員して手助けをして、喜んでもらうこと」かな。

根本的には、バイトをしていたときと変わってないかも。

自分ではよくわかってなかったけど、私は結局、人の役に立ちたい人間なんだ…。

これからも考え続けるつもり。考え方も生き方も、変わっていくものだから。


おまけ

余談ですが、バイトの面接で今でも思い出すことが2つあります。

1つ目は、系列店の中のA店で面接だったのに、当日道に迷って近所のB店に行ってしまい、B店の前で不採用覚悟でA店に電話をかけたところ、「B店の人に場所聞いて」と言われ、B店の人に教えてもらったこと。実はめちゃ近くだった…通りを1本間違っていたのでした。B店の人は(あの子うちに来たらいいのにな…)と思ってくれていたとか。結局、私はB店で働くことになります。

2つ目は、面接担当者に『最後になんか言っておきたいことある?』と聞かれ、言葉に詰まって、「なんでも一生懸命やります!」『お、いいね、それ大事よー』と言われたこと。

出会いというか、縁というか、、すごく恵まれていたと思います。感謝。


さて最後になりますが仕事についてよーく考えるために、ミートキャリアさんのテキストプログラム転職準備編を利用しました。丁寧に深掘り質問してくださるので、じっくり考えられました。


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