新見和幸

小学生にフラッグフットボールを教える、っていうテーマで色々書きます。大学ではアメフト、…

新見和幸

小学生にフラッグフットボールを教える、っていうテーマで色々書きます。大学ではアメフト、卒業後はタッチフットを10年ぐらいやり、富士通フロンティアーズのキッズフラッグチームでコーチも経験。自らもフラッグフットボールチームに属し、プレー中。

最近の記事

小学生にフラッグフットボールのブロックを教える

小学生のフラッグフットボールには、ブロックというプレー?(概念)があります。 中学生以上のフラッグフットボールにはありません(ブロックはルール違反)。 小学生にフラッグフットボールを何年も指導してきましたが、当初はアメフト的アプローチで指導していました。 約2年前、とあるコーチのブロック指導のアプローチに目から鱗が落ちる思いをしました。 どういうことかというと、それまでの私は、「相手(ランナーにフラッグを取りに行こうとしているディフェンス)と少し間をとり、ランナーが自分の

    • 小学生にフラッグフットボールのゾーンカバーを教える

      小学生も高学年になると、自分のゾーンに入ってきたレシーバーをマークする…これはまあ出来る。 やられちゃうケースってのは、自分のゾーンの前と後ろに1枚づつとか、自分のゾーンの右の方と左の方に1枚づつとか、、そういうときに片一方だけをマークするともう一方にパスを通される。それが時間差で来ちゃったりするとさらに厳しい。 肝心なのは、自分のゾーンに入ってきそうなレシーバーを視野に入れたり、想定したりすること。どっちかに意識が行ってしまって裏を取られるとか、前に上がっちゃってディープ

      • 小学生フラッグフットボールで足を速くするってことを考えてみる

        小学生フラッグフットボールのコーチをやってきた経験を色々書くっていうブログ。 今回は足を速くする!をテーマに僕の考察を書いてみようと思う。 足が遅いので速くなりたいんですがどうしたら速くなりますか?っていう質問を受けることがままあるけど、どういうときの"速く"なのかによってエクササイズは違ってくると思う。 そのパターンは3つ。 ① 真っ直ぐ走る速さ ② ボールキャリアのカットの鋭さ ③ ボールキャリアのカット後の加速 少し論点ズレるけど、"速さ"が求められるシーンとして

        • いわゆる根性練ってやつ

          小学生フラッグフットボールチームを指導してきた経験を書いてますが、今回は根性練について書こうと思う。 僕の持論ですが、競技性の高いスポーツにいわゆる根性練は必要だと思う。墨谷二中のキャプテン谷口タカオとか巨人の星の星一徹とかが漫画でみせたスタイルはやり過ぎ感あるけどね。 必要と思っている理由は2つ。 ①子供はサイヤ人 サイヤ人は瀕死の状態から復活すると超パワーアップします。子供にはそれがあるんです! 小学生って全然筋肉痛にならないんですよ。スゲー生き物です。翌朝起きて筋

        小学生にフラッグフットボールのブロックを教える

          小学校体育でのフラッグフットボールのディフェンス

          小学校体育の授業で、フラッグフットボール指導の現場に講師として参加させてもらったことがあります。 私が普段携わっている競技性の高いタイプのフラッグフットボールとは違い、体育の授業で教えるフラッグフットボールは指導のアプローチが違う。 アジリティやクイックネスの向上、スキルアップは1stプライオリティでは無く、みんなで作戦を考え、工夫し、楽しむこと等が大きなエッセンス。 みんなで作戦を話し合い、うまくいって喜んだり、ロングパスが通ってチョー盛り上がったり😆😆 しばらく見

          小学校体育でのフラッグフットボールのディフェンス

          小学生フラッグフットボールで子供達の自主性を引き出す

          小学生フラッグフットボールチームを率いる中で、コーチ内で議論したテーマのひとつに、もっと自主性を引き出したいねっていうのがありました。 「練習メニューを子供達が考え、子供達が練習を組み立てていく、コーチは仕事無い。」究極はそんな感じにしたいよねーと… コーチ陣があーだこーだ議論し、2つをやってみた。 ①一人一人に役割をアサインする。 ②MTGは選手達で仕切る。 ① 一人一人に役割をアサインする。 何かしらの役目を与えるというもの。 ・体操の声出し役 ・ラダーで次やるのを決

          小学生フラッグフットボールで子供達の自主性を引き出す

          小学生にフラッグフットボールの"粋"な醍醐味を教える

          パスキャッチしてタッチダウン! ディフェンスを置き去りにして独走タッチダウン! インターセプト! 所謂ビックプレー。 めっちゃくちゃテンション上がるし観客も盛り上がる、スポーツの醍醐味の一つ。 ビックプレーに限らず、フラッグフットボールに限らず、全てに言えることだけど、ここには、コーチや保護者が心がけた方がいいことがあると思うのです。 それは、皆が役割を果たした結果としてそのビックプレーが生まれたという因果関係への着目。 目立ったプレーの影には、誰かの地味で目立たないナイ

          小学生にフラッグフットボールの"粋"な醍醐味を教える

          小学生フラッグフットボール"速く反応する"ディフェンスについて

          パス捕ったと同時ぐらいにディフェンスにフラッグプルされた、パスミスでもないのにインターセプトされた、一回かわしたのにしつこく追いつかれてフラッグプルされた… オフェンスからすると、こんなディフェンス、イヤです。 いかにプレッシャーをかけるか、いかにミスを誘うかがディフェンス。オフェンスからすると、プレッシャーがかかり、ミスし易くなるので、反応が速いディフェンダーと勝負することを避けたくなるもんです。 富士通フロンティアーズでラインバッカーとして活躍した木下さん(#41)が

          小学生フラッグフットボール"速く反応する"ディフェンスについて

          小学生にフラッグフットボールの"イヤなディフェンス"を教える(後編)

          もう一つ取り組んだのが、「あーこのディフェンス、ヤダなぁ…」って思わせること。 オフェンスは緻密で計算されていてクールにプレーを組み立てて行くっていう性質があると思う。そこに"ミスを誘う"には、クールに出来ないようにするしかない。 スゲー声がデカくてハイテンションなディフェンスだったら… ヤダなぁ… ずーっと笑顔でめっちゃくちゃ楽しんでる… ヤダなぁ… コミュニケーションが活発でハドルで意思疎通を確認しあってる… ヤダなぁ… ハドルでケンカしてる… ヤダなぁ…

          小学生にフラッグフットボールの"イヤなディフェンス"を教える(後編)

          小学生にフラッグフットボールの"イヤなディフェンス"を教える(前編)

          フラッグフットボールは、アメリカンフットボールと違い、ハードなコンタクトが無いスポーツ。オフェンスからすると、パスルートを走るのを邪魔されないし、デッカイ人が飛んで来たりもしない。つまり、オフェンスはミスしなければパスが通るわけです。あったり前ですが、、、 QBがクイックパスをレシーバーの取りやすいところに投げ、レシーバーが落とさず捕る、たまにロングパスを確実に決める、、なんてオフェンスされると、理論上、ディフェンスは手も足も出ない。 じゃあどうやって守るか…って考えたら

          小学生にフラッグフットボールの"イヤなディフェンス"を教える(前編)

          フラッグフットボール練習前のウォーミングアップに鬼ごっこをする

          小学生のフラッグフットボールの練習前ウォーミングアップはコーチの特徴がでますね。ラジオ体操的なのや、ストレッチ重視なものや、隊列を組んで一体感を醸成しようというものもある。 僕の1番のお気に入りウォーミングアップは鬼ごっこ! テンション上がる!、身体が暖かくなる!、笑顔溢れる!、声が出る!と、いいことづくめ。 (体操やストレッチももちろんやりますが) エリアを決めて制限時間1分〜2分を2〜3セット。鬼を2人にすると"2人で挟む"という追い込み方も体現。 鬼はフラッグを取っ

          フラッグフットボール練習前のウォーミングアップに鬼ごっこをする

          小学生のフラッグフットボールで、レシーバーがロングの縦のパスで足がとまってしまうのを何とかする

          「レシーバーが縦にまっすぐのコースを軽く走り、QB役のコーチが軽くふわっとしたパスを投げ、レシーバーはボールに追いつきながら捕る」っていう練習。ごくごく一般的で、よくあるメニュー。 この練習で、パスを少し長めに投げるとおきる現象があります。 ボールを捕ろうと両手を前に出すのが早いとか、ボールを見過ぎているとかで、走ることが疎かになるという現象。「足が止まる」っていったりします。 「(パスされた)ボールに追いつきながら捕る」練習なのに、"追いつく"という要素が足りないわけで

          小学生のフラッグフットボールで、レシーバーがロングの縦のパスで足がとまってしまうのを何とかする

          モグモグタイム

          小学生にフラッグフットボールを指導してきた経験を色々書いていく、というこのブログ、今回は補食について書いてみます。いわゆるモグモグタイム。 フットボール関係ないけど… 子供って、体力は有り余っているけど集中力は切れやすい。練習がダレてきて休憩入れたら走り回ってるとか、その典型かな😅 集中力ってどんぐらい持つのか色々調べた。小学校の授業は45分。つまり45分が教育現場での集中力持続タイムなのね…フムフム。じゃあフラッグフットボールの練習の場に当て嵌めてみるか……。体操して走

          モグモグタイム

          小学生にフラッグフットボールのボールキャッチを教える(高学年編)

          別記事で低学年編を書いた。高学年にはどういうことを教えたかなぁ、と記憶を探ってみたけど、特別なことは無い。 キャッチボールでは、キャッチの瞬間を見ること、FFPを意識すること、この2点は基本だと思います。 練習メニューとしては、キャッチボールにバリエーションを加える。横向き、上の方の球、下の方の球、横に走りながら(リードボール、ビハインドボール)、前に走りながら、背面(走りながら真後ろから飛んでくるボールを捕る)、ロングキャッチボール、etc ハンドキャッチについてアドバイ

          小学生にフラッグフットボールのボールキャッチを教える(高学年編)

          目的と目標

          何のため? 勝ち負け拘らず楽しくやりたい!というファン志向。 勝たなきゃ意味がない!というビクトリー志向。 身体を動かせれば良い!というヘルス志向。 スポーツへの向き合い方は、人によって捉え方も考え方も違う。単純じゃない。チームスポーツなら、チームカラーだったり、成り立ちだったり、メンバーのポテンシャルだったり、コーチのパーソナリティだったり、子供の場合には保護者の思いだったり、はたまた塾の予定とかも……、様々な環境とバイアスの中で自然とバランスされていきますね。 僕がF

          目的と目標

          小学生にフラッグフットボールのボールキャッチを教える(低学年編)

          小学生の低学年生に楕円形のボールキャッチを教えるのはとても難しい。 根も葉もないことを敢えて言うと「キャッチボールをたくさんやる。まずはこれに尽きる」です。とにかく捕りゃあいい、、というアプローチ。これはこれで僕は正解だと思っているのですが、高学年になればハンドキャッチが求められるレベルになっていくので、そういう局面になると間違いなく求められることになるベーシックなポイントを外したくないなと思うのです。 ちなみにここで書こうとしているのは、小学校2年生から4年生ぐらいを想定

          小学生にフラッグフットボールのボールキャッチを教える(低学年編)