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目的と目標

何のため?
勝ち負け拘らず楽しくやりたい!というファン志向。
勝たなきゃ意味がない!というビクトリー志向。
身体を動かせれば良い!というヘルス志向。

スポーツへの向き合い方は、人によって捉え方も考え方も違う。単純じゃない。チームスポーツなら、チームカラーだったり、成り立ちだったり、メンバーのポテンシャルだったり、コーチのパーソナリティだったり、子供の場合には保護者の思いだったり、はたまた塾の予定とかも……、様々な環境とバイアスの中で自然とバランスされていきますね。

僕がFFFCでコーチした小学生チームでのことを書こうと思います。

まずは、FFFCの活動方針、目的、目標、そういうベースをコーチ陣で共有しました。FFFC全体としてではなく、受け持った学年チームの中でです。そしてコーチ陣で何度も何度も話し合い、選手達と話し、保護者ともビール付きでコミュニケーションをとり、行き着いたのは「この学年チームの"目的""目標"を、オリジナルのを作ろう」でした。作ったのがこれ。

目的:フラッグフットボールが上手くなる
目標:日本一になること
そしてコーチはその手助けをする…と。

文字にしちゃうとなんだか薄っぺらいけど、あーだこーだと話して、終電近くになると1人ぐらい寝てて、何の話かわからんかったけど帰ろか…、ってのを何回も経て行き着いた記憶があります。はい。

目的と目標の達成のためにコーチはどう手助けしたか?今にして思えば、次の3つ。

①たくさん声をかけてあげる。

大人が思う程、子供はガムシャラにストイックになり切れないもんです。自分は小学生のときは少年野球チームに入ってましたが、万年補欠でした。でも、試合に出れないことを悔しく思ったこと無かったんですよねー😅 よく親に言われました。もっとガムシャラになれ!って… でも、どうすればガムシャラになれるのかわかりませんでしたね😅

話を戻すと、僕らがやったことは、「とにかく話しかける」です。上手くなった!っていう声をたくさんかける。小さい成功体験をいっぱい作る。(あ、たくさん叱ったりもしたけど…) そうすることで上手くなっていることの実感を感じさせてあげようというものでした。

②ノートを付ける

掲げた"目的"にサブタイトルをつけました。〜自ら課題を持ち自ら克服する〜、です。FFFCの練習は週1回。大人が思うほど子供は1週間前のことを覚えてない。だから、今日出来たこと、出来なかったこと、上手くいったこと、いかなかったこと、をノートに書いてもらった。練習終わったらすぐに。書いてから帰るわけです。そして練習前に前回のノートを見返す時間を作った。コーチはノートを見ない。僕は練習前にすーっと選手に近寄り「今日の目標は?」って尋ね、教えてもらってた。練習中にとぼけてまた尋ねたりもしましたね。今日の目標何だっけ?忘れちゃった…って。もちろん僕は覚えていて、あれ?いまその意識せずにプレーしたな?ってのが見えるとそーゆー質問ぶつけてみる。そうやって皆んなのその日の目標が皆んなで共有されると、選手同士で指摘しあうようになる。

③ライバルを作る。

掲げた目標にサブタイトルをつけました。「◯◯に勝って日本一」としました。コーチが敢えてこーしよーぜーってバイアスかけました😜
そして何かとそのチーム、選手を引き合いに出しました。「◯◯の◯番ならこーだろーなー」とか、「◯◯はこーゆーときこういうプレーするだろうなぁ」とか…。

ライバルって言っても片想いです。実力は雲泥の差が付いてました。だから出稽古もやりました。合同練習ですね。公式戦会場では何かとそのチームの選手やコーチに話しかけました。あ、また新見コーチ、またあそこ行ってイジってる…ってニヤニヤされてました。よく試合後にお遊び感覚で腕立て伏せとか腹筋とかやってたのですが、そこにライバルチームの選手達を引きづり込んだりしましたね。子供達、マジかよ…みたいな顔してましたが😅

子供って、接点を作ればすぐに仲良くなるんです。そうすると、練習中やMTGでライバルチームを引き合いに出して話すときにリアリティが生まれるんです。強敵と書いてトモと読む、的な感じ?

ちなみに、最後まで強敵には勝てなかった😭😭

P.S.僕は元々怒るタイプのコーチでしたが、あるきっかけがあって怒らないタイプになりました。メガシンカしました。今回書いたのはメガシンカ後です。念のため。

#フラッグフットボール #目的 #目標 #小学生スポーツ #コーチ #チームビルディング

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