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運動療法が腰痛改善に最適な理由

前回投稿の最後で、運動療法がマッサージや徒手療法より腰痛を改善できると話しました。

詳しくはこちらの記事を参照ください。

ではなぜなんで腰痛改善には徒手療法より運動療法がいいのか?

それを解説していきます。

ではどうぞ。


運動療法は体の感覚機能を高められる



最大の理由は、運動することで体の感覚機能を高めることができるからです。

運動には、

能動的に動く

様々な感覚刺激が入る

入ってきた刺激に対して体の動きを適切に調整


という神経回路が働いています。

そもそも腰痛の原因は自分の体が耐えられないほどのストレスがかかることです。

通常は耐えられないストレスがかかりそうなとき、人間は危険信号を出して回避します。

この耐えられないストレスが「様々な感覚刺激」に含まれます。

でも感覚刺激が乏しい体は過剰なストレスに気付かず動き続けてしまい、結果的に腰痛になります。

ここで注意してほしいのが、「感覚が良い」ことと「柔軟性が高い」ことは全く違うことです。

皆さんの周りに体はめっちゃ硬いのに腰痛になったことないって人いませんか?

逆に体はすごく柔らかいのに年中腰痛に悩まされてるって人もいませんか?

そう、体が柔らかいことと腰痛にならないことはノットイコールなんです。

筋肉が硬くても、感覚が良くて危険信号を察知できていれば、腰痛になることは少ないです。
(腰痛の原因は様々なので絶対とは言えませんが…)

では過剰なストレスに気付くことができる体にすれば腰痛を大幅に予防できるはず。

そのためには日ごろから様々な感覚を体に取り込む必要があります。

例えば筋肉や靭帯の伸び縮み、関節の屈伸運動…景色や目線の変化も大事です。

別なことに耳を傾けながら体を動かすこともあります。

ここで考えてほしいのが、これって徒手的な整体施術で変えることができますか?

そう、無理ですよね。

なぜなら徒手療法は受ける側は寝ているだけで能動的に動いていません。

つまり神経の働きが起きていないんです。

いや、背骨のゆがみを矯正する施術は神経の圧迫を改善して神経の働きを良くしてるよ!

っていう人がいるかもしれませんが、圧迫を解放しているだけでは働きは良くなりません。

つまり、能動的に動いて神経の働きを良くする運動療法こそ腰痛改善に適しているのです。


医学的な根拠が示されている


さらに運動療法が適している根拠があります。

それは医学的な文献で効果が証明されていることです。

腰痛ガイドライン2019改訂第2版にて、運動療法は推奨度が最も高い「1」です。

エビデンスも「B」と高い結果になっており。医学的にも推奨されていることがわかります。

慢性腰痛患者のRCTでは、運動療法が腰椎可動域や機能障害の改善に効果があり、疼痛、運動機能、健康状態、筋力および持久力も改善した。慢性腰痛患者のQOLに関するRCTでも運動療法はQOL改善に効果があった。
腰痛診療ガイドライン2019改訂第2版.日本整形外科学会他.

徒手療法は急性腰痛には一部有効ですが、慢性腰痛には有用性が低いとされています。

※ちなみに電気治療や超音波治療は推奨レベル「2」のエビデンス「C」となっています。

このことからも、運動療法が有用であることがわかりますね。


運動療法のデメリット


運動療法が腰痛改善に適していない点

もちろんいいことばかりではありません。

運動療法にはちゃんとデメリットもありますので解説します。

まず多くの方が思うのが、「痛みがあるのに何で運動しなきゃいけないの?」ってことです。

確かにそうですね。

痛いとわかっているのに無理に動きたくないですよね。

ただ安静にしているより活動的でいたほうが腰痛は改善します。

これは医学的にも証明されています。※ここに関してはまた機会があったら解説します。

ですが、人の心理的には休みたい、動きたくない気持ちが働きます。

運動療法を行う際にはこの葛藤を乗り越える必要があります。

そして、どんな運動をどれぐらいやればいいか?ってことです。

運動の種類はこの世に無限にあり、腰痛改善といっても数多くの運動があります。

皆さんほんとに何をしたらいいか悩んでいると思います。

だからYouTubeやInstagramでおすすめの運動を検索しますよね?

そういうことです。

この運動療法のデメリットを解決する方法として

痛みが怖くて運動できない→手っ取り早く運動のプロに見てもらう

何をしたらいいか→ピラティス

ということをお勧めします。

痛みが怖いというのはやはり一人で解決することは難しいです。

なのでここはプロにチャチャッと見てもらっちゃいましょう。

その方が悩んでいるよりも時間の節約になります。

そして何をしたらいいか…

私はピラティスを強くお勧めします。

運動療法でピラティスをおすすめする理由は次回解説していこうと思います。

ではでは~。












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