石井宏和/デイサービスで学ぶ理学療法士

職業は理学療法士。身体と運動の専門家です。現在はデイサービスの管理者をしながら「チーム…

石井宏和/デイサービスで学ぶ理学療法士

職業は理学療法士。身体と運動の専門家です。現在はデイサービスの管理者をしながら「チーム」や「リーダー」について学んでいます。そのほか、企業で働く社員さんにカラダの知識やセルフエクササイズを指導したり、保育園で園児さんのカラダのチェックをしたりしてます。

最近の記事

偶然みた野球の試合から仕事で大事な「原理原則」を学んだ話

今日、偶然通りかかった中学校のグランドで野球の試合がやっていた。 「おー、懐かしいなー」と少し見物。 自分も野球をかじっていたからよくわかるけど、野球は基本的によく声を出します。 練習中もそうだし、試合中も同様。 声の掛け合いで成り立つ側面があるのです。 そして今日見ていた試合では、 ○バッターのスイングをみて、ライトがセンターに向かって「こっちくるよー!」と声掛け ○サードが外野に向かって「ツーベースまではオッケーだけど、絶対スリーベースは阻止な!」と指示出し

    • コミュニケーションの選択肢

      「コミュニケーションをとる」 あなたはこの言葉から何を連想しますか? 色々なコミュニケーションがあると思いますが、代表的なものでいうと「会話をする」ことがあげられます。 私達の日常でも当たり前のようにおこなっているこの会話ですが、中には「会話は苦手なんだよな」という方もいますよね。 仕事の場面でも ○上司にどう声かけていいのかわからない ○同僚の会話の輪に入りづらい ○お客さんにどう話しかけていいか悩む など会話の悩みは多く耳にします。 逆に会話が上手い人はコミ

      • 余裕がなくなるその前に

        自分自身に「余裕がないな」と感じるときはありますか? ・目の前のことで忙しい ・無性にイライラしている ・メンタル的に追い詰められている ・全く初めての仕事を任された さまざまな状況で「余裕」がなくなることはありますよね。 では余裕がなくなったとき、人はどういう行動になるでしょうか。 ○周りの動きが見えなくなる ○行動が自己中心的になる ○言葉にトゲが出てくる ○ちょっとしたことで感情的になる などなどココロの余裕とは、わかりやすく言動に表れるものです。 例えば職

        • 「全部自分でやる!」からの脱却法

          「あの人、仕事を振るの下手だよねー」 もしくは 「仕事を任せるのって難しいよな。。。」 と感じたことありませんか? 【仕事を任せる】 これは働く中でよく課題となるテーマだと思います。 そんな自分も昔、仕事をうまく任せられずに悩みました。 決して今も仕事を任せるのは上手いほうではありませんが、昔の自分より少しは成長してきたと思っています。 その中で学んだことを整理してみます。 1.なぜ人に任せられないのか?仕事を人に任せられない人は、自分の仕事を 「自分にしか

        偶然みた野球の試合から仕事で大事な「原理原則」を学んだ話

          それは本当に「伝わった」のか?

          私は「カラダと運動の専門家」理学療法士として日々働いています。 この職業柄、人に「指導」したり「説明」したりすることは日常茶飯事であり、 例えば ・今のカラダの状態 ・今後の運動方針 ・なぜこの運動をやる意味があるのか ・運動時の注意点やポイント など、つまり「伝える」ということを日々考えずには成り立たない職業なのです。 「伝える」とは実に難しいもので、自分がどんなに上手く説明できたとしても、相手には全く伝わってないということが往々にしてあります。 ここで理解してお

          それは本当に「伝わった」のか?

          意味をつけるのはいつも○○

          普段何気なく発している言葉や立ち振る舞い、皆さんはどのくらい意識していますか? 「おはよう!」 「調子はどう?」 「大丈夫?」 本当に些細な一言のようで、その言葉ひとつに「人」としての人間性が詰まっているんだなと最近感じます。 特に「予期せぬ場面」でこの言葉や立ち振る舞いは明白になり、反射的に出る言葉や態度ってその人それぞれだと思うのです。 例えばこんな場面を想像してみてください。 例)1 中華料理屋に入って塩らーめんを注文したあなた。 15分後、店員さんが

          専門職の落とし穴

          皆さんは今までの経験で、 「なんかうまく相手に伝えられなかったな」 「話がゴチャゴチャしてわかりにくいかな」 「なんか余計なこと言っちゃったかも。。。」 と感じたことはありませんか? (※私はたくさん経験してきました!) 私達の仕事はいわゆる「専門職」と呼ばれる分野であり、その専門スキルを駆使して対象者を喜ばせることが一つの価値だと思います。 しかし、同時に気をつけなければいけないことがあります。 それは、 専門職からみた「正義」が         必ずしも「

          チームで働く覚悟はあるか?【後編】

          前回の記事では、 ○チームでは個々に「役割」がある ○自分と他メンバーの役割の違いを理解する ○各々が自身の役割を理解し行動することが、結果的にサービスの質を上げる という内容をお伝えしました。 今回はさらに「個人」という部分に焦点を当て、チームで働くということを考えていきたいと思います。 まずはじめに、 「あなたの強みはなんですか?」 という質問をされたらどう答えますか? また 「チームメンバーの強みはなんですか?」 という質問にはどうでしょう。 中には答

          チームで働く覚悟はあるか?【後編】

          チームで働く覚悟はあるか?【前編】

          ・なんであの人は○○をしないんだ ・もっと現場で動いてくれよ ・もっと勉強しろよ ・あの人は現場のことをわかってない こんな声を聞いたこと、感じたことはありませんか? 振り返ってみると私は理学療法士2〜3年目の頃、生意気にも上司や周りのスタッフに「もっと勉強して臨床に打ち込めよ!」という思いを強く持っていました。 今思うと恥ずかしいし、なんにもわかってなかったなと感じています。 (それと同時に、きっとこれも必要な経験だった!と言い聞かせています笑) セラピストは個人のスキ

          チームで働く覚悟はあるか?【前編】

          デイサービスで働くセラピストはスキルアップできないのか?【後編】

          ・デイサービスのセラピストって正直どうなの? ・ちゃんとリハできるの? ・たいしたことやれないんじゃないの? ・そもそもデイサービスじゃスキルアップとか無理でしょ。 いやいや、めちゃくちゃ学べます!!! ↓前回記事はこちら↓ デイサービスで働きながら、セラピストとしてのスキルアップは「間違いなく可能」です。前回に続き、その理由をお伝えします! 理由その② 「運動療法中心に展開する力がつく」 デイサービスのセラピストは「対集団」での介入になるため、1人の対象者に付きっ

          デイサービスで働くセラピストはスキルアップできないのか?【後編】

          デイサービスで働くセラピストはスキルアップできないのか?【前編】

          ・臨床スキルを身に付けるなら総合病院だ! ・スキルアップならクリニックで症例多く! このような考えをお持ちのセラピストは多くないでしょうか。 もちろん決して間違えではないと思います。 少なくとも、私は転職前までそう思っていました。 では、デイサービスに対してのイメージはどうでしょうか。 ・のんびりしている ・一対一の個別でリハできない ・じっくりと対象者と関われない ・セラピストスキルを高めにくい環境 なんとなく、スキルアップに対してのマイナスイメージが先行している印

          デイサービスで働くセラピストはスキルアップできないのか?【前編】