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ずっとかぶき続けなければいけない理由
自分の作品は全てフィクションだ、と言い張ることにしている。
もちろん人間の作ることだから「これは実際に何かしらの経験をした者しか書けない」というような箇所は、これまで書いてきた作品中、そこかしこにあるだろうとは思う(どれがそうなのかもはや自分では全く分からないが)。ただ少なくとも、「身の回りに起きたことをそのまま書いた」作品、あるいはそう判断されることを望んだ作品はこれまで一切ない、という自負が
5,4,3,2 (proto type)
Delete the streaming frequency from the fear side
———THE MAD CAPSULE MARKETS『SCARY -Delete streamin' freq. from fear side-』
「やっちまえと空砲が轟く
ボイラー室の吹き抜けで
反響音に首を締め上げられる
懺悔に足るってことらしい
中空からスコールに襲わ
Flanger(償いなさいと彼女は云った)
握り潰せる程の細い首
耳鳴りにもう飽きてしまった
不感症共に
つける薬はない
「償いなさいと
掠れた聲が聴こえる」
何をすれば喜んでくれるの
貴方達はおそらく
使い方を忘れただけ
嘘も吐けない舌は
裂くしかないんだってね
骨だけになった空を
もう一度掌の中で壊してゆく
「償いなさいと
彼女は
その幼顔に似つかぬ寂聲で
云った」
湖を揺らす音が
解いた髪を伝って膚を断ち切るように
#詩
Dicotyledon
醒めた顔を隠す。
(肩を掴まれ
見えない弦が鳴る)
甘えてなどいない、よ、と
助手席に爪を立てる。
(どのみち袋小路だ、
気休めの約束。
絶対なんて求めてない。
(血の透ける腕
摘まれる。)
擦れる。
(消される、
突き当たりで
駐まる、
そのまま手を引かれる。
羽根が生えてくるまで
放されないこと、
止まれないこと、
全部聞かされてる。
せめて指を咬む)
(アンプリファー、
真空で
Anti-topologist
耳鳴りがする
黒も白も
剝がれ落ち
ざらざらと
混ざる
特に言及はしない
したくない
無責任だと
解っているよ
Anti-topologist
#詩
Judy Danny fix me kill me up
ねがいごとに嘘はない?
私だってまだ
与えられるものはない
開いた手で期待したかしら
少し歩くだけよ
気晴らしに
降参のポーズをとる貴方
どうやって見下ろせばいい?
選ばせてあげる
秘めた欠片はそのままに
ちぐはぐな翼をほどく
あからさま過ぎるかな
だって私に
もう それは
必要ないから
Hello Mr. Wound
逃げる手筈を知る
黒ずんだ
ピアス
宿主を急きたてて
「ものわかりの良いふりはもう機能しない」
で、排泄
極論を申せば
油が切れた
糖分が切れたという事
逆流する可塑性樹脂
調理前の心臓
「眼を背けるのは貴方ばかり」
排泄
鬼子
それも半分の半分
吊り上がる身体
ギプス
揺られるのは惑星
Hello
#詩